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【グルメ漫遊記:11】すきやで、すきやねん、すきやけどもな?

どうもコウノです。
対面接客販売という職業柄、更にはそれなりの接客業経験値的に、ひとくせふたくせある方の対応をする事もしばしば。

この日もご高齢の、まあ何というか

「いや自分めっちゃ文句言うけどウチら関係ないし、何ならそれ自分で撒いた種やん?老人やから機械苦手やからを言い訳にすれば何でも許されると思うなよ。別んとこで契約させられたて言うけど、ちゃんと確認せんとサインしたん自分やろ。
こっちは仕事やからフォローすんのはええけど、さっきから何をワガママ三昧やねん、ここはお前の家とちゃうんやぞ」
※脳内早口倍増再生がお勧めです

と言いたくなる長丁場の案件に当たりまして。
ええ、大変でした。

その接客がどれだけ大変だったか、を、我々は時々ハイカロリーの食べ物にたとえます。

クレーム対応とか。
大口の対応とか。
閉店間際に予約なしでやって来たのに遅くなったと気付いてもくれない方の案件片付けて残業決定とか。

今回は天下一品と二郎系をハシゴした位の大変さでした。

こんな時に満たすは心よりもまずは胃袋。
と相場が決まってます。少し帰りが遅くなろうとも、出費してる場合じゃなくとも、こういう時は食いたい物を食うに限る。

というわけで、某牛丼チェーンにレッツゴー。


まずはチーズ牛丼。はい定番。チーズ牛丼ってあちこちの牛丼屋で食べられるけど、私は断然ここのがすきや(で)。

そこへ今日はわざと大盛りにして、焼き鳥皿も追加しちゃうぜ。勿論つゆだくにしておいて、チーズと牛肉がなくなった後の、つゆだくの飯に焼き鳥ぶち込んで第2ラウンド。
ヒュー!たまらんぜ!

(間)

……って、あれ?
速いが特徴のファストフード店なのに、なかなか注文が来ない。それどころか私も、周りのカウンターの野郎共も、お冷やが出ていない。せめてカウンターに置いてて欲しいビッチャーもない。

時刻は21:30。そんなにピークという時間ではないはずだが……ああ、2人体制で、うち1人がどう見ても不慣れな外国人留学生っぽい女性スタッフ。お名前の感じからして東南アジアとかかな?

そっかそっか、慣れてないのか、じゃあしょうがないよね、いいよいいよ、間違いのないようにゆっくりやりなよ、とスマホいじる動作でごまかして内心ほっこり。

そんな温かい気持ちをぶち壊すのは、カウンターの向こう側のテーブル席。男子学生8人の大所帯でやいのやいのしていて、時々店員さんに「すいませーん」と声を掛けている。いやお前達、タッチパネルに「店員呼出」ってあるんやからそれ使えよ、店員さんの動きを止めるな。
あといつまでも長居するな、回転率考えろ、店の為にも食い終わったんなら早よ帰ってやれ。と、脳内でグレートティーチャーになってたけど。

ようやく注文した品とお冷やが届いて、いざ実食!

モグモグ……あれ?これ本当に大盛り?なんか並っぽくね?
っていうか、つゆだくのはずが、つゆもなく米パッサパサ……
焼き鳥……温いな?まあ猫舌やからええけど、せやけどこの温度は……温いな。

まあでもシフト的に忙しそうだし、こんな日もあるだろうよ、とモグモグ。

例の女性スタッフがとにかく忙しそうなので、レジに行くタイミングもここぞという場面を選んであげよ……お、カップルが会計に来た、よし次の会計を狙おう!とカップルの背を見るように並ぶ。

カップルが退店し、注文票を渡そうとしたら、横からじいさんがこちらに気付かず横入りしてきた。

普通なら「そちらのお客様が先にお並びですので」と窘めてくれるだろう場面も、女性スタッフが何て言ったら分からないからか、はたまた本当に横入りに気付いてないのか、こちらを完全にドスルーしてじいさんの対応をしている。

でこのじいさん、どうやら茸ポイントを付与して貰って茸払いにしたいらしいが、ポイントが付与されたかどうかしつこく聞いてるし、女性スタッフも分からないし、でレジ前でチベットスナギツネの目で待つ私。脳内では一時的にスタンド使いとなってオラオラしてたし、一時的にガンダムのパイロットになってビームサーベルでパッカーンしてたけど。

まあ何というか

「ていうかなじいさん、お前ワシが並んでんの見えてへんのか、ポイントよりまずそこちゃうんか、店員さんとワシを困らせるな、ていうかやり方分からへんからってデカい声出すな、電子マネーは使い方学んでから使え」

と言いたくなるのを堪えて静かに会計。脳内では昇龍拳って拳上げてたけど。

結果、帰りの電車を1本逃した私でした。
とほほい。



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