答えの無い世界

 答えの無い時間、空間に放たれてから、
随分と時が経ってしまったみたいだ。

その空白を埋めようと藻搔いたり、苦しんだり、
その場に凍りついて一歩も動き出せなくなったり、

ただでさえ、
予想外の想定外の危機的状況の中なのに、
この危機感に似た経験を、
過去のトラウマを、
抱え込んでいる人は
いま、どんな気持ちで日々を過ごしているのだろう。

ただでさえ、コロナ鬱と言われている中
精神疾患を抱えている人の中には
この自粛期間、
どんな気持ちで過ごしているのだろう。

通院が、電話対応になってしまった。
声色一つで、何を読み取れるだろう。
どんな苦しみが伝わるのだろう。

あなただけが、くるしいわけじゃ無い。

他に目を向ければ、それ以上の苦しみが溢れている。

イメージすれば、見えてくるもの。
知ろう理解しようと思えば、伝わってくるもの。

自分自身と向き合うと同時に、
他の世界へと目を向ける。

自分自身の苦しみから逃れては、
他者の苦しみだって想像できないだろう。

でも、
向き合うと同時に、
自己防衛して、逃避して、
苦しみを緩和しなければいけない。

いま、くるしくても、
ずっと続くわけじゃないから。
何にでもすがりついて生きなさい。

そんな言葉をnoteの中で
誰かにかけてもらい、
また命を守ろうと繋ごうとしている人がいる。

そうだ。大切なことを忘れかけていた。 
生きるための自粛に殺されてはいけない。

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