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10/8。どうしようもないくらい、君が好き。

5:48起床。

天気は雨。


Once upon a time,I and you…… .その、つづきを。


コーヒーミルが欲しい。


コーヒー。
僕はあんまり飲めないけど、パートナーは事あるごとに飲んでいる。パートナーはインスタントで充分みたいだけど、僕は、挽き立てを飲んでほしいなと思っている。というより、コーヒー豆を挽いてほしいなと思っている。


一応、理由はある。僕らは2ヶ月に1回くらい、ある古本屋を訪ねる。5人も入れば肩が触れ合うほど小さな店だけど、棚に並んでいる本は全部僕ら好みなので、定期的に通うようにしている。


もう1つ、気に入っていることがあった。ここでは飲み物を注文できるので、それをふーふーと口にしながら、気に入った本をぱらぱらと読むことができるのだった。


僕はチャイを、パートナーは「ガリガリコーヒー」を注文する。「ガリガリコーヒー」というのは、注文すると手動のミルを手渡され、あらかじめ入れてある豆を自分で挽くところから始めるという、セミセルフなコーヒーのことだ。僕は、パートナーがガリガリと音を立てて豆を挽くを見るのが好きだ。そのときのパートナーの目は、真剣で、おちゃめで、かわいい。豆を挽くのは何分もかかる作業じゃないけど、僕はその景色を、いつまでも眺めていたいと思った。


僕らは、週末から同棲を始める。いよいよ、といっていいのかは、わからない。パートナーは元々、月の半分くらいはうちで過ごしていたから。とはいえ、毎日顔を合わせるとなると、やっぱり何かが違ってくるんだろうか。まあ、違ってきたとしても、僕らのやることは変わらない。互いを思いやること。互いを受け入れること。それだけだ。


少なくとも、一緒に過ごす時間が増えることで不自由が生まれるとは、今のところは思っていない。だって、1人でいるときも2人でいるときも、それを不自由に感じたことはないから。むしろ、2人でいると、より自由になれる気がする。「そんなの、今のうちだけだよ」なんて、いわれるかな。それでも、いいよ。そんなこと、不自由になったときに考えるから。


コーヒーミル、どうしようかな。まあ、パートナーの意向によるかな。ただ1ついえるのは、同棲が始まったら、うちににコーヒーの匂いが漂う日が増えるってこと。本格的にしろ、インスタントにしろ、パートナーは好きだから。ちょっとだけカフェイン中毒なパートナーがね。


部屋がコーヒーの匂いで満たされること。それは、パートナーがここで生活しているということ。そんな日が、もうすぐ来る。ああ、楽しみだなあ。

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