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藤田美術館にて



土曜日の昼下がり、
前々から気になっていた大阪市都島区にある藤田美術館へ。


昨年リニューアルしたという事もあり
白を基調とした空間に
館内に併設されているCafeには若い女性やカップルが順番待ちをしている姿が。

それを横目に私は展示室の入り口へ向かう。


今回は、『妖』『護』『江』のテーマで所蔵品が展示されていた。


妖は妖怪の妖の文字を取って、不気味で妖しいものをテーマとしています。江戸時代の人々の生活風景から血飛沫をあげる鬼の絵巻までぶっ飛び系の展示品がちらほら。
この中の、”小野小町の慣れ果ての姿”を人形で表現して作ったと言う解説が個人的にツボでした。


『護』は神仏とか信仰に関わる展示品。
特に目を引いたのは東西南北を守る四天王像。四方向から視線が集まる中心ポイントに立つと、四天王像に睨まれるような体験ができる。

足元には、疫病や天災を具現化した存在の邪鬼が踏みつけられる彫刻があり、どれも愛嬌たっぷりで可愛らしかった。特に西側を守る武士の広目天さんの邪鬼の表情がもうツボ。容赦無さすぎです。

四天王像の広目天に踏み付けられる邪鬼。
なんとも言えない表情
綺麗な青い瞳に吸い込まれそう
サラダを持ってるように見えなくもない。
簡素な衣に、小さな目鼻立ちは、平安時代によくある形なんだとか


 最後に、江はお茶に関する道具やら掛軸、茶碗があって、茶人や茶陶にはあまり詳しくはないけど、デザイン的に見てて派手な装飾のない日本の素朴さが出ててよかった。

祈祷を行う際の仏具
その中にハンドスピナー?
美しい音色で仏を喜ばす
そんな方法もあるのか、、
茶会に使用されてる茶杓と香合




展示室を後にして館内を出た頃には
西の空に沈む夕日のオレンジと黄色のグラデーションと、11月も後半で見頃を迎えた紅葉とのコラボが見れたのは幸運だった。

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