サーティーワンアイスクリームの記憶

 この前、久しぶりにサーティーワンの
アイスクリームを食べた。
 見たことのないメニューもあったけど
昔好きだったホッピングシャワーは
まだあって、新発売の味と一緒に
ダブルサイズにした。

 場所はホームセンターの隅にある
フードコート。向かい側には彼がいて
同じように2つのアイスクリームを
食べている。

 昔、サーティーワンは習い事の
帰りに食べるものだった。
毎週親が買ってくれて、いくらなのか
なんて気にしたことが無かった。

 初めてあのアイスって高いんだと
思ったのは大学生のとき。
サーティーワンが隣にあるという
理由で選んだアパートで、
アイスクリームを食べた回数は
片手で数えられる程度だ。

 そのうち1回は私の誕生日で
冬なのにスヌーピーの乗った
アイスケーキを食べた。
動かなくなったノートパソコンの
アルバムの中に、私がクリームを
つまみ食いしている写真があって
撮影してくれた当時の彼がどんな
表情だったのか覚えていない。

 

 ダブルのアイスが出てくるのを
待っているときに見たメニュー一覧は
ユニバーサルキャラだらけになっていて
スヌーピーは隅っこにちょこっと

自分の家の食器棚の端っこにある
アイスケーキの景品だった
スヌーピーのコップと重なって
時間は進みを意識せざるを得なかった

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