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『あかずきん ちゃん』 ひらがな むかしばなし

むかしむかし あるところに あかいずきんが かわいい おんなのこが いました。
そのおんなのこは あかずきんちゃんと よばれていました。
あるひ あかずきんちゃんは おばあさんの いえに おかあさんの つくった ビスケット を もっていくことに しました。
あかずきんちゃんが もりの なかを あるいていくと おおかみが はなしかけて きました。
「おや あかいずきんの かわいい おじょうさん どこへ いくのかい?」
「おばあさんの いえよ。 もりの むこうなの」
それを きくと おおかみは おおいそぎで おばあさんの いえに いきました。
そして ドアを たたいて かわいいこえで いいました。
「おばあさん あかずきんです。 あけてくださいな」
「おや あかずきんちゃん よくきてくれたね」
おばあさんが ドアを ひらくと おおかみは おばあさんを ひとくちで たべてしまい おばあさんの ベットに はいりました。
しばらくすると ほんとうの あかずきんちゃんが やってきました。
「おばあさん あかずきんです。 おかあさんの やいた ビスケット を もってきたの」
「なかへ おはいり。 そして わたしと いっしょに ねながら おはなしを しておくれ」
おおかみを おばあさんだと おもっている あかずきんちゃんは そのとおりに しました。
けれども いつもと ちがう おばあさんを みて びっくり。
「おばあさん なんて ふとい うで なの」
「それはね おまえを ちからいっぱい だきたくて」
「それに なんて ながい みみ なの」
「それはね おまえの かわいい こえを よく ききたくて」
「それに まあ なんて おおきな おくちなの」
「それはね。 ・・・おまえを たべてやろうと おもってね!」
そういうと おおかみは あかずきんちゃんを ひとくちで ぱくりと たべて しまいました。
「あー くった くった。 おなかが いっぱいだ」
おなかが いっぱいになった おおかみは もりの なかで ねてしまいました。
そこへ ひとりの りょうしが やってきました。
「おおかみだ! このおおきな おなか。 きっとまた だれかを たべたに ちがいない」
りょうしは はさみで おおかみの おなかを きると おばあさんと あかずきんちゃんを たすけだしました。
そして たすかった おばあさんは あかずきんちゃんに いいました。
「いえに かえって はりと いとを もってきて おくれ」
あかずきんちゃんが おばあさんの いえから はりと いとを もってくると おばあさんは まだねている おおかみの おなかの なかに いしを いっぱい いれて そして はりと いとで おおかみの おなかを ぬいました。
しばらくして めを さました おおかみは のどが かわいて ちかくの かわに いきました。
そして かわの みずを のもうと したところ。
どぼーん!
おなかが おもたかったので そのまま かわに おちて しまいました。
そうして おおかみは いなくなりましたとさ。

めでたし めでたし

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