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無価値の価値とは

お久しぶりです。Aircraftdesignの飛澤です。

今日は活版名刺製作をこの間させていただいた作品の紹介になります。

今回、名刺製作をさせていただいたのはこちらの
コンセプトデザイナーの馬の耳に真珠。さん

紙:クッション 100g
黒×透明(メジウム)の二版刷

コンセプトは無価値の価値

ヒアリングをさせて頂いた際に、馬の耳に真珠のネーミングの由来を伺いました。馬の耳に念仏、そして豚に真珠=どちらも無価値であること。
そしてその無価値の中から新たな価値を見出そうという。

無価値とは?一体何がどこまで無価値なのか?それは誰にとっての無価値か?

無価値の考察

様々な無価値を線で書き出してみました。これは側から見たらいたずら書きにしか見えないかもしれません。ですが、私は丁寧に美しいフォルムを見つけ出すことに専念しました。それは無価値に価値を見出す作業。

最終的にMiyajimaのイニシャルのMをエッセンスに取り入れたこの形に。

彼は写真もネットにはあげない、名前も不明の彼。
個人の情報をあえて丁寧に透明化させた彼。そこで名刺の価値である、個人情報をあえて透明のインクで印刷することで、読みにくい。それは果たして名刺の価値はあるのか?と再認識させるデザインに仕上げました。
それを打ち消すかのように太く打ち消してある線。

新たな価値を作り続ける彼に、常識という価値を線で打ち消してほしい。
そして新たな無価値の価値という証明を続けて欲しい。という願いも込めさせていただきました。
この名刺自体が無価値の価値の証明である。

※一部個人情報はモザイクをかけさせて頂いております。

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活版印刷協力 明晃印刷様

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