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4:12起床。

天気は雨。
窓越しの外は、何も見えない。
朝は、まだ遠い。

昨日見た夢。
僕は、砂漠にいた。
見渡す限り、砂だらけ。
でも、暑くはなかった。
水は持っていなかった。
持ち物は、笛だけだった。
周りには、誰もいない。
僕を追いかける人は、誰も。
僕は、その場に座りこんで、
いつまでも、
笛を奏でていたのでした……。
……なかなか楽しかったから、★4。

ハーゲンダッツ。
クッキー&クリーム。
夕べ、ファミマでふらっと買って、だらっと食べた。
しかも、これから寝るぞってときに。
「……食べるの?」
パートナーは、すでにうとうとしていた。
でも、ちょっと食べたそうにしていたので、
1口分けてあげた。
パートナーは、
甘さにとろんとした顔をして、
眠気にとろんとした顔をした。
僕はささっと食べて、
タオルケットをかけてあげた。
パートナーは、すでに船を漕いでいた。

電気を消して、
扇風機のタイマーを1時間だけ設定した。
薄っすらしたモーター音だけが、
しずかに響いている。
僕も横になったものの、
なかなか寝つけなかった。
5分、10分が過ぎても、
眠気はやってこない。
やれやれ。
眠気っていうのは、気まぐれだ。
起きていたいときには、
襲いかかってくるくせに、
いざ眠りたいときには、
ちっとも現れてくれない。
それでも、僕は瞼をつむった。
辺りは、しんとしている。
車も、ろくに通っていない。
人の声も、虫の聲もしない。
夜って、こんなにしずかだったっけ。
僕は、うるさいのは嫌いだけど、
しずか過ぎるのも、ちょっと……。

しばらく後で、うなるような声がした。
しかも、すぐそばで。
なんだなんだ……っていうまでも無いね。
パートナーが、夢にうなされていた。
タオルケットを払いのけて、
これでもかってくらい、顔をしかめている。
あらら。
僕は、またタオルケットをかけてやって、
「大丈夫だよ」って、小声で声をかけた。
こんなことで、
楽になれるかはわかんないけど。
それがよかったのか、
それとも、
なんとか悪夢から逃げ切れたのか、
パートナーは、ふっとしずかになった。
すっかり、
憑きものが落ちたような顔をしている。
よかった、よかった。
なんだか、僕も眠れそうだ。

……あれ。
もしかして、パートナーを助けるために、
僕はここまで起きていたのかな。
パートナーが苦しまないように、
少しでも、楽になれるように。
……まあ、考えすぎか。
もう1度瞼をつむると、
すぐに眠くなってきた。
やっぱり、そうなのかな。
そう思ったすぐ後で、
僕は意識を手放した。

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