ちくちくを減らそう

寒くなってきた。タートルネックが好きなのだが、肌に合わない素材だと、首元がちくちくとかゆい。

乾燥も相まって大変なことになってしまう。だが、なんとなく首を守られている(または、絞められている)感覚が心地よく、冬が来るのが楽しみである。

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私の悪い癖なのだけど、人の弱い部分をちくりと刺すということをやってしまう。

好きな人にはそれが顕著で、褒めるべきところはたくさんあるはずなのに、

「あなたってほんとこんなところがあるよね」なんて知った風に言ってしまう。この言葉の最後には必ず、「そんなところも大好きだけど」が隠れているが、それが私の口から出るのはほんのたまにだけである。

悪い所だけじゃなくていい所だけを言ってあげたい。けど、ちくちく言葉はどこにしまっておくべきか。

思うけど、言わなかった言葉たちはどこに消えるのか。それは相手の心に行ってしまったら一生残るキズになることだってあるのだ。

いつだって人に優しくいたい。そして私にも。

うわべだけの言葉たちだって、その人が意図したようにとらえてあげたい。

心のこもっていない、行動と伴っていない好きも、かわいいも、ぜんぶ役割を持たせてあげたい。

薄っぺらな物だって、指先を傷つけることもあるのだし、丁寧にホチキスでとめて、ありがとうの箱にしまっておきたいのだ。

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