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私の海外出産ものがたり。 Part 42 ランチでの日々

ランチ(牧場)での1か月はあっという間に過ぎていった。
私は何をするでもなく、
毎日穏やかな環境の中で赤ちゃんにお乳をあげ、
一緒にお昼寝し、
昼夜問わず自由に心赴くままに過ごした。

こんな心安....

心が安らかな日々は久しぶりだった。

授乳して、息子を寝付かせた後、
ベッドに寝転び窓から見上げる満月。

時間とともに移動していく。
お月様の光の加減が変わっていくのを見つめるのも
素敵な時間だった。

娘は牧場で何度か馬に乗せてもらったり、
主人もストレス発散に、
バギーを運転させてもらったりした。
ここの森にいる時の娘は本当に楽しそうだった。

自然の中では、子どもたちの感覚はとても鋭敏になり、
いつまでも遊んでいられる。

娘はほとんどの時間、庭や木の下で過ごしていた。
私はコテージの中から、見守っていた。
このコテージはガラス張りで部屋の中からでも
外がよく見える。
当時6歳の娘は、
側によってくる動物たちと話をしているようにみえた。

木の中に溶け込む姿は、
まるで、妖精のようだった。

息子の生後1か月には、
マラも一度健診にわざわざホノムから駆けつけてくれて、一緒にホオケナビーチに入水しに行った。

娘はマラと海ではしゃぎ、息子も1か月にして、
海の水で身体を清めた。
やっぱり自然の力はすごい。
その日、子どもたちは、
スヤスヤと気持ちよさそうに眠った。

マラは別れ際、車の中で予防接種の話をしてくれた。
アメリカでもたくさん事件が起きている。
本当に必要なものはなんなのか改めて考えさせられた。

帰りの車の中は、
お互いの国の子守唄を歌いあったりして、
サウスコナの夕日を見ながら、
穏やかなドライブタイムは過ぎていった。

アロハ!
この時そう言ってマラと別れた。。

アロハとは自分の目の前に神がいます、
神聖なる存在....私は今から話します....
そんな風に解釈していたけど、
別れ際に言うのもなかなか素敵だった。

赤い”ロージーピンク”と名付けた
トヨタのピックアップトラックに乗り、
笑顔でアロハサインを出すマラは
最高にファンキーで素敵だった。

ありがとう....
この出産でどれだけたくさん
心の中で呟いたかわからない。



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