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チャートに他人を見る(続々編)

ドル円は、前回前々回の記事で予想したように、上昇し、ほぼ日銀の介入高値まで、全戻ししました。4兆円が水の泡になるまであと少しです笑笑

今回は前回の記事の初めに触れたロングからのドテンショートの続きを書いていきます。大きな環境下では上目線だったのにどうして、ショートができるのか、それは、トレンド、レジスタンス、サポートに集まる期待にはリミットがありそれと関係しているからです。

今まで何度も記事の中で言及してきたことですが、値動きは投機によって作られます。なぜなら、相場において投機は実需の100倍に上るからです。

NYの原油相場は、2020年に一度マイナスをつけましたが、そのことでOPECがカンカンに怒っています。現物の原油の値段と、先物の値段に大きな乖離が生まれ、そのせいで原油発掘会社から投資家が離れていっているからです。

投資家からしたらたまったもんじゃないですよね。自分の投資先の製品の価格が突然マイナスになったりすれば、誰だって資金を引き上げたくなります。実際に投資家離れのせいで、OPECの原油備蓄量は、30年ぶりの低水準に落ち込んでいます。OPECは先物市場を非難した上で、減産を来月にも発表するようです。価格を上げることで離れた投資家を呼び戻すのが狙いです。

値段は投機の影響を強く受けるので、人間の感情に結びついた動きをします。ただ、人間の感情だからといって心理学の応用は必要ではありません。人間が値動きにどんな意味付けをするのかそれを考えるだけで十分です。

例えば、値段が前回の記事に書いたような大きな意識を集める値段に到達した時、どういうタイミングで、参加者たちは行動するでしょうか。(ドル円で例えるなら100円のような値段)

意味合い的には、この3つの段階以外にはないだろうなと考えられます。到達の時点は共通に認識されますが、静止と反転は、見る時間軸によって人々の意見は別れます。

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