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岡山県 4パーク 7機種

倉敷チボリ公園☆☆☆☆ クローズ

20080820コースターツアー3 018

初来園:2008/8/20 来園回数:1回
Maps:https://drive.google.com/drive/folders/12KaIHtdfie889LAMBeRz2AQNisvgK6K2?usp=sharing

デンマーク コペンハーゲンに1843年に開園したチボリ公園をモデルとして1997年開園。2008年末閉園。
JR倉敷駅の目の前にあり、まさしく都市公園として機能していました。
ライドのラインナップとしては三精輸送機製、サノヤス製を中心に20機種少々あり、本家チボリ公園を模した物、日本向けにアレンジした物などが数多くありました。
チボリバルーンというゴンドラに気球の付いた大観覧車が名物であり、本家では10mほどの小型観覧車ですが、35mの大型のものになっていました。
アンデルセンシアターという4面式のシアターアトラクションも良かったですね。こちらはコースター2種と共に中国に移設されたとの事です。
一方でダークライド"バイキング伝説"や、各種常設ショーなどのテーマパークらしい要素のほとんどは、2002年ごろに終了済みとなっていました。
来園は最終年の夏に1度だけとなり、花火などもあり賑わっていましたが、まあいわゆる日本の乱立したテーマパーク達の1つ、という雰囲気ではありました。
駅前の広場には2020年現在も同園のテーマに合わせたからくり時計が残っているという事です。いつかこれだけでも見に……いくのか?

  オーディンエクスプレス☆☆☆

20080820コースターツアー3 148

初乗車:2008/8/20 乗車回数:約10回
https://photos.app.goo.gl/oykg5HMgCoUTxSkq6

三精輸送機製キャメルバックコースター。倉敷チボリ公園の開園から閉園まで稼働しました。
高さ20m、最高速度53,5km/h、全長815mという独特のスペックになっており、規模以上にロングランに感じます。
特徴の1つととらえることもできますが、中間巻き上げが1度あります。数mしか上らないため、何とか無しでできなかったものか、とは思います。
コースレイアウトとしては狭い敷地でカーブとアップダウンを繰り返す、八景島シーパラダイス サーフコースターの小型版というイメージが近いかと思います。
まず前半、1か所大変綺麗なエアタイムがあります。その直後、建物の中を通過する演出があるほか、2回洞窟のトンネルを通るカーブもあり視覚的変化も十分です。
シンプルなラップバーのみの車両も相まって、家族で楽しめるちょうど良いコースター、という印象です。
そして、輸入品などではない三精輸送機のオリジナルとしては、もしかして最高傑作なのではないかと、ふと思います。
そのコンパクトさが評価されてか、同園内のチボリ鉄道、アンデルセンシアターなどと共に中国へ移設されました。
https://rcdb.com/14195.htm
さて、信じがたい事実として、この移設とは別に、中国製の本機のコピーモデルが2か所新設されています。
https://rcdb.com/11647.htm
更にそのモデル名が"Jetcoaster"というのが滑稽ですね。日本に1か所設置され、撤去されたら何故か中国で3つになった不思議な経緯のコースターとなりました。

  チボリ鉄道

20080820コースターツアー3 217

初乗車:2008/8/20 乗車回数:約2回
https://photos.app.goo.gl/p5N3N1vrJo8T2Byp9

汽車を模した小型コースター。開園後に追加されたアトラクションの1つです。
その名の通り、豆汽車のようなフォルム、レイアウトですが、構造からコースターに分類されています。
最高速度16km/hとのことで、公式にコースターとして扱われている乗り物としては世界一遅いのではないか、という声もあります。
0歳から乗車可能であり、車両のうち1席がチャイルドシートになっているなどの配慮もあります。素晴らしいですね。
実際に乗ってみると、コースター同様のレール、タイヤによる巻き上げと、特に終盤ではちょっとだけ速度の上がる部分もあり、なるほど確かにコースターだ、とは思いました。
一方で、これがコースターなら○○はどうなんだシリーズとして名前を挙げざるを得ないのが大分県 ハーモニーランドのハーモニートレインです。
コースターと同様の構造で走る汽車であり、こちらは速度こそ遅いものの高低差は60m、全長は1220mとハイパーコースター級の規模です。
書いていて、あれ、なぜこっちはコースター扱いなのだろう、という気にもなってきますが、そんなチボリ鉄道もオーディンエクスプレス同様中国へ移設されています。
わざわざ乗りに行きたいか、と問われると難しいところですが、この地球のどこかで今も動き続けているというのは嬉しい事です。縁があればまた会いましょう。


鷲羽山ハイランド☆☆☆☆☆

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初来園:2008/8/19 来園回数:3回
Maps:https://drive.google.com/drive/folders/1l5YObqBVRfVdFtURs2HvBQQSKs4yltSQ?usp=sharing

児島駅からバスで10分ほどの立地にあります。瀬戸大橋が見える遊園地、が初期のキャッチコピーでした。
そして、2006年からはご存じブラジリアンパークをテーマとしています。サンバが始まったのは正確には1989年の事だそうです。
ラインナップとしてはそのほとんどがトーゴ製であり、3種コースターを筆頭に少数ながら傑作揃いの非常に楽しめる遊園地です。
コースター以外で絶対に乗車してほしいのは何と言っても名物の崖に設置されたスカイサイクルです。
問題の最終カーブを曲がるとき、特に右側に乗車すると不安定な椅子も相まりそれなりに高所に耐性があるはず(?)のコースターフリークでも十分に怖がることができます。
そしてもう一つ、山頂に設置されたターボドロップというタワーライド、これも必見です。
落差自体は50m級の一般的なものですが、そのロケーションは格別です。これは怖さよりもシンプルに気持ちいいですね。
同じ山頂にバンジージャンプもあり、これも同様に眼下に瀬戸大橋を眺めながらの気持ちいいジャンプが体験できます。
私にとっては初めてのバンジーを飛んだ場所でもあり、思い出深いです。当時はTシャツがもらえたのですが、今は無いのかなあ…
良い遊園地か、と問われると、例えばリフトなどの無い園内の高低差や、全体的に杜撰にも感じる体制など、必ずしもYESとは答えかねるパークではあります。
しかし、それを上回る圧倒的な楽しさ、独特のパワーが溢れる大変魅力的な遊園地です。是非遠方からも訪れていただきたいと思います。


  バックナンジャー&スタンディングコースター☆☆☆

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初乗車:2008/8/19 乗車回数:約20回以上
https://photos.app.goo.gl/7n66vt5wCr5DPRfa8

トーゴ製中規模ループコースター。1985年つくば科学万博 スタージェット移設。
立ち乗り車両と座り乗り車両の交互運転という例はよみうりランド ループ&スタンディングコースターMOMOnGAなどがありますが、ここでは座り乗りは後ろ向き走行となっています。
また、乗り場に交互に運転するためのトラバーサーなどを有さず、時間を区切って都度車庫から車両を出し入れしての切り替えとなっています。
そのため、タイミングを逃すと片方に乗車できず、ということもあり、またスタンディングの方が強風の影響を受けやすくバックのみの稼働、という日もあるようです。
さて、80年代に主にアメリカに輸出されたスタンディングコースターの基本的なモデルに近いシンプルなコースの本機ですが、エアタイムとプラスGのメリハリが利いた大変魅力的なコースターとなっています。
先頭と最後尾、どちらに乗っても違った味わいがあるのも良いですね。先頭では跳ね上げ系の浮きが、最後尾では引きづり込まれる様な挙動が何度も楽しめます。
全長は658mということで、長くはないコースですが、ファーストドロップ、垂直ループ、水平ループ、キャメルバックと基本的なエレメントを大変テンポよくこなしていきます。
本心を言えば、逆向き走行はもういいから前向きの座り乗りで思う存分この素晴らしいコースを堪能させてほしい!と思い続けています。

  チューピーコースター☆☆★

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初乗車:2008/8/19 乗車回数:約10回
https://photos.app.goo.gl/o7rY4KhAqhy1mjaZ8

三精輸送機製キャメルバックコースター。H鋼のような旧型レール(チャンネルレール)が使われています。
同園内では最も古く、振動も激しいコースターです。旧称はジェットコースター。90年代に今の車両にリニューアルする際に、名前も改められたようです。
また、資料によると以前は観覧車下を通る右回りのコースはなく、ファーストドロップからそのまま左に進むオーバルコースだったとの事です。
特に6,70年代までのコースターにはこういった改造歴の話をよく聞きますが、これについてはかなり大胆に延長した例であると言えます。
さて、スカイサイクル同様山頂のロケーション、そして緑の中に吸い込まれていくようなファーストドロップが魅力のコースターです。
先頭に乗ればその後の上りで少々浮きもあります。中盤の直線でのキャメルバックは残念ながら速度不足で浮かず。
また、2019年のリニューアル以降は乗り場でチューピーの声とテーマソングが流れるようになりました。鈍い音質も相まって(?)良い雰囲気です。


  ウルトラツイスター☆★

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初乗車:2008/8/20 乗車回数:約2回
https://photos.app.goo.gl/ExkYTUY5DFUiyvGg8

トーゴ製パイプラインコースター。
東京都 後楽園ゆうえんちの1号機が1986年に導入されて以来、三重県 ナガシマスパーランド、奈良県 生駒山上遊園地、熊本県 グリーンランドと合わせて国内だけで計5箇所設置されました。
垂直巻き上げ、85度落下、キャメルバックによるエアタイム、前進ハートラインロール、逆走2連ハートラインロールという一連の乗車体験の奇抜さは2020年現在でも十分に通用しています。
他の多くのアトラクションが山の中腹以上に設置されその高度感を楽しめるのに対し、比較的入園口に近い低い位置に設置されています。
にも関わらず、園内では強風に弱い様子で、なかなか稼働しているところをお目にかかれません。
バックナンジャ―、チューピーコースター同様2019年ごろに塗り替えがあり、一時期の長期運休も開け無事再開となったようです。
他のパークで乗車済みのコースターフリークにとっては園内3番手となるコースターですが、この規模のパークであればまだまだ園内の目玉を張れる優良機種であると改めて感じました。

おもちゃ王国☆☆

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初来園:2019/8/26 来園回数:1回
Maps:https://drive.google.com/drive/folders/1OAypqpovfKdJuNbxL7rvWjeAdOD2wboE?usp=sharing

1989年-1995年、わずか6年の営業となった王子ファンシーランドというパークがありました。
その翌年、リニューアルし開園したのがこのおもちゃ王国です。全国にある同名パークの1か所目かつ、唯一地名が付かない名称です。
東条湖、軽井沢と比べると元の施設が遊園地よりテーマパーク寄りの施設だったこともあり、各パビリオンの建物はしっかりした造形です。
乗り物のラインナップはそのほとんどが王子ファンシーランド時代から引き継がれており、トータルではプラスになったリニューアルだったのではないかと思います。
逆に言えば、近隣には鷲羽山ハイランドもあり、このラインナップでどこに勝算があったのだろう、とは思わざるを得ないところがあります。
来園時は頑張ってヒルゼン高原センターとハシゴにしましたが、鷲羽山ハイランドと1日で回るのがお勧めの立地です。

  チボリコースター

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初乗車:2019/8/26 乗車回数:1回
https://photos.app.goo.gl/hCvEaNssf92qkLSa9

独ジーラー社製小型コースター。東武動物公園 てんとう虫、ナガシマスパーランド チルドレンコースター同型。
倉敷チボリ公園が近くにあり(あった)ながら、なぜチボリコースターかというと、この機種のモデル名がそもそもチボリモデル、というそうです。
その1号機が1974年、デンマークの本家チボリ公園に導入されたため、そのパーク名が機種名になったとの事。
一方でそこでの固有名はMariehønen(Ladybird=てんとう虫)という事で、やっぱりてんとう虫コースターで良かったのではないか、という気もします。
さて、その1号機はsmallというオーバルのレイアウト、日本では甲子園阪神パークにのみ導入され、2003年の閉園と共に全滅となっています。
本機含め日本で楽しむことができるのはMediumという8の字のレイアウト。上記以外に以前は熊本 ネイブルランドにもあったとの事です。
また、北海道 グリュック王国と広島県 呉ポートピアランドにはカスタムレイアウトのものがあったとの事で、それらも乗ってみたかったです。
同型現存の3か所での乗り比べポイントとしては編成数です。ここが最も短い12両(減らした痕跡あり)に対し、東武動物公園では13両、ナガシマでは15両です。
すみません、乗り比べポイント、と言っておきながら、全く違いを認識できませんでした。いずれにせよ長い編成なので、最後尾での乗車がお勧めです。
特にファーストドロップと最終ドロップでは、その車両の長さゆえ見た目以上に強く降ろされる感覚はあります。
逆に言えば、残念ながら汎用機かつ、他の2か所がメジャーパークということもあり、ここまでわざわざ乗りに行く必要性、となるとなかなか厳しいというのが現実です。

ヒルゼン高原センター☆☆☆

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初来園:2019/8/26 来園回数:1回
Maps:https://drive.google.com/drive/folders/1s8Wxvb8Pue6WjCXdbg3OJIgiLUJEyTI0?usp=sharing

岡山県内ではありますが、かなり鳥取に近い遊園地です。
道の駅併設となっており、車でのアクセスが前提です。公共交通でも行くことはできるようですが、なかなか難しそう…
ジャジー牛乳、ジンギスカン、ひるぜん焼そばといった名物グルメが有名なので、普通はのんびり食事を楽しみたいところですが…
この日は午前おもちゃ王国から14時に着いて、3時間でパークを回りここでの飲食はほぼ無しという痛恨のミス。これぞ絶叫旅行。

広島県 みろくの里などと同様、サノヤス製中心のラインナップですが、固有機種として、大型パラトルーパー"ファルコン"などがあります。
類似機種としてトーゴ製 ワイルドストーム 浜名湖パルパルなど、同じくサノヤス製パラボ 那須ハイランドパークがありますが、
座席のロック機構を持たず、ワイルドストームのような不規則なスイングの無いまさしくパラトルーパーを大きくしただけという乗り味でした。

ミステリーゾーンというウォークスルーお化け屋敷もお勧めです。
メルヘン風のスタートから段々怖くなっていき、後半には高低差のある開けたシーンもあり楽しめます。
レトロな部分、ローカルパークらしい部分を持ちながらも全体的には綺麗な施設であり、園内も賑わっていました。
ヒルゼンコースターも、サノヤス製では最高クラスの一品です。ちょっと頑張ってでも来園をお勧めします!


  ヒルゼンコースター☆☆☆★

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初乗車:2019/8/26 乗車回数:約5回
https://photos.app.goo.gl/xVGLW1Zkr52fCXLB9

クラシックな明昌製キャメルバックコースター。
コース展開は地理的にも近いみろくの里 ヒマラヤコースター(ミュージックゴースター)ほか、多くの類似機に近く、数回のキャメルバックと2,5回転の下り水平ループで構成されています。
さて、他と同様に各キャメルバックでは浮きがありますが、これは先頭での浮きがハンパではありません!
ファーストドロップこそフラットドロップではなく、城島高原パークのスーパーLSコースターに通じるシュワルツコフカーブ風の滑り出しですが、その後の浮きの強烈さといえば、国内ではナガシマスパーランドの白鯨や東武動物公園のカワセミに次ぐ、最強クラスといえるでしょう。
何とも残念なのはやはりショルダーハーネスを有する車両ですが、特にこれについては2008年ごろにリニューアルがされており、前述のスーパーLSコースターや那須ハイランドパークのキャメルコースター悟空と同型となっています。
綺麗で映える車両ですが、ハーネスの重量感は増しており、旧車両でも乗ってみたかったと思うばかりです。

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