また、同じ夢をみていた

ところどころ冬のイルミネーションで光っている新宿の街を久しぶりにひとりで歩く。今朝読みきった小説がすごく良い余韻が残るお話で、久しぶりにぼんやり考え事をしながら歩く。

私の幸せはなんだろう。
人生でやり直したいことはなんだろう。

とりとめもなく考えてると、わたしを大事にしてくれる人とか、大事にしてくれなかった人のことを思い出す。これはすごく不思議だけど、1番細部まで記憶に残っているのはわたしのことを全く大切に思っていなかったであろう人で、だからこそその人とは付き合うにも至らなかったのに、連れていってくれた場所とか、交わした会話とか、けっこうひとつひとつ思い出せる。

反対に1番大事に思ってくれたいたであろう人との会話は全く覚えてなくて、一緒に行った場所も幻みたいな感じで。寂しさと安堵と。

別に恋愛体質な訳ではないと思うんだけど、あの人といたときやその人と会ってたときといまでは自分が変わってしまっていて、どこかで別のわたしの人生と交換してしまったみたいに感じる。どの人生もどっかの1歩の選択であり得た人生ばかりで、だから選ぶことも選ばないことも自分で選んで生きてかなきゃなんない。だけど、選ばなかった人生もどこかで生きていてくれたら、それはなんかすごく嬉しいことだと思う。

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