昔コンデジというものがあった。

そう思っていた、コンデジはスマホカメラの進歩に押されて絶滅したのだと。実際、私も記録のためにたまにちょろっと写真を撮る程度だったので、スマホで十分と考えていた。しかし、最近自身の記憶や知識を思い起こすのに写真を多く撮ることが重要だと考えるようになった。そうなると、物足りなさを感じることが多くなった。明るさが十分なところであれば、雑に撮ってもそれなりにキレイに撮れるのだが、暗所がまるで駄目なのだ。

私のスマホがiPhoneほどカメラ性能に注力したものでないことやオート任せで撮っていることもあるだろうが、根本的にスマホはきっちり構えて撮ったり、セッティングを素早く弄って撮ったりするのに向いていないのだ。暗所でシャッタースピードが遅くなるとブレるし、高感度ノイズが酷くなる。
やはり写真を撮るには特化したインターフェースを持つ専門のデバイスがあったほうが良いと思うようになった。しかし、一眼…となると、デカくて重いし、替えのレンズが必要だし、カメラバッグを用意したりしなくてはならない。何より高価である。私の用途だと、コストをかけてカメラを用意したものの大仰すぎて使わない…なんてことになりかねない。

そこで思い出したのがコンデジの存在だった。調べてみると、かつてあったようなチープなコンデジはほぼ死に絶えており、大型センサや高倍率の光学ズームを搭載した高級コンデジが主流になっているようだ。

色々と調べてみて私が求める条件はこのようなものになった。元々の動機である暗所での撮影性能が高いこと、それと私が一眼を買うことは多分ないのでこの一台で事足りるようにしたい。そのためにズームレンズを持ち、持ち運びが容易な範囲内でより綺麗な絵を撮れる物を選ぼうと考えた。

• 1型以上のセンサーサイズ

• 明るいズームレンズ

• 小型軽量

• 持ちやすいデザイン

選ばれたのはCanon G5X MarkⅡでした。明るいレンズを持ち、ズーム倍率も5倍と必要十分です。Sony RX100より一回り大きく重いですが、明るいレンズと豊富なインターフェースを持ち、握りやすいグリップを備えています。G7X MarkⅢとも迷いましたが、配信機能は私には必要なくEVFが欲しくなったのでG5Xを購入しました。

感想

カメラの性能は満足の行くものだった。F1.8のレンズは非常に明るく、程々の感度で肉眼よりも明るく暗所を写し取ることができます。グリップは非常に握りやすく右手だけで撮影していても落としそうになることはありません。独立して設けられたダイヤルのおかげでシチュエーションに合わせてセッティングをあわせられます。素早く設定を買えて絵を作ることはスマホカメラにはない楽しみがあります。
細かい設定についても以前は変更するのが面倒なイメージでしたが、レスポンスがめちゃくちゃ良く高精度のタッチパネルを搭載しており、大幅に改善されていて驚きました。

また、RAWデータと呼ばれる、その名の通り「生の」データ形式で保存しておくことで後から好みに合わせてチューニングが可能です。

サクッとこれぐらい変えられます。

おわり

やはり、専門のデバイスは素晴らしいものです。撮影のために洗練されたデバイスを持つことは、写真撮影の意欲はもちろん、外出意欲も高めてくれます。現在のコンデジは高次元でバランスよくまとまっており、スマホの一歩先を求める方にはちょうど良いデバイスかと思います。一度、手にとってみてはいかがでしょうか。

追記

コンデジの持ち歩きに最適なポーチを見つけました。良ければ。