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愛知県 名古屋市 3パーク 6機種

レゴランドジャパン☆☆☆

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初来園:2017/5/15 来園回数:約10回

英マーリンエンターテイメンツグループの屋外パークとして2017年4月1日に開園。同系列の屋内向け小型パークとして、東京、大阪にレゴランドディスカバリーセンターがあります。
90年代後半寄り千葉県 幕張に建設されると何度も噂があったパークがついに実現!ということで、実に20年越しのオープンになりました。2021年現在、国内最新のちゃんとしたテーマパークでもあります。
2歳~12歳のお子様とその家族がターゲット、と明言されている通り、子供向けのライドが揃いますが、2種のコースターや、数機種ですがスリルライド、ダークライドもあり、大人だけでも1日ならしっかり遊べる規模です。
シューティングライド ロストキングダムアドベンチャーは、造形のレベルもいまいちでコースも短くちょっと拍子抜けしてしまいましたが、潜水艦型ライド サブマリンアドベンチャー、これは良いですね。絶対に乗ってください。
これまでにも潜水艦を模したダークライドは東京ディズニーシー 海底二万マイルなどを筆頭にありましたが、本当に客席が水中を進む、のみならず、本物の魚が泳いでいるともなると、後にも先にも例が無いと思います。
スプラッシュバトルという、水鉄砲で乗客同士が放水し合うトラックライドも、国内初登場となりました。上記3機種とコースター、ザ・ドラゴンの4つが実質的にきちんと楽しめる乗り物という事になると思います。

2019年には新エリア、レゴニンジャゴーワールドがオープン。フライングニンジャゴー(独ゲルシュトラウアー製スカイフライ)という、園のコンセプトを考えると頑張り過ぎ?とも思える大型スリルライドも導入されました。
オープン前から、さがみ湖プレジャーフォレスト 極楽パイロットと同型機という事で話題になっていましたが、実際に乗ってみると運転時間がやや短く、高所にあるさがみ湖版と比べてそもそも風が弱いという事もあってか回転がかなり難しく感じました。
同エリアには新型のテレコンバット型、ロックンロール型も導入されており、パークとしての層は確実に厚くなりました。

パークの正面にオフィシャルホテル及び水族館 シーライフ名古屋もオープンしており、滞在型リゾートとしての価値を高めています。
具体的なスケジュールは発表されていませんが、初期の拡張案にはマック社製ワイルドマウス型のコースターも計画されていました。なかなか厳しそうな雰囲気も伺えますが、なんとか実現してもらえたら…と思います。

ところで、大人だけではどうしても刺激不足で満足しきれない一日になってしまうかも、と思ったら、絶対に寄って欲しいのが隣接する商業施設、メイカーズピアに入っている台場怪奇学校名古屋校というお化け屋敷です。
お台場 デックス東京ビーチに出店している店舗の名古屋版、という位置付けで、そちらも小規模ながらかなり怖い常設お化け屋敷なのですが、こちらでは1.5~2倍はあるのではないかという規模を持ち、内容もパワーアップしています。
2021年現在、お化け屋敷についても100か所くらいは利用してきたと思いますが、これは、常設としては文句なしに国内ベストです!お化け屋敷好きでなくとも、絶対に入ってもらいたいです。
あまりにも怪しい外観と、レゴランドはもちろん、メイカーズピア自体の客層にもどうにもあっていない圧倒的な怖さもあり、どうにも近寄りづらい雰囲気があるかもしれませんが、これだけは本当に後悔しません!最高のお化け屋敷です!


  ザ・ドラゴン☆☆

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初乗車:2017/8/11 乗車回数:20回以上
https://photos.app.goo.gl/epZUvfEcR5436yLD7

独ジーラー製中型コースター。フォースというシリーズのファイブというモデルで、世界6か所のレゴランドにのみ設置されています。
同園の開園と同時にオープンし、ナイトキングダムというエリアのメインアトラクションとなっています。開園時には実質唯一のスリルライドでもありました。
S字に曲がりながら落ちていくようなファーストドロップと、スピード感ある水平ループが楽しめ、規模相応以上には満足感のあるコースターです。
規模感として近いのはラグナシア ステラコースターなどですが、それよりはしっかりしたコースター感があり、とはいえ同園のアクアウィンドには遠く及ばず、というくらいの感覚で乗ってもらえばちょうど良いかと思います。
また、巻き上げ前にはかるく蛇行する程度ですがダークライドパートがあり、本編への期待を高めるのに一役買っています。ストーリーなどがちゃんとあるかについては不明。

2019年の追加投資で、フライングニンジャゴーなど新規スリルライドも導入されましたが、汎用機という事もあり、実質的にはまだまだこれに乗るために行くパーク、という印象はぬぐい切れないというのが本心かと思います。
そう考えてしまうと、依然として高い7100円というパスポート。オフピーク時かつオンラインで前売り購入をすれば4600円までは下げられるという事なので、それでならまあ…


  ドラゴンズアプレンティス

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初乗車:2017/5/15 乗車回数:約5回
https://photos.app.goo.gl/wmWMe3HXPk6VQZod8

ザンぺルラ(伊)製ミニコースター。機種名 ファミリーグラビティコースター80STD(おそらくスタンダードの意)
国内では千葉県 マザー牧場と、すぐ近くの名古屋港シートレインランド(エキスポランドから移設)にも同型機が設置されています。
"本家"がある外資系パークのため難しいのは百も承知ですが、こんな近くに同じ機種を作るくらいなら、ちょっと違うレイアウトで導入できなかったものか、とはどうしても思ってしまいます。

乗車感としては、わずか80mという短いコースですが、ごく小さなアップダウンなどが散りばめられた無駄のないコースになっており、先頭に乗るとわずかながら浮きそうな挙動もあります。
比較的急カーブである事もあり、横Gも感じられます。ちなみに、なんとライドフォトの撮影も行われます。
アプレンティスとは"見習い"という意味。より大型のザ・ドラゴンと隣接しており、そのミニ版として位置づけられています。


名古屋港シートレインランド☆☆

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初来園:2011/8/8 来園回数:約10回

泉陽興業の運営する入園無料の小規模パーク。1995年開園。隣接した名古屋港水族館は1992年開園ということで、その付属施設、という印象です。
高さ85mの大観覧車が目玉、というより、実質的にはなかなか他に面白い乗り物が無く、どうにも来園目的を見出しづらいとは感じてしまいます。一応ファミリーコースター1機と、シューティングライドなどはあります。
よこはまコスモワールドなど、港町に大観覧車をメインに入園無料パークを数多く展開する泉陽興業ですが、ここはその中では比較的初期の例にあたり、ライドの入れ替えも複数回行われています。
私の初来園以降にも、飛行塔がファミリースインガーに置き換わっていますが、なにより残念だったのは、和洋2種のウォークスルーお化け屋敷がどちらもクローズし、それぞれぐるり森大冒険、4D-KINGという汎用機になってしまった事です。
それぞれ「魔界屋敷」「ゾンビパニック」という名称で、特に後者は造形のレベルも高く、楽しめるものでした。正直、この少ない機種数でダブってる感はありましたが、せめてどちらかは残ってもらいたかったところです。

コースターについては開園以来、2009年に設置されたファミリーコースター1機のみですが、スリルライドとしては開園時にはチェーンタワー型 フライングダッチマン、オクトパス型 ハッピーゴーラッキー、そして何より、インタミン製フリーフォールがありました。
それぞれ移設をされており、特にハッピーゴーラッキ―(移設後はハッピーオクトパス)とフリーフォールは1999年4月に横浜ドリームランドに移設され、閉園までの3年間だけですが第二の人生を過ごしました。
2021年現在も、4D-KING裏あたりにある小屋に「FREE FALL」と書いてあったのを切断したと思われる壁を見ることができます。せっかくならこちらもチェックしてきてください。


  ファミリーコースター

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初乗車:2011/8/8 乗車回数:約5回
https://photos.app.goo.gl/AUegrmo12vgx53WY8

ザンぺルラ(伊)製ミニコースター。機種名 ファミリーグラビティコースター80STD(おそらくスタンダードの意)。大阪府 エキスポランドより移設。
わずか80mという短いコースですが、ごく小さなアップダウンなどが散りばめられた無駄のないコースになっており、先頭に乗るとわずかながら浮きそうな挙動もあります。比較的急カーブである事もあり、横Gも感じられます。
300円の1運転で2周というのもありがたいですね。2周目に入る際、ブレーキ無しで巻き上げに突っ込んでいくのもパワフルで良いと思います。

千葉県 マザー牧場に同型機があるほか、近くのレゴランドジャパンにもドラゴンズアプレンティスという名称で開園と同時に新設されました。
つまりすぐ近くで乗れて、ましてレゴランドはフリーパス一律ということでノーリスクで乗ることができるため、わざわざこっちで乗るとなると、なかなか。という状況になってまいりました。
一方、このパーク自体が比較的夜間営業をしている日の割合が高く、東海は特に、東京、大阪と比べて夜まで遊べる園が少ないという事もあり、例えばナガシマスパーランドの帰りなどにふらっと寄ってしまいがちです。
そして、「来たはいいけど何に乗ろう、特に乗りたいもの無いけど…まあなら、コースター?笑」という具合で乗るのが、正解だと思います。


東山動植物園☆

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初来園:2011/8/10 来園回数:3回

市営の動物園。1937年開園ということで歴史も長く、年間入園者数も200万人以上を推移するなど賑わっている施設です。遊園地と動物園は同一の入場券が必要です。
動物としての名物はなんといってもイケメンゴリラのシャバーニです。遊園地とは別で、スカイビュートレインというモノレールもあるので、そんなのに乗りつつさくっと園全体も回ると良いのかなと思います。
遊園地エリアがあるのは入園して左奥側。フリーパスこそないものの、16種の遊具があり、かなりしっかりと遊べる遊園地にはなっています。フライングイーグル(マジックバイク型)など、流行機の新設もされています。

ビックリハウス、ミラーハウス、ふしぎたんけん館など奥内物もあり、色々利用したくなってしまいますが、コースター以外で特に気に入ったのはフラワーストームという変形パラトルーパー型です。
4本に枝分かれしたアームの先に小型の回転輪がそれぞれ付いているというような多重回転になっており、一般的なパラトルーパーの爽快感、不安感に速度変化の緩急が加わり、見た目以上に楽しめます。
花びらをモチーフにしたテーミングも良いですね。おそらく日本唯一の機種でもあるので、ぜひ利用してください。

名古屋というと、東京、大阪に次ぐ都市ではありますが、としまえん、浅草花やしき、ひらかたパークといった"老舗遊園地枠"が無いように感じます。
三重県ながら名古屋からのアクセスが容易なナガシマスパーランドが早くから幅を利かせていたから、という事もありますが、実質的には動物園の付属遊園地ですが、ここがその枠という事になるかと思います。
歴史的価値も高い珍品 スロープシューター、小規模ながら楽しめるジェットコースター、これらに乗りに行くと思って、ぜひ一度お立ち寄りいただきたい優良パークです。
ちなみに、甘口抹茶小倉スパなど衝撃的なメニューで知られる喫茶マウンテンは、頑張れば歩けないこともない3kmほどの立地です。
また、2019年ごろ、大須商店街に突如現れた謎のコースターグッズ専門店「ジェットコースター男」からも最寄りパークと言うことになります。地下鉄ですぐの立地ですので、併せての利用がお勧めです。


  ジェットコースター☆☆

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初乗車:2011/8/10 乗車回数:約10回
https://photos.app.goo.gl/Azcfo9HoQoqzuwJ77

明昌特殊産業製小型キャメルバックコースター。1980年オープンという事で地味に40年選手です。
園内の斜面に設置されており、後半は駅舎よりも低い位置まで下る地形を活かしたコースになっています。その甲斐もあり、規模以上の長さを感じるのは魅力の一つです。
また、同社製としては珍しくラップバーのみの車両であることもあり、振動や横揺れを感じる箇所が少なく、快適な乗り心地であることも好印象です。
乗車位置は先頭が良いですね。2か所ほど上り坂の頂上で浮きに近い挙動があります。また、ショルダーハーネスこそ無いものの背もたれはやや高い車両であり、視覚的にも先頭がお勧めです。

そもそもの規模の小ささもあり、なかなか語られることの少ないコースターですが、乗車の価値は十分にあると思います。同社製に限定して言えば、不快指数の少なさはかなり上位の機種であると言えます。
同園内では最大のコースターですが、利用制限も5歳以上ということで緩めになっています。2018年には車両、レールの塗り替えもあり、まだまだ活躍してもらえそうで何よりです。


  スロープシューター☆

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初乗車:2011/8/10 乗車回数:約1回
https://photos.app.goo.gl/Q8zkiVHXxFLXx2p67

ソリ型の車両で旋回を繰り返しながら斜面を下るライド。コースターと呼べるか難しいラインでもありますが、形式としてはサイドフリクションという分類になっています。
サイドフリクションとは、ほとんどのコースターに用いられる浮きあがり防止の下部車輪を持たず、側車輪をレールに接触させることで曲がるという構造の事です。
現存する世界最古のコースターとして知られる米レイクモントパーク リープザディップス(1902年~)などでも使われています。
https://rcdb.com/243.htm

調べてみると、このスロープシューターは1961年オープン、現存する世界唯一の鉄製かつ、世界最新のサイドフリクションということです。それでも国内に関して言えば、浅草花やしき ローラーコースターに次いで2番目の古さになりました。
以上のように、大変珍しい機種ですが、以前には少なくともひめじ手柄山遊園、みさき公園、到津遊園などにも類似機があったようです。つまり、詳細は不明ですが、恐らく日本オリジナルの乗り物という事になります。

さて、ちょうど初乗車の時点で50周年、2021年現在は60年を迎えますが、駅舎や車両も綺麗に塗り直しがされていて、大変好感が持てます。同園内でも、効率の悪さもあり断トツの人気アトラクションです。
乗車してしまえば、見たまま以上の感覚はなかなか無い乗り物ではありますが、まるで壁に激突するかのように突っ込んでいく割にはスル~っと曲がっていく挙動が面白く、人気も納得、と感じたのを覚えています。
アナログな乗り物ゆえ、運営スタッフの都合などもあってか、運休している日の割合も高く、初来園日以来乗れていません。60周年を祝いに、そろそろまた乗りに行きたいと思っています。


  くまさんコースター

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初乗車:2011/8/10 乗車回数:約1回
https://photos.app.goo.gl/S7SW3qCmhYsUhPhj6

豊永産業製自走式コースター。カスタムレイアウトではありますが、構成要素としては左回りの下り水平ループ1回と右カーブが数回、というイメージです。
同社が00年代以降に多数設置している巻き上げ式小型コースターと類似の車両が採用されており、それら同様、可愛らしい先頭車両の造形などが魅力の1つです。
言い換えれば、コースターとしての魅力は極めて少なく、また、園内においても斜面を下った先にポツンとある印象で、どうにも利用率が低いように感じてしまいます。
利用制限はジェットコースター5歳、スロープシューター3歳に対して2歳以上ということで、まさにこの順番通りに乗っていくのが、慣れとしても良いと思います。
ほぼミラーのレイアウトであり、乗車感としてはほぼ同一の機種としてナガシマスパーランド ピーターラビットコースターがあります。地理的にも近いので、ご興味あれば乗り比べてもらえましたら。

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