サマソニでENDRECHERIに撃ち抜かれた話

仕事のトラブルシューティングやら、そのままなだれ込んだベトナム旅行やらの影響で気がつけば1週間以上日が開いてしまいました・・・。

8月19日にSUMMER SONIC 2018(2日目)に行ってきたのですが、ENDRECHERIに完全に撃ち抜かれたので、この感覚を残しておきたくてnoteを書くことにしました。
正直なところ、なんとなくの時間潰しの気持ち半分と、子供の頃から見ていたアイドル(堂本剛)を生で見れるというミーハーな気持ち半分で見に行って、結果的に大正解だったENDRECHERI。

これまで、僕にとってENDRECHERIは"Kinki Kids・堂本剛のソロプロジェクト"くらいの認識だったけれど、サマソニのステージを見た瞬間にその認識は大きく覆ることになりました。それは、ENDRECHERIは堂本剛のソロプロジェクトではなく、ENDRECHERIというファンクバンドのメンバー(リーダー?)が堂本剛なのだということ。

まず驚いたのが剛くん含め14名と言う大所帯(しかもツインギターには佐藤タイジと竹内朋康という豪華っぷり)。ツインギターにキーボード、ベース・ドラム・パーカッションによるリズム隊、ホーン隊とコーラス隊が大きなうねりを持ったグルーヴを生み出し、その中心でギターとベースを持ち替え、時にマイクスタンドに片手をかけて艷っぽく歌い上げ、時に天井に向かってシャウトしながら場の空気を作っていく剛くん。そして、ENDRECHERIがただ堂本剛を盛り上げるために組まれたグループでないことは、楽曲ごとにソロパートを担当しスポットライトが当たるメンバーが異なること、そしてその際に剛くんはメンバーの一人としてステージ下手に下がって手に持った楽器でグルーヴを作ることに終始してることからも明らかでした。すなわち、文字通り"バンド"なのです。

一方で、『さすがアイドル・堂本剛!』と思わせる部分ももちろん多々ありました。それは彼の一挙手一投足のたびに湧き上がる黄色い歓声。これはこれでものすごく新鮮!そんな中にあっても、大きく頭上に掲げた右手でグルーヴ終了までのカウントを出したり、体の動きでリズムが変化するポイントをメンバーに指示したりと、終始全体をマネージしている姿が見受けられたところから、彼がバンドのリーダーのように見えた理由なのかもしれません。

圧巻だったのはラストに10分以上続けられたジャムセッション。持ち時間の関係上の長さだったのかもしれないけれど、ワンマンショーならもっと延々とあの気持ちいいグルーヴを味わえたのではないかと思うと、普段から彼のライブを見てきた彼のファンの皆様が羨ましく感じました(笑)

約50分のライブを通じて感じたのは、ENDRECHERI・堂本剛のファンクミュージックに対する愛と、なぜこれまでENDRECHERIを聞いてこなかったのかと言う悔しさ。あのMOUNTAIN STAGEの現場には、同じようなことを感じた人も少なくなかったのではないかと思います、正直。『ジャニーズだから・・・』みたいな理由でそもそも聞く対象から外していたんだとしたら、これほどもったいないことはないよなぁ、と。

僕が10代の頃に、毎週楽しみにしていたテレビ番組で大きな影響受けたもののひとつに「LOVE LOVE あいしてる」があります。父の影響で小学生高学年の頃に吉田拓郎を聞いていたこともあり、当時はその吉田拓郎とドラマでよく見ていたKinki Kidsが出演ということ、毎週一流ミュージシャンの生バンド演奏が見れるということで、毎週リアルタイムだけでなくビデオに録画して何度も見返していた記憶があります。
当時、僕が大好きだったコーナーに「カムカムギターキッズ」という、吉田拓郎や坂崎幸之助にKinKi Kidsの2人がギターを習うというものがありました。開始当初、全くギターを弾けなかった2人は徐々にギターを覚えていき、その後は「GO! GO! BAND KIDS」というコーナーを通して「The Night Before Your Birthday」というバンドソングを生み出したり、「ピカピカニューソング」と言うコーナーではのちにKinKi Kidsのシングルとしてリリースされる「好きになってく 愛してく」を製作したりもしています。それらコーナーと番組での演奏を通じて2人のギター技術は確実に上達して至ったわけですが、今振り返ると当時から剛くんの方がよりギター(ひいては作曲をはじめとする音楽製作)に深い興味を示していたような記憶があるんです。

なので、彼がソロデビューするというニュースを聞いたときにも『あぁ、あのままギターを続けてやりたい音楽をやるんだろうなぁ』くらいの認識を持っていました。その後、テレビ番組かなにかで彼のソロ作品で雅楽を下地にしたような楽曲を聞いたときには『(KinKi Kidsでは追求できない)自分の世界観を追求してるのか!』という驚きと、『よくこんな路線をジャニーズ事務所が許しているなぁ』という感想を持ちました。

ただ正直、僕はこれまで彼の純音楽的活動にはあまり触れてくる機会がなかったため、その軌跡をこと細やかに知っているわけではありません。ソロキャリアを積む中で、彼は突発性難聴という音楽家にとっては非常に辛い病気と戦い続け、その戦いの延長戦とやりたい音楽の交錯点として今、ファンクミュージックを鳴らしているのだということが、あのライブを通じて僕が感じ取ったことです(このあたりの経緯とかは全く門外漢なので、ファンの方は”にわかの実感値”くらいに思ってもらえたら嬉しい)。
ただ、そういうバックグラウントがあってもなくても、今ENDRECHERIが鳴らしてる真摯なファンクミュージックはあの場にいた”堂本剛”ファン以外の音楽ファンにも確実にぶっ刺さっていたのではないでしょうか。

あの日、ENDRECHERIのライブ前には隣のSONIC STAGEでラッパーのSKY-HIがライブをやっていました。AAAというダンスボーカルグループのメンバーとしてアイドル的な人気を誇る彼は、自分の愛するHIP HOPをやるために自らをSKY-HIと名乗り、事務所に良い顔をされないままMCバトル参加や音源発表を続け、最後には事務所にその活動を認めさせたという経緯があるミュージシャン。きっと剛くんもKinKi Kidsという看板を持ちながら、ENDRECHERIが志向するファンクミュージックを事務所に認めされるためには計り知れない戦いがあったのではないかと思います。そういった意味では、この日のステージやタイムテーブルの並びにはなんらかの意図や縁を感じずにはいられませんでした。

ということで、今回サマソニでENDRECHERIのライブを見て完全に撃ち抜かれてしまった僕が最後に要望を2つほど。

せっかくフェスで新規開拓できたはずなのだから、ENDRECHERIの楽曲にもっとアクセスしやすい環境を作ってくれ、事務所さん。って話です。今回、ENDRECHERIのライブがあまりにも良くて興味を持ったので帰りに聞けたらなぁなんて思ってたんだけど、サブスクやDL販売はおろか、YouTubeにもほとんど動画すら上がってないという状況でした。結果、後日タワレコでアルバム「HYBRID FUNK」を購入したけれど、一番熱量が上がっているタイミングで楽曲に触れられなかった状況ゆえに、その熱量を継続できないまま離脱しちゃった人も多かったはず。。。ジャニーズ事務所の考え方として無料でなにかを提供するという考え方は馴染まないのかもしれないけど、グループ本筋じゃないソロ名義の作品くらいは考え方変えてみませんか、ね?

そして最後にもうひとつ。上のツイートに集約されるんですけど、あのジャムセッションは絶対にヘヴンに合うので来年あたりFUJI ROCKに呼んで欲しいです!SMASHさん、お願いします。

それでは!

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