今日読んだ本から。

「最近の若者は冒険心がない、萎縮している」いつの時代も年長者が言うこと。

実はデータ的にも日本の20代のクリエイティブ嗜好は3.70点(「世界価値観調査」2010-2014より)という数値が出ている。これは59か国中最下位。
トップはアフリカのナイジェリアで5.28点。上位には発展途上国が多くランクしている。これから国をよくしていこうという創造性溢れる人材が求められる社会なのだろう。
アメリカ4.25点、スウェーデン4.73点(11位)、中国4.18点、韓国4.13点。主要国と比べても日本は若者の創造嗜好が最も低い社会であるといえる。

これは若者個々人の資質や教育だけの問題ではなく、「冒険心や創造性」といった資質を歓迎しない社会の問題。
こうした資質を今だに摘み取る社会なのね、日本は。

摘み取る社会から汲み取る社会へ。美術を教え創造性を引き出す仕事をしている僕も、そういうメッセージをこれからも発信していきたい。

参考文献 「データで読む教育の論点」舞田敏彦2017 晶文社