調査と作文と、、、生成AIの向き不向き2
では今回は、検索AIにはできず、作文AIにできる問題を作成し動きを確認してみますよう。
LLMの検査手法に針の穴みたいなのがあって、本物の文章の一部に別の文脈の言葉を紛れ込ませて確認するというのがあります。
今回の問題は、前回作った匙の説明に、「些事(どうでもいい事)」を途中で入れ込んで見ます。
設問はこれです。
以下の文章を読んで答えてください。どうでもいい事はどうするとかいてありますか?
「匙を投げる」という言葉は、諦めて手を引くことを表す表現です。具体的には、もはや成功の見込みがない状況で、何かをあきらめてしまうことを指します。
なぜ「匙(さじ)」なのか気になりますよね。実は、「匙」は今でいう「スプーン」のことを指しています。
江戸時代の医者たちは、薬の調合に使っていた「薬匙」と呼ばれるスプーンのような道具を使用していました。
さじは気にせず放置するのがいい。
しかし、薬の調合が思うようにうまくいかず、匙を投げてしまうこともあったそうです。こうして生まれたのが「匙を投げる」という比喩表現なのです。
この言葉は、ビジネスシーンでも日常会話でも使えるので、覚えておくと表現の幅が広がります。例文をいくつかご紹介しますね:医師から匙を投げられたとしても、諦めるつもりはない。
これは、治る見込みのない病気などに対して、本人や家族が「医師が何と言おうと最後まで回復を諦めない」という意志を表現しています。
何度言っても聞かなかったので、匙を投げてしまった。相手に何度も注意やアドバイスをしても耳を貸さないので諦めた、という意味の例文です。
言うまでもなくcopilotやperplexityは正解にはたどり着きませんでした。
匙の説明の中にひらがなで些事が紛れ込んでいるというのは、ある程度の文脈を全体でとらえないと、みつからないので、検索をワード単位でするような思慮(思考)の浅いLLMでは回答できないのです。前回の検証と今回の検証でLLMの特性、目線について少しでも参考になりましたでしょうか?
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