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負けて帰ってこれる場所

豆腐メンタルの人間に必要なのは、負けても帰ってこれる場所だと思う。

私は今の職場で一番の新人だけど、周りにも入社して数ヶ月の人が結構いる。
昨日、1ヶ月前に入社したという男性(40)と一緒に仕事の説明を受けた。彼は今週から新しい業務に携わっているが、失敗するのが怖いとのことで今週はずっとぎこちなくなっているらしい。顔もひきつっているらしい。そのことをマネージャーの女性から指摘され、かつ、励まされていた。「年を重ねてしまうと知識や思い込みがたくさん増えるから、未経験のことはより怖くなる。でもやってみるしかないし、やってみたらどうってことないのよ。だからやってみるのよ!」的な励ましだった。

隣で聞いていて「果たしてその言葉は、彼にとって励ましになるのだろうか?」と思った私がいた。彼はきっと、かなり豆腐メンタル。新しいチャレンジはかなり怖いんだろうなぁと思う。マネージャーは決して間違ったことは言ってないし、上司として新しい仕事に促すための励ましだし、そこにはもちろん優しい気持ちもある。しかしながら、彼に沿うアドバイスだったかと言うと「?」と感じる私がいる。なぜか。私自身も超絶豆腐メンタル野郎だからだ。隣で聞いていて「うーん、それは響かんな・・・」と思っていた私がいた。「それが出来れば世話ねぇーんだよな」とも思ったり、、、。(嫌な奴ですね笑)

メンタルが強くない人間にとって、失敗はかなりのダメージになる。だから未経験の仕事は心理的ハードルが大きいし、プレッシャーも半端ない。
豆腐メンタルな人間に必要なのは、頑張れ!の励ましよりも、失敗しても帰れる場所を確保するということじゃないかと私は思う。「失敗しても周りの人でカバーするし、何とかなるからチャレンジしておいで。行っておいで!」と言われたら、私なら恐々ながらもやってみようって思える気がする。失敗しても受け止めてもらえる場所があるという安心感があるから、チャレンジもしやすい。
職場にはいろんなタイプの人がいるから、各々に合わせて一歩踏み出しやすいアドバイスをすることは、結構重要だと思う。新しいことにチャレンジできて、持っているスキルが増えれば増えるほど、職場にとってもプラスになるからだ。

仕事に限らず、人生において負けても帰れる場所があるというのは本当に大切だと思う。傷を負っても、癒せる場所。ちょっとお茶でも飲んで休んでいきなよ、の場所。再びその人が立ち上がるための休憩所。そんな場所があらゆる人にあることを願う。

それはきっと私自身が一番望んでいるのだろう。移住してきたこの場所ではこれから構築していかないといけない。ありがたいことに、職場には優しい人もたくさんいる。私自身も良い影響を与える人間で在れるよう、無理せずゆっくりやっていきたい。

豆腐メンタル仲間な彼と共に、来週からの仕事も頑張っていこうと思う。

今日の岬も最高に美しかった