ゼクスコトバンク:バークリウムする

こんにちは、先日のタングステン杯参戦録にて「※番外編書きます」と記載していた部分を書きました。
昔話です。

鮮キッズ

あれは201X年、今は亡きZX vaultで毎日フリー対戦が行われていたころ。
vault大会優勝者のバッジをつけたアカウントが毎日あるデッキを回していました。
彼の名前はsen_vivid、偶然対戦した私はそのデッキの特異性に度肝を抜かれます。

sen_vividは、手札から『精神の魔人アニムス』をスクエア2に置いた。
sen_vividは、スクエア2の『精神の魔人アニムス』の効果を宣言。
sen_vividは、トラッシュから『極大神器ローレンシウム』をスクエア5に置いた。
sen_vividは、トラッシュから『滅獄龍デスティニーベイン』をスクエア7に置いた。
sen_vividは、トラッシュから『精神の魔人アニムス』をスクエア4に置いた。
sen_vividは、スクエア5の『極大神器ローレンシウム』の効果を宣言。
sen_vividは、手札の『ツインミーティアリゲル』をトラッシュに置いた。
sen_vividは、スクエア1の『貫通機械ペネトレイト』を手札に戻した。
sen_vividは、スクエア3の『レーザーサイスアヴィオール』を手札に戻した
sen_vividは、スクエア4の『精神の魔人アニムス』の効果を宣言。
sen_vividは、トラッシュから『巨大時計バークリウム』をスクエア6に置いた。
sen_vividは、トラッシュから『精神の魔人アニムス』をスクエア9に置いた。
sen_vividは、トラッシュから『復讐の魔人ウルティオー』をスクエア3に置いた。
sen_vividは、スクエア9の『精神の魔人アニムス』の効果を宣言
sen_vividは、トラッシュから『巨大時計バークリウム』をスクエア1に置いた。
スクエア6の『巨大時計バークリウム』でスクエア2の『レーザーサイスアヴィオール』を攻撃
(バトルイベントステップ)

!????!???????!?
当時私の知っていたゼクスは、1ターンに8枚もゼクスが出てくるゲームではありません。
しかし対面のプレイヤーはそれをさも当然かのようにやってくるのです。

同名出して連鎖するのおかしいだろ

そのとき私の使用していたデッキは青黒ダンサー。
この盤面を返す手段はありません。

くうきたそ「ありがとうございました」
sen_vivid「ありがとうございました」

敗北。しかし私は無意識にvaultの簡易チャットボタンをクリックしていました。

くうきたそ「もう一戦いかがでしょうか」

sen_vivid「よろしくお願いします」
sen_vividはデッキを選んだ。
くうきたそ「よろしくお願いします」
くうきたそはデッキを選んだ。

数度、彼は対戦に付き合ってくれました。
結果はもちろん惨敗です。
自分の使っているデッキが、子供だましのおもちゃのように見えました。

「あのデッキを使いこなしたい・・・!」
当時、私の所属していたコミュニティは地元の友達の集まり(なこも、砂糖水etc)であり、
日本橋で遊んでいるコミュニティとの交流はほとんどありませんでした。

連絡先も知らず、かのデッキのレシピも公開されていません。
手詰まりです。
一応、確認のために所属コミュニティのLINEグループに聞いてみました。

砂糖水「あるよ」
砂糖水「vaultの対戦ログ見て全部のカード数えたらデッキレシピわかる」

彼にはネトストの才能があります。

晴れて同じデッキを手にした私は、毎日ドリルアニムスを回しました。
マトックのない並のデッキにはそうそう負けなくなってきたころ、意を決してsen_vividの対面に座りました。

sen_vividは、スクエア4に『風見警部補』を置いた。
sen_vividは、手札から『マインドデザイア』をプレイ
sen_vividは、スクエア4の『風見警部補』をチャージに置いた。

!!!???!!!!!!?!?!?

底が見えねえ

前回の対戦では一度もしなかったプレイがいきなり飛び出します。
言葉は交わさなくとも、彼のプレイが雄弁に語りかけてくるようです。
「ミラーはな、こうするんや…」

デザイアは自分を割るもの

以降時間があればいつでも


☆sen_vivid 対戦待ち 【着席する】


のテーブルを探しては対面に座りました。
対戦ごとのログを見返して、マリガン基準を真似しました。
9リソのツインミーティアリゲルでアニムスをカウンターできることを知りました。
気づけばミラーだけで100戦を超えていました。

少しばかりの自信をつけた私は、チーム戦の第8.5回ミサキ杯に出場します。

第8.5回ミサキ杯の悲劇


一回戦、奇しくもsen_vividと背中合わせの座席での対戦。
あんたの背中はここ数週間バーチャル世界で追いかけてきた。
今度は俺のプレイを見ててくれ。

対戦相手は八大龍王 阿那婆達多が入った黒緑系(レシピ現存せず)
マトックもなく、順調に7コストをトラッシュに14枚揃えます。

(アニムスからアニムスドリル警部を蘇生して7コストは12枚。
手札に一枚7コストがあるから、警部の2ドローで一枚も7コストを引けなくてもドリルのコストで墓地は13枚。
確実に二枚目のアニムスの効果は連鎖する。よし!)

くうき「アニムスを出します。効果で3体出します。ドリル効果でハンドを切って3体バウンス。今出したアニムスの効果を使います」
???「墓地見せてもらっていいですか?」
???「13枚ないですよ」

そんなはずはない、14-2+1=13は世界共通だろ

(アニムスからアニムスとローレンシウムと警部を出し。。。ん?)


主の力となろう

お前誰や~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!

14-3+1=12 世界共通だわ

「負けました。。。」

対戦後にかけてもらったこの言葉を今も忘れません
sen_vivid「まあそういうこともありますよね、ドンマイです」

この後数年間、13という数字を見るたびに体の震えが止まりませんでした。

怖くて夜も眠れん

ちなみに今回のタングステン杯でのバークリウム案件は

ここで

(ヴォイドが出てきたらどっかん割られて止まってしまうから先に絶界つけてケアしないとな、よし!イデアドライブの効果でどっかんに絶界付与!!)

で殴ったらヴォイド出てきて

こうなって

動き止まって負けました
スクリームが手札で泣いてた

おしまい


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