5:40起床。

天気は曇り。
湿気に取り押さえられ、指一本動かすのもままならない。

あくまで、いつでも、いつまでも、クールで。

［タピオカランド　テロ］でOK，Google．

上位に挙がったのは、
［タピオカ容器のポイ捨てが相次ぐ］
［世界テロ組織ランキング！！（2019年5月30日）］
［原宿にテーマパーク「東京タピオカランド」が期間限定オープン］……。

どれもこれも、僕の欲している情報じゃないな。

今、タピオカランドなるものが話題らしい。

近ごろのタピオカは、真っ黒なものが普通みたいだけど、
昔は、真っ白なものが一般的だったような気がする。
だから、タピオカはカエルの卵そっくりと揶揄されてきたんだけど……。
現代のちびっ子は、わかんないかな。そもそも、タピオカ知ってんのかな。

子どもじみたイタズラを思い付いた。
イタズラでは済まされない、極悪非道の悪戯。

何かって？
タピオカランド中のタピオカを、
全部、カエルの卵に代えてしまおうというもの。
これは、立派なテロ行為に相違ないだろう。
（テロに、立派も何も無いんだけど）

アーユークレイジー？
イエス、フロム　バース。

どこぞのだれかがいっていた。
タピオカよりもナタデココの方がいい、と。

うん、わかる。
ナタデココ、おいしいからね。

何ぃ、
貴様、タピオカはまずいと申すのか。
ならば、切り捨てるしかあるまいな！

いやいや、そういうわけじゃないんですよ。
ただ、２０数年生きてきて、タピオカを口にしたのは１回しかなくてね。

いつだったっけ……ああ、あれだ。
神戸を旅行（日帰り）したときだ。
そのとき僕はまだ学生で、たしか２回生のときだったか。
きゃぴきゃぴした（死語？）女の子たちに連れられ、
そのタピオカティーなるものを飲んだのだった。（フレーバーは忘れた。）
何か……もちもちしていたことしか覚えていないな。

今思えば、
何年も前からタピオカドリンク自体はあったのだ。
しかし、ここ数ヶ月のツイッターのトレンドを眺めると、
やたら「タピオカ」「タピオカ」とタピオカ祭りである。
そして、いよいよ祭りだけでは飽き足らなくなったのか、
ついに、タピオカランドの創設にまで至った次第である。

タピオカの、タピオカを愛す者による、タピオカを愛す者のための理想郷。

タピオカを愛す者たちが、
「同胞よ、さあ行こう！」と友好の握手を交わそうとしている。

「いや、僕は違うよ。どっちかというと、ナタデココの方が……」
「何ぃ……さては貴様、ナタデココランドのスパイだな？
　皆の者、集まれぃ！　この不法入国者を投獄するのだ！」

かくして僕は、
タピオカランドなるユートピアに幽閉されることになりましたとさ。

……さて、と。
作戦名「カエルの卵パニック」、始めますか。