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北海道・道東の旅2021 4日目

今日も快晴の北海道。昨年は天候に恵まれなかったが、今年は調子が良い。

天気が良いので、朝から楽しみにしていた羅臼のヒグマクルーズへ。

ヒグマクルーズ以外にも沖合に出てクジラやイルカを見るツアーなど羅臼にもいくつかのクルーズ船を運航する会社があり、船の大きさ、ルート、費用など様々で悩んだが、小型船で岸近くまで行ってヒグマを見ることができるという”知床らうすリンクル”さんで予約した。

羅臼町内から少し離れた相泊港から10人も乗ればいっぱいの漁船に乗って出発。

驚いたのが、海の上は寒いのでたくさん着込むこと。そしてその上にライフジャケットを着用し波除に100均レインコートを着用。(*防寒具やレインコートがない方には貸し出しをされていた)

そんなに寒いのかとドキドキしながら船に乗ると、この日は天候も良かったからか、そこまで寒くなかった。

知床半島の先端半分は人が立ち入ることができない世界遺産。海の上からその様子を眺める。険しく切り立った高い岸壁を間近に見ながらのクルーズは迫力もあり神秘的でもありそれだけでも最高。

我が家の大好きなドラマ”北の国から”の舞台にもなった羅臼の町。純の住んでいた番屋も船の上から見ることができた。
こんな世界の果てのようなところでロケをしていたんだなと思うと、本当にあのドラマは素晴らしいとしか言いようがない。

小さな漁船は知床半島先端を目指して進む。30分~1時間ほど経過したころだろうか。無線で同じようなヒグマクルーズ船と連絡を取っていた船長さんの動きがあわただしくなった。

急にスピードをあげて穏やかな入り江に近づいたかと思うと、ヒグマだ!との声が。確かに、海に近い岩部に1匹のヒグマが餌を探して歩いている様子が見えた。

もっと近づいてほしかったが、座礁する恐れやヒグマが逃げてしまうため、沖合から見守る。それでも大型船ではここまで近づくことができないほどの、小型船だからこその近さのようだった。

その後、半島の先端まで行き、来た海を戻る。
この日は残念ながらヒグマはその1匹のみ。しかし、毎日船をだしても見れるわけではないようなので、1匹見れただけでもラッキーだったとえるだろう。

約2時間半のクルーズを終えて、お昼ご飯を食べに羅臼町内の”道の駅知床食堂”へ。

海の目の前にあるため、2階の食堂の窓からはうっすらとっ国後島が見えた。

お目当ては”羅臼昆布羅~麺”シンプルな塩味?昆布味?の透き通ったスープがちぢれ麺に絡まりとても美味しかった。また羅臼特産という黒ハモ定食もうなぎのような柔らかい肉厚の鱧が甘ダレと上手く絡み、こちらも驚くほど美味しかった。もちろん、ウニやイクラがたっぷりのった海鮮丼はいうまでもない。海鮮をどこで食べてもはずれがないのが北海道の良いところ。

その後、夫がZOOM MTGの予定が入ったため、子ども3人を連れて羅臼の街中を歩いて散策。

市街地の川にかなり大きな鹿が普通に歩いていて、驚く。町民の方は特に驚いた様子もなかったので、この町では町中で鹿とは共生しているのだろう。
ただ、熊が出没すると外出制限がかかる聞いた。

知床はどこもかしこも、熊に出くわす注意が必要のようだ。

コインランドリーで洗濯を待つ間、川で遊んだり、あわよくば、水着に着替えて川で泳ぎたかったが、さすがに冷たく、足を1分も入れ続けることはできなかった。

温泉にでも入ろうかと宿泊していたキャンプ場の近くまで道路を延々と歩き、お目当ての”ホテル峰の湯”に到着するも、日帰り入浴の時間に少し間に合わず、泣く泣く町まで戻った。

夕方ZOOM MTGを終えた夫と合流し、羅臼を後にし海沿いを南下。”羅臼オートキャンプ場”へ向かう。

なんでも、この日はイベントを実施していると羅臼のコンビニで見かけたチラシで知り向かうもキャンプ場はひっそりと静まりかえっている。
誰もいなく、なんの張り紙も貼っていないのでおかしいと思いながら、清掃員のような方を発見し、聞いて見ると、なんと昨日羅臼でコロナ集団感染があったようで、すべての公営施設がクローズ、イベントなども中止しているとのこと。

そんなこともあるのかと、そこから今夜宿泊可能な近隣のキャンプ場に電話し、受け入れ可能な施設がある標津町まで車を走らせる。

標津町までの海岸線を走っている車中から水平線の少し上に月が見えた。
夕陽は空を真っ赤に染めるが、月は薄いグレーのようなブルーのような空のなかにひっそりと浮かんでいた。
移動する私たちとその神秘的な月も一緒に移動していた。私はその月から目を離すことができなかった。

標津町に着いた頃にはすっかり暗闇に包まれていたが、事前に連絡をしていた海沿いにある”しべつ海の公園オートキャンプ場”にチェックインすると、受付時間を過ぎてもスタッフの方が待っていてくれた。ありがたい。

周辺はすでに夕ご飯を終え、のんびり焚火を囲んでいるキャンパーばかり。

この時間から夕ご飯を準備するのが億劫だった。
ただ、このキャンプ場。電源付きのオートサイトに宿泊できたうえ、すべてのサイトに専用の小さなミニ水場があった。

この日はさすがに米が食べたいと、焼肉丼にしようと買い込んでいたため、夜遅くといっても20時くらいから米を炊いて、肉を焼いた。食後の洗い物が面倒だったため、そのまま我が家専用の水場においておけるのがとても便利だった。

電源も初めて使用し、携帯やiPadの充電もしながら電気を十分に使用し
ゆっくりとキャンピングカーの中でも過ごすことができた。

ただ、やはり夜遅くのキャンプ場インはできる限り避けたいところ。コロナ禍の夏休み。無計画すぎる我が家の旅行も、宿泊やイベント系はできる限り事前電話をして営業を確認しながら早め早めの行動を心掛けるようにする。



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