7/27
5:03起床。
天気は晴れ。
空は、昨日までのことをすっかり忘れているみたいで。
愛にできることはまだあるかい。
僕にできることもまだあるかい。
おはよう。
おはようございます。
そのことばをいえるのは、自分以外のだれかがいるときだけ。
職業訓練が修了して2週間。
1人で過ごす時間が多くなった。
通院はしている。
ハローワークにも通っている。
でも、それらはせいぜい週に1回くらいで、
その上、滞在時間は1時間にも満たない。
僕は、1人。
僕は、独り。
独りぼっちの僕は、自分が生きていることに疑念を抱く。
僕は、生きているんだろうか。
それとも、すでに死んでいるんだろうか。
だれかに存在を認められたときに「生」が生まれる。
だれかに存在を忘れられたときに「死」が生まれる。
こつこつと応募書類の準備をしているときに、
ああ、僕は生きようとしているのかって思う。
どうして、働きたいのか。
それは、もちろん生計を立てるためだし、
それに、社会に自分の存在を認めてもらうためだと思う。
僕は、役に立ちますよ。
僕は、ここにいますよ……。
もし、そうじゃなかったら、
自分がどうして生きているのか、わからなくなるよ。
わからなくなると、僕は死を想う。
生きているのに死んでいるなら、
死んでいるから死んでいる方が、よっぽど楽だ。
そろそろ、1年になる。
僕が、壊れてしまったときから。
あのときの僕は、まさしく恋煩いだった。
どこにいても何をしていても、死のことを想っていた。
壊れたままでいると、苦しい。
壊れた自分を見られるのは、もっと苦しい。
壊れていることを認められないのは、さらに――。
早く、楽になりたい。
早く、早く……。
ある日、
僕は、死を想うことを止めた。
別のことを、想うようになったからだ。
パートナーだ。
僕が辛うじて生きているのは、パートナーがいるからだ。
パートナーは、僕がいなくなることを恐れている。
僕も、パートナーがいなくなることを恐れている。
あのころは、そんな人が現れるなんて、思いもしなかった。
僕は一生、独りで生きるんだと思っていた。
だれも僕のことを愛してくれないし、
僕もきっと、だれのことも愛さない。
「あなたは、一生一人で生きることになる」
それは、母親にかけられた呪いだったのかもしれない。
パートナーは、その呪いを解いてくれた。
僕は、生きている。
生きているのに死んでいた僕は、
生きているから生きている僕になった。
これからも生きるために、
僕は、僕ができることを探している。
僕にできることはまだあるかい。
まずは、
今日は検定日なので、頑張ってきます。
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