性病検査から始まる新しい生活…な話①


先日HIV感染者であることを告げられ
、その場で病院を決めて紹介状を書いてもらいました。で、それからわずか2日。今日はとりあえず初めて感染症内科に行きました。
なんだか多くの人が現実を受け入れられず落ち込んだり、泣いたり、絶望するものだと思ってたけど…僕にはあまりそういう感情はありませんでした。

というわけで、これからはあまり見かけないタイプのHIV感染者(当社比)として、あいも変わらずゆるゆるっと書いていきます。割とネガティブな記事やブログが多い中、こういうヤツもいるんだと思ってもらえると幸いです。

そして何より今回はとてもリアルタイムな記事なのです。


そもそも…

ところでnoteでは僕が『バイセクシャル』であることをメインテーマに記事を書いていましたが、もうかれこれ何年も僕はゲイの人たちとほぼゲイとして生きています。
女性との接点がないわけではないし、偶然出会った女性とデートをしたり食事に行ったりもしました。でもそれ以上のことはありません。

過去に自分のセクシャリティが、『ストレートとゲイを行き来する』という感覚であることを書きましたが、どうも僕の恋とか性の指向は今も男性のままなのです。

ことの発端

さて、noteの更新頻度がとても低かった最近は、割と仕事もオフの時間も充実していて、でも記事を書くにも特に目ぼしいトピックスがないように思っていました。こういう時ほど過去のこともいまいち思い返せないものです。
ただ今になって振り返ると、なんとなく…その充実した日々がHIVの存在を自ら引き寄せていたんじゃないかと思う節があります。

このところ、時間さえあれば僕はいわゆるゲイバーに出入りしていました。そして一度飲みの席に行けばかなり深い時間まで飲むことが多く、基本的にその日のうちに帰宅することはありません。
じゃあ朝まで飲んでいるかと言うとそうではなく、眠くなれば男性専用のサウナ…いわゆるハッテン場(過去の記事参照)なんかで寝ればいいかと思っていました。これがどうやら良くなかったのです。

世の中には色んな人がいるので一概にどうとは言えませんが、どうも酔ったら『ヤリたい』と思う人が一定数いるようです。もちろん僕もそうなんですが。
そして本来ならもっと慎重になるべきはずの性行為において、避妊具(目的は避妊ではありませんが)を使わないことが多々あります。それも名前も知らない不特定の人とワンナイトの行為でのことなのです。

きっと多くの人が感染症(特にHIV)なんてものはどこか都市伝説のようなものだと思っているんじゃないかと思います。でも悪魔は実は自分のすぐ近くにいたんです…。

感染の予兆

STD(性感染症)は感染初期にあまり自覚症状がなく悪化してから気付くケースが多いようで、そのためゲイ施設界隈では「性病検査を定期的に受けましょう」と書かれた媒体が多く存在します。

僕の場合、半年くらい前に新型コロナウィルスの感染者が激増していた時期と重なって1週間ほど39℃くらいの高熱が続いたことがありました。病院に行ってPCR検査を受けたけど、結局感染してなくて高熱の原因は分からないまま。
高熱が出ることに理由がないわけがない!と思い、自分なりに色々調べました。『原因不明、高熱』…結果は『感染症、癌、膠原病』。うーん、もし感染症だとしたら何だろう…とりあえず目に止まったオンラインAI診断をやってみた結果。

『コレハナンデスカ??』

もしかして…でも感染者数とか考えると確率的にもまさかな?ってくらいにしか思ってなかったと思います。
それに僕は年に1回くらい決まって消化器系の感染症(腸の風邪と呼ばれるやつ)に罹るんで、またそれだろうとも思いました。でも、そういえばいつもは熱と下痢くらいなのにその時は喉が痛かったような…。

それから特に何かが起きることもなく、ただただ(僕にとっては)普通の生活が続いていきました。無料の検査を受けようと思ったのもただなんとなく…『何もなければいいな』くらいにしか思っていませんでした。

そしてスマホで検査の予約をし、仕事帰りに都会の真ん中にある検査会場へ向かいました。これが先月末のお話。


自覚症状はないけれど

僕が受けたのは平日の夜間検査で即日に結果が分かるもの、そして完全予約制でした。受付で予約番号を記入、それから個人の名前やらは一切なし。検査のための番号で呼ばれ、結果も番号で伝えられます。

事前に問診(これも他人には聞こえない、特定できないように配慮されてます)を受け、『何回目の検査か』『なぜ検査を受けようと思ったのか』『不安の元になる行為からどれくらい経つか』などを聞かれました。もちろん全て個人とは紐付けされることなく。

そして順番が回ってくるとやはり番号で呼ばれ、採血室で採血を受けます。
いいことなのか悪いことなのか分かりませんが、全てが自分でも他人事のようにことは進んでいくのです。どこか検査が自分のことではないように思えるかもしれません。

即日検査において、自分がどういう状態なのかは小一時間程度で分かるようです。医学的なことは分かりませんが、もしかすると誰より早く結果が分かってしまったのかもしれません。
小一時間くらいかかると聞いていたはずが、予想以上に早く30分程度で呼ばれました。もちろん番号で。何やら仰々しい雰囲気の中で、奥の個室に案内されるとドクターの話を聞くよう促されました。

…いや、さすがに察しますよ。他の人が結果で呼ばれる何倍も慎重に、丁寧に、ヨソヨソしく呼ばれるんですから。でもそんな気も少なからずしてたんで、ある程度仕方ないって思う覚悟はこの時からしていました。でももうちょっと普通にして欲しかったな(笑)

何やら三つ折りで、結果が見えないようにして差し出されたA4の用紙。きっと関係者の方にはそこに記されるものが何かは既に周知されていたに違いありません。もちろん僕には陰性だった方にどう知らされるのかは分かりませんが…きっとこんな感じじゃないんだろうと思います。

三つ折りの紙を開き、そしてドクターがこう言いました。

『〇〇番さん、今回の検査の結果陽性の疑いがあります。なのでこれから確認検査を行います。検査の結果は1週間後にお知らせします。』


この時思ったのは『あー、やっぱりそうなんだな…』くらいでした。他には特に思うこともなく、ただ相談できる場所があるとか稀に陰性のはずが陽性になる(偽陽性)人がいるなんて説明を受けました。それらを自分で事前に調べたことと照らし合わせながら、なんとなく聞いていました。

ドクターと社会福祉士の方の説明が終わり、次の検査結果を聞きに行く日を決めて…なんだか不思議な気持ちで家路に着きました。

少なからず陽性の疑いがあるっていうことは、きっと現代医学においてほぼ陽性であることに他ならないんだと思います。今はインターネットで色んな人が情報を発信していますが、勘違いしがちなのはこの時点で何だかんだほぼ陰性だと思う人が多いことだと思います。ほんの数人にだけ僕が『検査に行ったら陽性かもしれないって言われて』と伝えましたが、「でも偽陽性の可能性もあるんでしょう?」くらいの返事が返ってきたこともその程度の認知度なんだろうって思います。

…長くなりそうなので、残りは次回に続きます。


僕はお気持ちだけでも十分嬉しいのです。読んでくださってありがとうございます🥰