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言葉ではなく五感でする学習

2023年の秋、徳島県神山町で開催された「スクールフードフォーラム」にて、アリス・ウォータースさんがスピーチしたのを、主催団体であるNPO「まちの食農教育」が記事にしてくれたので、共有!

School Food Forum 2023 振り返りレポート_06 
エディブル・スクールヤード創始者 アリス・ウォータースさんスピーチ

https://shokuno-edu.org/archives/428?fbclid=IwAR017cgpSPXuR9KatJ6A-IxlJUkmoxPzgIxbsGAyzD62GyLYYw6OqlZtPWo

「世界中の大人が、子どもたちに、栄養のある本当の食べものを与えなくてはなりません。食べものを通して、子どもは自分自身の体の健康と同時に、地球の健康にも貢献している感覚を持つことができます。食べることを通して、国語、算数、理科、社会といった教科学習も学ぶことができます。むしろそうすることでこそ人は一番深い学びを得られるのだと、大人たちが知る必要があります。
食べることを通して生きることを学ぶ、その在り方が広がった時に、子どもは本当の意味で自分のことを自分で守ることができるようになり、大人は自立した人間が育つのを応援できるのではないでしょうか。
やってみたことがある人はみんなわかりますよね?
子どもたちが言葉で教えられるのではなく、五感を使って、触って 香って 食べて 味わった時に、どれだけ簡単にものごとを学習していくかを。

Alice Waters in Kamiyama at School Food Forum 2023

知性のあり方は1つじゃない。

文字を読み書きして、言語的に理解することが得意な子もいれば、空間的・視覚的知性に富む子もいる。味覚や嗅覚が敏感で、そこから理解を深める子もいる。

幼児教育に携わっていると明らかなそのことが、学校に行くとどうしても置き去りになってしまう。

※そしてそれは決して、現場にいる先生たちのせいではない。大人1対子ども35人という人数比、こなさなくてはならない大量の事務仕事、説得しなくてはならない管理職、その先にある教育委員会... ですでに一杯で「五感が開く環境作りをして、一人ひとりの個性を引き出す」なんて、構造的に無理なのだ。学校現場に人手が増えたり、地域や父母も一緒になって手伝うようになれば、少しずつ変わり始めるはず。

もし、すべての子どもたちが五感を開き、よく見て、聞いて、動いて、触れて、香りを嗅ぎ、味わうことから世界を学ぶことができたら。

そんな環境を作る最初の一歩が、学校給食を変えることにあるのではないかとアリスは言い続けていた。

各所で行ったスピーチのひとつとして、以下、ぜひご覧ください。

School Food Forum 2023 振り返りレポート_06 
エディブル・スクールヤード創始者 アリス・ウォータースさんスピーチ

https://shokuno-edu.org/archives/428?fbclid=IwAR017cgpSPXuR9KatJ6A-IxlJUkmoxPzgIxbsGAyzD62GyLYYw6OqlZtPWo


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