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#196 イタリア語事始め(20) ”最大の劇場”

前回に続いて、NHKラジオ番組 ”まいにちイタリア語 入門編 「行くぞ、イタリア! Italia, arrivo!」”からの話題。

シチリア島にある有名な劇場

パレルモのオペラ劇場に関する問題。
Qual è il nome del teatro famoso anche per il film《Il Padrino 》?
映画『ゴッドファーザー』でも有名な劇場ですが、その名前をご存知ですか?

La risposta è il Teatro Massimo.
答えは、マッシモ劇場。

E il nome di questo teatro che come vi ricordò è uno dei più grandi del mondo.
建設当時は世界でも有数の大きさを誇る劇場だったのでこの名前がついた。

大きい(grande)の最上級; massimo(男性名詞)とmassima(女性名詞)

前回は、la temperatura massima (最大=最高 温度)
今回は、il Teatro Massimo(最大の劇場)

 現在では、ヨーロッパで三番目の大きさの劇場だそうです。映画「ゴッドファーザー パート3」では、地元の有名なお菓子”カンノーロ”を美味しそうに食べていたシーンが何故か頭から離れません。(色々な意味で。)最後のシーンの正面玄関階段も、旅行番組で劇場外観がTVモニタに映ると、”儚(はかな)さ”が込み上げてきてジーンときます。いつか実際に観に行きたいものです。(いつ行けるんだろう?海外に行ける日はいつ来る?早く行ける日が来るといいなぁ。)建設当時は世界最大でも、その後は”世界最大級”になるのは、よくある話です。建物の名前を変えるわけにいかないので、そのまま「マッシモ劇場」と呼び続けているんだと思います。

マイクロ波はこれ以上小さいものがないから?

 マッシモ劇場に似た話は、電子機器の世界でもあります。電磁波の”マイクロ波”は、”とても小さな波”という意味です。真空管を使って電磁波(電波)の発信機を昔開発していた時、人間の機械加工精度から”もうこれ以上小さいものが加工では作れないもの”という意味で”マイクロ”でした。

身近なマイクロ波

 マイクロ波というと携帯電話の中継装置を思い浮かべますが、身近な家電の中にも入っています。”電子レンジ”と日本語で言いますが、英語では”マイクロ波オーブン”です。携帯電話やパソコンの中で、”GHz”(ギガヘルツ)も、”マイクロ波”の周波数のことですので、マイクロ波は身近に溢れています。

”マイクロ波” は ”cm波”

 マイクロ波の波長は、数cmです。「μm(マイクロメートル)だからマイクロ波なのでは?」とよく授業中に学生さんに質問されますが、違います。昔はこれ以上小さなものができないだろうと思い「マイクロ波」と名付けましたが、今ではGHzより高い周波数の数十GHzの発信機が手に入りますので、波長はmm(ミリメートル)なので、「ミリ波」という電波(電磁波)があります。

 「大きい」と「小さい」は、比較対象が変われば時とともに、その座を違うものに明け渡します。流石に、以前まで「大きい」と呼ばれたものが「小さい」と呼ばれるまでにはならないと思いますが、‥‥、わかりません。「大は小を兼ねる」とも言います。(お後がよろしいようで‥‥。)

おまけ 写真:”溶けない”アイス

 以前に訪れたお店で買った”食品サンプル”のアイスクリーム。”ろう”でできているので、暑くても溶けません。観ているだけでも涼しーぃ。まだまだ暑いです。残暑?来週から30度以上が続くようで、昨晩からエアコンなしでは蒸し暑くて熟睡できなくなりました。新型コロナ感染症と同時に熱中症などにもお気をつけください。)