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埼玉県 4パーク 9機種

むさしの村☆

むさしの村20071020 003

初来園:2007/10/20 来園回数:2回
https://photos.app.goo.gl/hvdwT5o6WRJqTSNJ8

株式会社むさしの村という会社が運営する遊園地。埼玉県農協福祉事業団の子会社との事です。1969年開園。
農協の運営する遊園地、というだけあり、収穫体験などができるようです。利用したことはありませんが、これは良いですね。
遊具のラインナップとしてもコースターこそ小型1機のみですがお化け屋敷や観覧車などがしっかりあり、ファミリーであれば十分楽しめるかと。
全体的には昔懐かしいライドが並びますが、インタラクティブ要素を持つGO!GO!トレインや、全国的に大ヒットしているぐるり森大冒険などの新設もあり、園内も綺麗な印象です。
そんな中、初来園時には無かったワンダーランドという謎のダークライドが設置されており、どんなもんか、と思ったらこれがなかなかイイ!まず明らかに不自然なスフィンクスを模したライドが良い!!笑
内装もレトロ感たっぷりで、好きな人には堪らないテイストがにじみ出ています。せっかく行ったら是非これは乗ってください。

アクセスとしては、東武伊勢崎線加須駅が最寄り駅で、休日には無料送迎バスも出ているそうです。
北関東に散らばるローカルパークの1つではありますが、埼玉県ということで都内からも比較的行きやすいと思います。ついでがなくてもぜひどうぞ。


  サイクルコースター☆

むさしの村20071020 283

初乗車:2007/10/20 乗車回数:約10回
https://photos.app.goo.gl/8VddLxSPeDQ4pRms9

小規模キャメルバックコースター。サイクルコースターという名称ですが、2007年ごろの車両リニューアルによりサイクル機能は撤去済みです。
前車両は2×4両の8名乗りが2編成、現行機は2×6両の12名乗りが1編成。乗り比べた方の意見は聞いたことがありませんが、まさかちょっとだけ速くなっている…?
斜め掛けのシートベルトと、珍しい屋根というか、日除けのようなものが付いているのが特徴といえます。乗降時に頭をぶつける大人続出なので注意しましょう。

さて、スペックとしては高さ13m、全長431mということで、当然小物ではあるのですが、乗車してみると平均速度の遅さもあり、想像以上にロングランに感じます。
落下感としては極めて薄いものの、3回の落下を経て、観覧車の裏側あたり、ちょうど園内からはよく見えない位置を走行する部分、ここがトリックトラック風になっています。
初乗車時、私は予備知識無く、また先頭でも無い席であったのもあり、突然傾く車両にビックリしてしまいました。なかなか粋な演出だと思います。
以降も数回のキャメルバックなどがあり、クライマックスは左回り1周ちょっとの下り水平ループ。ここで乗客は、乗車時には不快にも感じた意味深な屋根が必要なことを理解します。
下りの高低差が少なすぎて、本当に手を伸ばしたらぶつかるのではないかというほど上のレールが近く、おいおい、と思う間にもぐんぐん速度を上げて下っていきます。
このループの抜け際が、また絶妙な上りコース!本当に、間一髪で激突を免れたというようにも感じます。これもまた粋な(?)演出として機能しています。
案外子どもはへっちゃらでもお父さんの方が青い顔しているかもしれない、おもしろコースターです。そうでなくても、入門機としての価値は十分に高いと思います。


東武動物公園☆☆☆☆☆

東武動物公園20041223 011

初来園:2001/8/10 来園回数:20回以上
https://photos.app.goo.gl/ogxnivaGgb9XP7Cv9

G-Max
https://photos.app.goo.gl/Qj2XxjMQRhbsM9Xy9

スリラー2
https://photos.app.goo.gl/3FbsKmPb8NZyCwoXA

東武鉄道グループの東武レジャー企画株式会社の運営する動物園及び遊園地。1981年開園ということで、比較的新しい施設ではあります。
ハイブリッドレジャーランドという肩書きが使われており、動物園、遊園地、ウォーターパークの複合施設としては国内最大級の規模です。
和歌山県 アドベンチャーワールドや兵庫県 姫路セントラルパークも類似の施設ではありますが、いずれもサファリ型なのに対し、いわゆる普通の動物園型が採用されています。
動物としての目玉は何と言っても宝塚ファミリーランドからやってきたホワイトタイガーです。専用の飼育舎は造形も立派で、遊園地目的で来園した方もぜひ見てもらえたらと思います。

さて、肝心の遊園地としては、開園時こそコースターはクレイジーマウスのみでしたが、1989年マウントロッキーコースターの導入以降、なかなか気の利いたコースターが設置されています。
2021年現在は、インタミン製メガライトコースター カワセミが園の目玉として活躍しており、実質的にはこれに乗りに行くところ、という印象です。
スリルライドへの投資こそ落ち着いてしまっているものの、2012年以降はハートフルファームと称してキッズライドエリアを一新しています。
富士急ハイランド トーマスランドエリア同様、株式会社ドリームスタジオという企業が造形などを担当し、遊具のラインナップこそ物足りなく感じるものの、見違えるほど綺麗になりました。
2020年には園の一部を遺跡風の造形にリニューアルするなど、ちょっとずつでこそありますが投資はされ続けています。そろそろコースターも…どうか……
不定期で開催されている「のりもの探検隊」というイベントは要チェック!わずか500円の参加費ながら、コースターの車庫や巻き上げモーター室などをメンテナンススタッフの方が案内してくれる素晴らしい内容です。

私にとっては、初めてのループコースターがクレイジーマウスであった事や、初めてのジャイアントドロップ、初めての木製など、幼い時から何度も足を運んだ思い出深いパークでもあります。まずはカワセミだけに乗りに行く、と割り切ってでも、ぜひ来園してもらいたいパークです。


  新滑空水上コースターカワセミ☆☆☆☆☆

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初乗車:2008/3/2 乗車回数:100回以上
https://photos.app.goo.gl/xemnoFsgkfYpqKdF9

インタミン社製中型キャメルバックコースター。「メガライト」と呼ばれるモデルの1号機として2008年に導入されました。
1989年~2003年の間稼働し、2005年に撤去されたマウントロッキーコースターの跡地に設置され、おおまかなレイアウトの流れもよく似ています。
メガライト とは、メガコースター、つまり東京ドームシティ サンダードルフィンなど、同社製大型コースターのライト版として、量産された機種です。世界で同コースレイアウトのものが他に4か所稼働しています。

つまり、いわゆるメガコースター規模と比べると小さい、30m級の中型コースターということにはなりますが、私にとっては、全コースター中でも国内ベスト5に入る、大絶賛のコースターです。規模としては倍近いサンダードルフィンにも圧倒的に優っていると感じています。
特徴として、アグレッシブなコースながら全くと言っていいほど振動の無いスムーズさ、全てのアップダウンで体感できる素晴らしい浮き、短いながらも後半まで速度感が継続するコースの3点が大まかに挙げられます。
スムーズさについては、サンダードルフィンはもちろん、近い時期にはUSJにB&M製ハリウッドドリームザライドがオープンしており、00年代以降はスタンダードになりつつあるともいえる要素ですが、10年以上が経過しても維持されている事は称賛に値します。ちょうど2018年ごろに車両の更新もされています。
一方でその浮きの気持ちよさと回数、更にそれを繰り返しながら748mをわずか1分で駆け抜ける怒涛のコースレイアウト、これらについては、文句なしに国内トップクラスと言い切ることができます。
特に、実質的な日本初登場となったS字にひねりながらのキャメルバックと上半身だけが引き離される様な強い浮きは唯一無二の感覚でもあり、コースター好きを自称する人には無条件に勧められるコースターです。
身体が浮いている時間のことを「エアタイム」と呼んだりしますが、その中でもそういった強い浮きの事をEjector(エジェクター 放出する などの意)と呼んだりするそうです。
それと対になる形で、ふわ~っとゼロGで浮き上がる気持ちの良い挙動をFloater(フローター 浮かぶ などの意)と言い、コース終盤の直線2連キャメルバックではこちら寄りの挙動も体感できます。
ファーストドロップ直後の右カーブでは5GのプラスGが掛かるなど、強いGとの対比が各エアタイムの気持ち良さを際立たせる、本当に非の打ち所のないコースであると思います。

さて最後に、単純比較をする機種でもないのですが、2019年に三重県 ナガシマスパーランドにオープンしたハイブリッドコースター白鯨との比較を述べておきたいと思います。
このコースターの特徴として挙げている要素、つまりスムーズさ、浮き、コースレイアウト、そのいずれもを備え、規模としては倍近く、更に80度ドロップ、逆バンクカーブや回転エレメントなどをも持つモンスターマシンが日本に登場しました。
白鯨を国内、あるいは世界を含めた累計ベストコースターとして挙げる方も多く、何を隠そう私もその一人です。つまり、カワセミは白鯨の下位互換になってしまった……果たしてそうでしょうか。
いや、実は胸を張って否定をしたかったのですが、お恥ずかしながら白鯨の乗車後にまだカワセミに乗れていません!
魅力を言語化しようとするとどうしても、「それつまり、白鯨でいいのでは?」と言われてしまいそうなカワセミ。ぜひ(私自身も)乗り比べて、それぞれの魅力を見つけて下さい!


  水上木製コースターレジーナ☆☆☆☆★

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初乗車:2003/3/16 乗車回数:100回以上
https://photos.app.goo.gl/CHeYdf2QfG1hkDQKA

米スタンド社設計、インタミン設置の中型木製コースター。国内5か所目として2000年に開業しました。2019年営業終了。
世界初の水上木製コースターという謳い文句で設置され、同園内のマウントロッキーコースター同様、ほぼ全コースが水上にある美しいフォルムが最大の特徴と言えます。
スペックとしては高さ37m、最高速度90km/h、全長1334mということで十分に大きく、ナガシマスパーランド ホワイトサイクロン、城島高原パーク ジュピターに次ぐ国内では3番目の規模です。
コースレイアウトは固有機種ではありますが、それら2機と通じるところは多く、基本的にはキャメルバックと、1度の水平ループで構成されています。
関東ではよみうりランド ホワイトキャニオンがどちらかというとコンパクトかつ急カーブなどが目立つコースだったのもあり、その大らかな走りと直線的なコースが印象に残っている人も多いと思います。
一方で、特にホワイトキャニオンで多く採用されていた木組みのトンネルの中を駆け抜けるパートは少なく、視覚的な速度感は控えめであったようにも感じます。

浮きの回数と質については、ちょうどホワイトサイクロンが近く、特に同園内に大変浮きの多い、かつ強いカワセミがあることもあり物足りなさは否めませんが、木製らしさを体感するのには十分な程にはあったという印象です。
先頭と最後尾、どちらも楽しめるコースターでしたが、特に先頭に乗るとファーストドロップ後の上り、サードドロップのキャメルバックなどで気持ちのいい浮きが体感できました。
一方、最後尾ではセカンドドロップや、水平ループ後、右カーブから最終ストレートに入るドロップなどで引きづり込まれるような落下感があり、好みで乗り比べて楽しめました。
木製らしさ、という点では振動の心地よさも比較的良い方ではあったかと思います。どうしても、乗車頻度が他より高いため正当評価が難しいところではありますが、耐えきれないほど痛かった日は累計でも1,2回だったと思います。
奈良ドリームランド ASKAと比べるとどうしても、全ての要素で劣ってしまう印象ではありますが、私にとってはホワイトサイクロンよりやや上、ジュピターよりやや下、というのが最終的な感想です。
コンディションの安定性などから、ジュピターよりも好きという方が多いのも納得の、素晴らしいコースターであったと思います。

さて、カワセミオープン後も同園内では最大規模のアトラクションであり、園の目玉として活躍を続けたコースターですが、2019年、点検のための運休期間に車両に不具合が見つかったという理由で営業終了が発表されました。
まず前提として、理由の如何はさておき、これほど多くの人に愛されたアトラクションが、お別れイベントなどもなく終了してしまった、という事実が何より残念です。
マウントロッキーコースター、G-Maxなども同じような過程で終了になっており、そしていずれも約20年の稼働という事で、仕方ない部分も承知の上ですが、もう一度ぜひ乗りたかったというのが本心です。
しかし、希望を捨ててはいけません。現地に来園した方から、無人の試運転を行っているという情報を聞いています。しかも、1度や2度ではなく定期的にされているようです。
走るくらいなら乗せてくれよ!と言いたいところですが、ここはパークを信じて、嬉しい続報があるのを待ち続けたいと思います。いつか、もう一度乗車できますように…!


  ファミリーコースターてんとう虫

東武動物公園20041223 099

初乗車:2001/8/10 乗車回数:10回以上
https://photos.app.goo.gl/64YdmaNpMmVTZw1m7

独ジーラー社製小型コースター。岡山県 おもちゃ王国 チボリコースター、ナガシマスパーランド チルドレンコースター同型。
チボリモデルと呼ばれる機種のMediumというコースレイアウトです。

同型現存の3か所での乗り比べポイントとしては編成数です。おもちゃ王国ではでは12両、ナガシマでは15両に対し、ちょうど中間の13両26名乗りです。
いずれも長い編成なので、最後尾での乗車がお勧めです。特にファーストドロップと最終ドロップでは、その車両の長さゆえ見た目以上に強く降ろされる感覚はあります。
カワセミと乗り場が近く、比較的いつも賑わっている印象です。ナガシマだとどうしてもキッズエリアの奥にありなかなか近寄らないという事も多いと思いますので、ここでサクッと1回乗ってもらえればと思います。

  ディギーとダギーのトロッココースター

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初乗車:2014/3/29 乗車回数:約5回
https://photos.app.goo.gl/1UMR8sbXcpec6mc77

豊永産業製自走式コースター。一般的なドラゴンコースターに近い、1回の下り水平ループを持つレイアウトです。
従来のファミリーライドエリアをリニューアルしたハートフルタウンというエリアの実質的なメインアトラクションとして2014年にオープン。2021年現在、同園の最新コースターという事になります。
一般的なドラゴンコースターと比べると、いくらか横Gが少なく大人しいように感じます。同園内のキッズコースターであるてんとう虫との共存を考え、より子供でも楽しめるように、という配慮でしょうか。(利用制限は共に3歳以上)
以前あったファイアーバード、フライングカーペット、ビックリハウスといったクラシックなライド達が惜しくないというと嘘にはなりますが、エリアとしては綺麗に整備されており、良いリプレイスであったと思います。
個人的に特に嬉しかったのは犬型の回転遊具「ダックス」が、スクールバスにテーマを変更して続投されたことです。なぜか2010年代になって再評価され、浜名湖パルパル、ナガシマスパーランドなどにも新設された、まさに名機であると思います。

  クレイジーマウス☆ クローズ

東武動物公園20070801 027

初乗車:2001/8/10 乗車回数:10回以上
https://photos.app.goo.gl/zZxwYkC4TNGodeya9

トーゴ製ミニループコースター。北海道 きたみファミリーランドとかごしまジャングルパークの計3か所に設置されたモデルの1号機、実質的にはプロトタイプとして導入されました。
また、後継機であるループ&コークという機種が道内の円山キッドランドに設置され、同園のクローズと共にインドネシアに移設されましたが、2018年にクローズ済みとの事です。

さて、同じ名前のコースターというだけであれば、国内にもひらかたパークなどにあり、マッドマウス、ジャングルマウス、ワイルドマウスなど似た名前の機種はあります。
それらとの違い、この機種だけの最大の特徴は、現地で見れば一目瞭然、これだけの小型コースターでありながら垂直ループを有する、ということです。
というより、いわゆるマウス系と言われる、バンクの無い急カーブを繰り返す動きは中盤に申し訳程度にちょっとあるだけで、後半も同社製コースターの魅力を凝縮したようなレイアウトです。
特に最終ストレートでグッと高度を落としてからの2連極小キャメルバックでは気持ちのいいエアタイムがあり、トータルでの満足度を大きく上昇させています。

他の同型機との違いとして、垂直ループを回って上昇した後に、わずか数mですが第二巻き上げがありました。
2020年、ついにきたみファミリーランドで同型機にもう一度乗ることができましたが、乗り味としては全く同じで、懐かしさと安心感で泣きそうになってしまいました。

2010年に営業終了し、コースは比較的すぐに撤去されましたが、車両については、1編成がしばらくの間カワセミ前にメモリアルとして展示されました。
また車両や車輪、ハーネスなどをオークションとして一般向けに販売するという試みが行われました。私も何点か購入させていただき、大切にしています。
那須ハイランドパーク サンダーコースターでも類似の販売がありましたが、ファンとしてはありがたいことだと思います。東武動物公園の遊具を大切にする姿勢と心意気に、感謝しています。


  マウントロッキーコースター☆ クローズ

東武動物公園20041223 044

初乗車:2003/3/16 乗車回数:10回以上
https://photos.app.goo.gl/Ss88g34QP2ya1e5PA

タップス社製中型キャメルバックコースター。1989~2003年稼働、2005年撤去。
聞き慣れないメーカーですが、生駒山上遊園地 飛行塔などを手掛けた土井文化運動機製作所という会社が前身の、老舗企業との事です。残念ながら2003年に倒産済み。

乗車感としては、見たままといってしまえばそれまでですが、30m級で1km弱の全長ということである程度乗りごたえはありました。
エアタイムがありそうなキャメルバックが2,3回あるように見えますが、正直あまり覚えていません。不快な振動などは無かったと思います。
印象に残っているのはまず、第4ドロップにあたるキャメルバックの頂上で右にカクっと折れるように曲がる挙動です。
他のキャメルバックと比べて山も大きく、かなり減速した頂上で突然それが発生するのは、演出としても奇抜で面白かったと思います。
最終カーブにあたる左回りの水平ループのバンクが極めて少なく、強い横Gを感じるのも特徴でした。2人共用ラップバーのみの車両が効いていて、1人で乗ると嫌でも右側にスライドしてしまいます。


木製コースターを思わせるフォルムながら純スチール製コースター、という外観的な特徴もあり、規模の割には多くの人の記憶に残っているコースター、という印象です。
レジーナと共存したのは、結果的にはわずか4年弱でしたが、木製風スチールコースターと純木製コースターが共存している時に乗れたのは、幸せだったと思います。

西武園ゆうえんち☆☆☆

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初来園:2002/11/17 来園回数:5回
https://photos.app.goo.gl/7GBsenka196EqjcP8

1950年東村山文化園という聞き慣れない名称で開園。翌年秋には隣接のユネスコ村開業に合わせて西武園に改名したとの事です。
西武鉄道系列の遊園地という事で、としまえん、横浜八景島シーパラダイス、アクアパーク品川などが姉妹園という事になります。
ラインナップも共通する部分が多く、トーゴ、インタミン、フスなどの製品が多い印象です。
1985,6年に一大リニューアルを行い、多くのライドが新設されましたが、言い換えれば以降は実に35年ほど大型投資のない期間が続きました。
私が初めて来園したのは、既に関東の他のパークから遅れを取り始めたようにも感じる2002年。ループスクリューコースターこそ楽しめたものの、既に場末感は否めない姿ではありました。

2004年にはハローキティメルヘンタウンの投資こそあったものの、同時期にトリプル観覧車、フライトトレーナーなどがあった園内奥側エリアが閉鎖されています。
ルーピングスターシップ、空飛ぶじゅうたんとスリルライドのクローズが続き、極めつけにはループスクリューコースターのハーネスのロックが外れてしまう事故、そして2017年には解体撤去へ…
アーケード大通りエリアの火災、遊具の焼失など不幸が重なり、もはやこれまでかとも覚悟した2020年、翌春に昭和レトロをテーマとしてリニューアルオープンするという発表がありました。
ちょうどとしまえんの閉園発表のタイミングでもあり、まあ、これは言ってしまうと、西武がこっち(西武園)を取った、という事です。
そんな経緯もあり、どうしても歓迎しきれないムードも感じますが、大型ライドアトラクションの新設もあるとのこと、これはシンプルに期待したいところです。
私にとっては、ちょうど初来園の日、一日に10回以上ループスクリューコースターに乗車し、実質的にはコースターにハマるきかっけになったともいえる大切なパークです。
そんな思い入れもあり、まずは新型コロナウィルスの情勢もあり厳しい戦いが予想されますが、リニューアル開園をぜひ成功させてほしいこと。そしていつか、また楽しめる中型以上のコースターを…どうか…


  ループ・スクリューコースター☆☆☆☆ クローズ

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初乗車:2002/11/17 乗車回数:50回以上
https://photos.app.goo.gl/KyF3CUzUNgFm9Zcu9

トーゴ製中規模ループコースター。1985年から続いた新規投資の目玉として1986年に導入され、2012年運転終了、2017年に撤去されました。
ループコースター全盛期からは少し遅れての導入ですが、回転エレメント以外にキャメルバックなどのパートもあり880mという長さを誇っていました。
乗り場に用意された、乗車待ちのための大量の椅子を覚えている方も多いかと思います。大変な気合を入れて設置されたものであることが伺えます。
同社製としては1981年に奈良県 近鉄あやめ池遊園地に導入したトルネイダーなどの後継機にあたり、集大成といえる出来栄えだったと思います。
トルネイダーは2007年より兵庫県 姫路セントラルパークにハリケーンという名称で移設されていますので、ぜひそちらに乗っていただけたらと思います。

名称の通り、垂直ループとダブルコークスクリューの計3回転を持ち、水上コースターという訳ではないものの、ちょっとした池の上に作られているのも美しかったと思います。
垂直ループ後のキャメルバックではハリケーン同様良い浮きがあり、先頭であれば後半のキャメルバックでも軽い浮きを楽しむことができました。
前詰め乗車かつ、なにしろ空いていることが多かったので最後尾に乗ったことがある方は少ないかもしれませんが、ファーストドロップもなかなかのものでした。
傾斜角度は48度という事で、ハリケーンはもちろん、よみうりランド バンデット、八景島シーパラダイス サーフコースターなど同時期の同社製ほとんどが45度なのに対して、わずかながら急傾斜になっています。
この3度の差が効いていた…かどうかは、今となっては自信が無いところでもありますが、池に向かって落ちていく視覚効果もあり優れたファーストドロップでした。

さて、隙あらば自分語りを、ということで毎度毎度このコースターの話をする時に私の脳裏に蘇るのは初乗車、2002/11/17、少し肌寒い仏滅の日曜日でした。
初めてコースターに乗った日、となるともっと前にはもちろんなるのですが、この日のこの乗車は本当に本当に楽しくて、閉園まで10回以上連続で乗ったのを覚えています。
当時、別にコースターにそんなに惹かれていた訳でもないのに、ましてやよみうりランドなどより大型の未踏パークがあるのに、何故ここが選ばれたのかとも思いますが、この日とこのコースターが無ければ今の自分は無いのではないかと思います。
最終の乗車日になったのは2011/9/19。実質的な最終日になったのはちょうど1年後の2012/9/30、コークスクリュー付近を走行中にハーネスのロック部品の一部が破断したとのことです。
2017年、解体撤去することが発表されました。イルミネーション見学も兼ねてお別れに行きましたが、目玉アトラクションを失ったパークは以前にも増して寂しく感じました。
もう少し小ぶりでいいので、ちょうどとしまえん サイクロンくらいの規模が良いと思います。家族で楽しめる優れた新コースターの導入を、願ってやみません。


  ハローキティエンジェルコースター

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初乗車:2005/2/26 乗車回数:約2回
https://photos.app.goo.gl/du4jeVQAtgRsmPFp8

Zamperla社(伊)製自走式コースター。一般的にドラゴンコースターの名称で親しまれているコースと同様です。
同名のものは山形県 リナワールドと大分県 ハーモニーランドの計3か所にあります。
2004年にこの一帯、以前ウォーターシュートの着水池だったエリアをハローキティメルヘンタウンとしてリニューアルした際に新設されました。
同園としては1986年のループスクリューコースター以来、18年ぶりの新コースターということにはなりましたが、同エリアのクローズに伴い2020年に終了済みとの事です。
移設や、なんならテーマ、名称を変更しての続投も期待できるのではないかとは思いますが、果たして…


丸広百貨店わんぱくランド クローズ

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初来園:2017年2月25日 来園回数:2回
https://photos.app.goo.gl/8insBPu9DtkMqQNW9

ナムコの運営していた屋上遊園地。2019年9月1日閉園。
ナムコの前身である中村製作所が1968年に開園したとのことで、かなり歴史ある施設でした。
閉園時まで観覧車、テレコンバット型、モノレールの3機種が稼働しており、実質的には最後のちゃんとした屋上遊園地だったと思います。
特に名物だったのはやはり観覧車 わんぱくホイール。2021年現在稼働している屋上観覧車は東京都 かまたえんのみとなりました。
閉園に合わせてオリジナルグッズなどの販売も盛んに行われ、最終日には大変な混雑だったとの事です。
モノレール わんぱくビードも乗れたのですが、雨天運休などが重なり、テレコンバット型 わんぱくエアプレーンだけ乗り逃してしまいました。
他の遊園地なら平気で乗らないのに、こう、3機種のうちの1つと思うとどうしても後悔してしまいます。

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