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『夢と現実のリンク×2月のテーマ』 つくる、つながる、即とどける★3★

食事の時はテレビをつけないというのは我が家のハウスルールですが、私が家にいないときは、よくそのルールが破られている模様です。

夕飯の時間に妻が忘年会で外出、私は塾の仕事で不在という2017年12月22日金曜日の夜、テレビと緑茶のダブルが大好きな妻の母(以下:エミちゃん)が自宅へ息子の面倒をみに来てくれました。もちろんハウスルールは適用外。

エミちゃんが大がトリプルつくぐらいフィギュアスケートが大大大好きなのは前から知っていました。私が22時少し前に帰宅すると寝かしつけられているはずのハルキも起きていて(笑)、エミちゃんはさっきまで放映されていたオリンピック選考を兼ねている『全日本フィギュアスケート選手権』がいかに美しく、緊張感あふれるすごい戦いだったかを、そこに氷があったら溶けそうなくらい熱いトーンで語ってくれました。

私はそこで急に思いつきました。クリスマスも近いし、エミちゃんの誕生日は1月1日。クリスマスと誕生日がペアとなったプレゼントを贈ろう! ネットを調べ、月曜日のエキシビションマッチならまだ定価で最高の席が手に入ることを知りました。

そんなわけでチケットを内緒で入手、武蔵野の森スポーツプラザのこけら落としともなる、クリスマスに開催される『メダリスト・オン・アイス』というショウへ招待しました。私は羽生NHKといえば将棋の方を想像しちゃうタイプなので、まったくフィギュア界の現状に疎いのですが、きっとすごい人たちが出るのだと思います。席は一番見やすいと思われる、相撲でいうところの砂かぶりみたいなところを選びました。

エミちゃんの観戦の感想はというと・・・

「夢みたいな時間だった! 本当に夢みたいにきれいだった!」

シンプルで純粋な、ワンダー溢れる子どものような感想でした。夢のリンクを思い出しているときのエミちゃんの目は、比喩ではなくキラキラ輝いていました。最初から最後までずっと感動しっぱなしだったようです。キス&クライ。もう受け止めきれないくらいの感謝の言葉をもらっちゃいました。Twitterでは、テレビ局の演出がひどすぎだとか、余計なゲストを呼ぶなだとかさんざんな書かれようだったから心配したのですが、現場はちがったようです。

ものすごい迫力。競技じゃないから緊張しなくて楽しかった。音楽も素敵だった。有名人がそばで見られてよかった。選手が投げ込んでくれたぬいぐるみ(イタメくん)をキャッチできて嬉しかった!

そこはかとなく代理で小学生の日記を書いているみたいな気分になってきましたが、あの金曜日、エミちゃんが帰った直後にチケットを手に入れられて本当に良かったです。ビジョンを得たあと躊躇しなくて良かった。もし即、動かなかったらエミちゃんにこんな体験をさせてあげられなかったかも。ナイスジャンプ、自分!

そんな夢のリンクのおよそ2か月後、私は現実のリンクに立ちました。息子ハルキを、妻と昔デートで行ったリンクへ連れて行ったのです。そこは20年もの間、封印されていたというよみうりランドのスケートリンク

後ろのハワイアンな木とのミスマッチ具合が最高です。リンクを滑ってる間は写真禁止だったので、かっこいい姿が撮れなかったのですが、ナイスジャンプができるはずの自分は、歩行すら危うい感じでした。

それでも私はさすが普段からほぼ毎日サッカーのトレーニングを欠かしていないだけあり、30分後には心の中ではかなりプロっぽく滑れてる状態になっていました。つまり序盤はいくぶん失敗したものの最後には見事にまとめ上げた、いわゆるメンタリスト・オン・アイス!ということでしょうか。私は興奮して言いました。

「ねぇ、見てよ、すごくない?!」

転倒しまくっていたスケート初体験の息子ハルキは「すごいね!」という表情を見せてくれたものの(言葉にはしてくれなかった)、残念ながら「それ、ぜんぜんすごくないから」という厳しいジャッジメントが審判長である妻から下され、それよりランドッグの彼女であるラッキーちゃんが可愛かったって。

▲PC上で見る写真サイズが巨大すぎて私も困惑しています(笑)


また、スケートだけでなく、カーリング体験もできました。

結論から言うと、カーリングのストーン、重すぎです。手投げなんてできたものではありません。試し投げではぜんぜん届かないので、本番では木製のストーン、木製だとウドーン?!を滑らせました。これだともちろんターゲットのゾーンまで届くんだけど、カーリングの面白みも半減。そしてもっとも私が体験したかったのは、ウドーンを滑らす方ではなくブラシの方だったんですけど・・・苦笑

▲ストーンはかわいいので使わないけど1つ欲しい。特に黄色の方。

以上、夢と現実がリンクした、美しいような美しくないような話でした。

シャワーを浴びてから帰ります。

***

2月のハッシュタグ企画を読んでいるときに、妻の母エミちゃんの夢のリンクを記したいと着想しました。同時に、息子に一度、スケートを体験させてやりたいと思い、現実のリンクへ向かいました。note公式の文章が私を動かすきっかけとなった。文章によって、心だけでなく人生ごと動かされる。『ポニイテイル』の連載を始めてから強く実感しています。

数時間前、ハルキをサッカーへ送る道中、車で河川敷を通ったのですが、そこからよみうりランドの大観覧車が遠目の丘陵に見えました。もちろん昨日体験した現実のリンクとリンクしました。エミちゃんは飛田給を通るたびに夢のリンクを思い出すことでしょう。こうやって景色と記憶が溶け合い、それが誰かに波及して次の景色と記憶が生まれると思うと、もし自分が作家として生きるのなら、

つくる、つながる、とどける

を続けるだけです。

夢と現実をリンクしまくって踊る。

見てくれる人がいるのなら、姿勢をただし、心の中でも堂々と胸を張って書き続けるのみです。

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