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『俺はズラタン 』サンジョるデイズ★2★

こんにちは! 藍澤誠です。

本を紹介する企画、サンジョるデイズ。前回から間が空いてしまい、連載の設定を忘れてしまいましたが・・・

えっと、書見台がある机は現在、大学受験生のラストスパート机と化しているので、今回はIKEAの袋の上で普通に撮影しました。なぜIKEA?この本を書いたズラタンがスウェーデン人だからです。

さてこの本は・・・いつ、どこで買ったんだろう。ちょっと思い出せないのですが(笑)そのとき、少々やぶれかぶれな気分になっていたのかもしれません。ズラタンというのは、それはもう型破りな、リアル王様、アニメのキャラクターのようなサッカー選手です。あ、ちょっと思い出しました。YouTubeでズラタンが見事なオーバーヘッドキックを決めた動画を見て、さらなる興味を持ったんだ。

▲ブルーシートの上で撮影したみたいな写真・・・

この本は・・・かなりアツいです。400ページという意味ではなくて、なんというか、あまりに切なかったり、真っ直ぐすぎたりして震えます。

同じチームのキーパーに、「おまえ、へたくそだな。俺にやらせろよ。いいか、俺の父ちゃんはおまえの父ちゃんより強いんだからな」とかなんとか言ってポジションを奪ったんだ。だが本番の試合で大量に失点した。ボコボコにやられちまったよ。俺は頭にカーっと血が上った。もうわけがわからなくなって、「おまえら、みんなバカ野郎だ。サッカーなんてクソみたいじゃないか。サッカーはアホがやるスポーツだ」と叫び散らした。

そんな悪ガキが、超一流のサッカープレイヤーになるんだから、見事としか言えません。もうこれしかない感、とにかく自分で道を切り拓いていくぜという力強さにあふれている。

先日、塾の子(中3男子Jネーム=クイック。サッカー好き)の期末テストが終わり、目標としていた成績が無事取れました。クイックはその頃ずっと嫌な勉強ばかりやっていたので、たまには勉強以外にも――ということでこの本を「5分間読書」として選び、渡しました。

まともな本は一度も読み通したことのないというクイック。『かいけつゾロリ』ですらあやしい彼が、なんと――

借りて帰るほどのドはまり!

そしてついには数週かけて読破するという体験を得ることができました。

あり得ない状況に陥ったとき、歌って踊るのが親父のやり方だ。
試合で良い結果を継続的に出し、クラブにとって重要な存在となること。それを約束できるようだったら、ユベントス選手内で最高の年俸を与える

選手そのものへの関心もそうですが、選手をさまざまな人物が取り巻き、交渉や駆け引きが行われていく。そういう未知の世界にぐっと来た中3のクイックは、

「将来選手のマネージャーをやってみたい」

と言い出しました。スポーツマネージメント。うん。面白そうなチャレンジです。初めての読破を記念して、画像にあるWCCFのカードをプレゼント。

それにしても読書において、一度も読みとおしたことがない子が、最後まで読めたって事実というかミラクル、編集した人、翻訳した人が知ったらきっと嬉しいですよね! 日本ではズラタンのようにはいかないとは思いますが、せめて『俺はクイックちゃん』って感じで、高校では勉強なんかに負けないで、自分色の人生を堂々と歩んで欲しいです。

***藍澤誠の小説リスト***

『ポニイテイル』★1★
『ヴィンセント海馬』★1★
『あら?マドリ』★1★
『ヴィンセント海馬 漢検篇』★1★ 

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