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ポップコーンで評価する

 映画館の楽しみといえば、ポップコーンを食べること。

塩バター味が最高。
絶対に高カロリーだけど、気にしない。

暗い空間で、隣にいる人のことも気にせずばくばく食べる。
大きい音の時はボリボリと。小さな音の時はチュウチュウと。

 ポップコーンが余ることもある。
そういう時はエンドロールで早食い競争のようになる。

けど食べきれなくても気にしない。

別のもので満たされているから。


いい映画はポップコーンが余る

映画館でポップコーンを食べるのって、結構大変だと思う。

暗い。狭い。うるさい。

 それでも途中で無くなることもある。
そういう時はポップコーンが美味しかったと思いながら映画館を後にする。

夢中になっているとき、世界には私とスクリーンしかいなくなる。

登場人物は平面のままなのに、迫ってくるような感覚。

音がぐわんぐわん鳴って、耳か頭か、どこで聴いているか分からない。

椅子から動けず、手や口を動かす余裕なんて無い。

ただただ圧倒される。引き込まれる。

 周りが明るくなって、現実に戻ってきたとき、残ったポップコーンが、私がどれだけ映画の世界に入り込んでいたか教えてくれる。

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