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台湾で一番人気のある僧侶のコラムを紹介

舵を取る

広い海を漂う小船は、舵を取る人が方向を安定させることで無事帰港できます。 飛行中の飛行機もパイロットが操縦桿を握っていることで安全に着陸できます。 探険家や旅行家もコンパスによって正確な方向を把握し、目的地に到着することができます。

人生も海のように広大ですから、舵取りの能力があることで迷うことなく生き ていくことができます。知識で人生の舵を取り、経験で自分の前途の舵を取ります。また、よい因縁は人生を正しい目標に向かわせてくれます。そして、自信や不撓不屈の精神で理想の未来を作り出すことができます。

子どもの頃に様々な勉強をすることで、自分の人生の能を取り、どう進んでい くかを決めることができます。世の中、役人でも商工業界の人でも、しっかりと舵を取っていれば、やがて目標を達成することができます。

しかし、若い頃知識を付けることだけ努力し、一生勉強だけで成果がなかったら、それは自分の能力を考慮していなかったことになります。また、バラ色の結婚を望んだり、美人の結婚相手を求めたりする人がいますが、その人たちの中に はなかなか理想に届かず、妥協できず、最終的には自分の進むべき方向を見失っ てしまう人がいます。

情愛の嵐の中で迷う人がいます。国家や社会に貢献すると決めたのに、名誉や利益の中で本願を忘れてしまう人がいます。一家のあるじは家族を、地域や民族 や国家のリーダーは人々を前進するように導きます。しかし、家庭でも国家でも、精神的な支えとなる聡明で叡智のある舵取 りがいてこそ、迷わず進むことができるのです。

もし自分が舵を取れなくても有能な人に 付いて行くことで、その指導によって大き な事業を成し遂げることができます。自分 に能力の無い人は舵取りのできる人を見つけ、その人を信じて付いて行くことで良い 道に進むことができます。しかし、世の中 には、自分で舵を取る能力もなければ、疑い深くて他人を信じることもできない人が います。そのような人はたとえ方向が分かったとしても、航行する力がないので結局 は失敗して、自分には運がないと嘆くのです。

人生で舵を取るとき、時間と空間を認識し、良い縁を持ち、臨機応変に航行し、多くの助けが得られれば、航行の前途に何も恐れはありません。

「人間福報」二〇〇二年:星雲大師

星雲大師
は台湾で多くの人々に愛されている理由がいくつかあります。彼は話術に優れ平易な言葉で心を打つことができます。以下に、彼の人気の理由と南京から渡ってきたストーリーをご紹介します。

  1. 人間味あふれる教え: 星雲大師は「人間仏教」を弘め、日常生活と仏法を結びつけることを重視しています。彼の教えは平易で、人々の心に響きます。

  2. 社会貢献: 星雲大師は慈善活動に熱心であり、社会福祉への貢献を重視しています。彼の指導のもと、仏光山は多くの基金会を抱え、社会に多大な影響を与えています。

  3. 南京からの渡来: 星雲大師は若い頃に南京で出家し、禅宗の修行を積みました。その後、台湾に渡り、仏光山を開山しました。彼のストーリーは多くの人々に感銘を与えています。

こちらの本からの引用です

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