相薗 淑子

ライター・コラムニスト/日本語教師/コラム連載気が付けば7年目/LA在住/1981年福…

相薗 淑子

ライター・コラムニスト/日本語教師/コラム連載気が付けば7年目/LA在住/1981年福岡生まれ/2005年某ラジオ局入社、ディレクター等を経て2017年退社・渡米/2019年「ある人の渡米記録」第26回小学館ノンフィクション大賞最終候補作/好きな食べ物:酢ごぼう

マガジン

  • 夕焼け新聞

    本記事は、米国オレゴン州ポートランドを中心に毎月発行されている日系紙「夕焼け新聞」に連載中のコラム『第8スタジオ』からの転載(修正・加筆含む)です。アメリカで暮らす日本人の葛藤、就活、仕事、家庭、バイリンガル教育のさまざまをテーマにしています。1記事ごとに入場料をいただきます。マガジンとして購入するほうが得です。1ヶ月に一度アップします。どうぞお楽しみください。

  • AM9:54

    東京でシングルワーキングマザー生活をしていました。その生活のなかで起きた雑多な出来事を徒然に綴ったもの。このマガジンはすべて無料です。

最近の記事

わたしの哲学では挫折は必要(レイオフの話)

有料
600
    • 人生はどのように設計されているか

      2024年が始まって2月になりました。オレゴンには寒波が来ているとのこと、皆さん大丈夫でしょうか。 どうか暖かくして、しっかり食べてしっかり寝て、この冬を乗り切ってほしいと願っています。 わたしは以前ボストンに住んでいたことがありますが、本当に冬の大変さは尋常じゃありませんでした。スノーストームで大学やデイケアはしょっちゅう休みになるし、車なしの雪のなかの赤ちゃん連れ食料調達の徒歩の苦行といったら(以下略)。 ともかくも心と体の健康が本当に大事だと思いますので、くれぐれ

      有料
      300
      • 謹賀新年 「選んだことなんてわずか」

        ▶︎謹賀新年挨拶 新年あけましておめでとうございます。2024年になりました。 年始に能登地震が発生し、今もまだ日常とは大変に遠いということを心配しています。どうか被災された皆さんが安心と安全を1日でもはやく取り戻すことをお祈りしています。暗い始まりですが、どうかどうかその中に一筋の光を見つけることができますように。 あなたは新年の幕開けをどこで迎えましたか。初日の出を見ましたか。誰と過ごしましたか。 この原稿を書いている今は、12月半ばなのですが、私は、サンディエゴで

        有料
        300
        • 体と向き合ったら心と向き合ったお話

          ▶︎なぜあっという間に感じるのか   今年も終わろうとしている。スクールイヤーのスタートも、仕事の開始年度もいずれも9月からなので(スクールイヤーは正確には8月だけどまあいいや)9月を迎えると毎年新しい気持ちになるのだけど、考えたら1年としての終わりまで4ヶ月しかないのだ。だから余計にアッという間に感じてしまうんじゃないかと思うのですが、皆さんいかがですか。  でもね、一方で1年のうちによくよく考えたら3回も(3回って多いよね)新しい気持ちになってるんですよ、わたし。  

          有料
          300

        わたしの哲学では挫折は必要(レイオフの話)

        マガジン

        • 夕焼け新聞
          77本
          ¥2,000
        • AM9:54
          10本

        記事

          泣きそうになる

          ▶︎プロローグ お元気ですか。紙面に向かっている今は10月末で、街はハロウィンを直前にしてうきうきとしています。 いつもは仮装しない私ですが、今年は少し気分が違い、魔女に変身しようと思っています。 変身をお考えの成人の方はおられますか。何に擬態しますか?(興味あります) アフターコロナといわれる時期に入って以降は「イベントを楽しむ」ということの意味もまた変容しているように思うのは私だけでしょうか。 会うという重さを知りながら、人々と接していると感じます。会うというの

          有料
          300

          泣きそうになる

          お金と土地にまつわる考察

          プロローグ お元気ですか。秋ですね。窓の外の景色を見ても緑は青々としていて黄色や赤になっている樹木はあまり見当たらないのですが、ポートランドの木々はどうでしょうか。秋を感じていますか。 私たちの日本では、10月初旬になっても30度を超えるといわれており(今は9月下旬)、地球温暖化は季節という概念を少しずつ少しずつ壊してくのかもしれないな、と思っています。 私が住むロサンゼルスは温暖で、季節の移り変わりが少ない地域として知られていますが、この地のすばらしさというのはやはり

          有料
          300

          お金と土地にまつわる考察

          生産者と消費者の世界を行き来して

          早いもので夏は過ぎ、季節は9月に突入しました。永遠に続くと思われた夏もやっぱり過ぎ去っていくんだなあと思います。まだまだ残暑厳しいですけれども。さて今回は「生産者と消費者」について考えてみたいと思います。 夏の2ヶ月、私は子供を連れて日本に帰りますが、そのときに脳内で起きる転換について考えてみたい。それは「生産者になる」ということです。

          有料
          300

          生産者と消費者の世界を行き来して

          「プラスワン」に参加して

          ①今年も帰ってきたよ 夕焼け新聞読者の皆さま、どんな夏をお過ごしでしょうか。私は毎夏、故郷は九州福岡に帰り、70代になる両親と1ヶ月くらい暮らしています。 子供たちは各学年1クラスしかない田舎の小学校に通い(しかも上の子に至ってはクラスに女の子2人!6年間ずっと2人という驚くべき嘘みたいなほんとの話)、初日こそ嫌がっていたものの、2日目からは「5年前から通っている子供」みたいな顔をしているので安堵しています。 同じように体験入学で一時帰国しているご家庭と連絡を取る場合が

          有料
          300

          「プラスワン」に参加して

          モテやすい人とそうじゃない人の考察

          私にとって1年に一度の貴重なリセット時間、つまり一時帰国をしている。東京で数日過ごし、地元福岡に帰ってきた。 じめっとした日本特有の季節を覚悟して降り立ったが、案外からっとしていて拍子抜けした。 しかしそこから1週間後の今日、大降りである。朝からずっと雨音を聴いている。 実家の樋を伝う雨音はこれはこれで気持ちいいのだが、子供の身体中にできる汗疹(あせも)が気になるといえば気になる。あちらを立てればこちらが立たず。まあ人生、そんなものである。 昨今、世の日本は不倫に騒が

          有料
          300

          モテやすい人とそうじゃない人の考察

          アメリカで文学賞の授賞式に出てみた

          ご挨拶 お元気ですか。今日こちらは曇天。寒いくらいです。だんだんと夏に向かって暖かく、暑くなっているのでしょうか。季節の変わり目は体調を崩しやすいですからお気をつけくださいね。                                       執筆業に従事してから7年目に入り、小説の公募に挑戦し始めてからは(おそらく)3年が過ぎましたが、日本の文芸界だけでなくアメリカの文芸界というものには常々興味をもってみていました。 日本とはまったく違うだろうと思うからです。

          有料
          300

          アメリカで文学賞の授賞式に出てみた

          女性性に注目することは何を生むのか

          ①お元気ですか お元気ですか。ロサンゼルスは、春がいつの間にか過ぎ去り、すでに夏に向かっています。車で移動中「できるだけクーラーをつけずに窓から入る風で対応を」と思っていたものの、先日ついに負けてつけてしまいました。 一人暮らしをしている大学生のとき、7月になるまでクーラーをつけないようにして過ごしていたのになあ。今の日本はどうなんだろうなあ。ポートランドのお天気はいかがでしょうか(この新聞はそもそもポートランドに在住の日本人・日系人に向けて書かれた記事です)。 こちら

          有料
          200〜
          割引あり

          女性性に注目することは何を生むのか

          今がなぜ楽しいのか、子育てについて思考する

          毎月一度、このコラムを書くにあたって、私は一週間くらい薄く考え続けます。料理しながら、仕事しながら、走りながら、運転しながら、YouTubeを見ながら、生姜茶を飲みながら「何が書きたいか」を考え続ける。 テーマを決めるまでにもっとも時間を使うのです。 連載を始めさせてもらって6年になるようですが(ありがとうございます)、このルーティーンは変わっていません。 ここはいわば、私の人生の記録のような場所ですから、真実を書きたいと思っているのです。嘘のない気持ちを。見栄とか、謙

          有料
          300

          今がなぜ楽しいのか、子育てについて思考する

          今になって大学とつながる!

           読者の皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。今日この原稿を書いている今は、なんと雹(ヒョウ)が降っています!! カリフォルニアで雹を見るとは!! 空から雪の塊が飛んでくることはめったにありませんから、テンションが上がりました。こういう時は交通事故が増えますから、皆さま、ぜひとも気をつけて運転してくださいね。 歩くように車に乗る人々をアメリカで見ていますと、車がまるで自転車のように見えます。けれど、実際にぶつかった時に、自転車は人を殺すことは少ないと思いますが、車は簡単に

          有料
          300

          今になって大学とつながる!

          「やらせる側」と「やる側」からの脱出

          2023年が始まって、あっという間にひと月が経ちましたが、いかがお過ごしですか。 1月初旬は雨で、雨で、雨で、精神が蝕まれていくのがわかりました。晴天がいかに私の心を支えてくれているのかを実感した、そんな先月でした。太陽がある有り難さに気づかせてくれた、そんな雨でした。 そういえば、髪をばっさりショートカットにしましたよ。 肩の上で揺れています。ほんとうに軽い。軽いっていいですね。簡単にうしろを振り向ける(笑)。バッサリいくのは、気分転換のもっとも簡単な方法だったと久し

          有料
          300

          「やらせる側」と「やる側」からの脱出

          謹賀新年 世にも奇妙な真実

          新年あけましておめでとうございます。読者の皆様は、どんな年越しを過ごされましたか。久しぶりに日本に一時帰国した方もおられることと思います。日本はどうでしたか。 1.とにかく雨雨雨。。 年末年始のロサンゼルスは、とにかく雨でした。。びっくりするくらいの雨天続きで、精神がだんだんやられていくのがわかりました。来る日も来る日も雨、雨、雨。こんな時、自分はいかに晴天に支えられて生きているのか、と思います。お天道様ってありがたいものですね。 この冬は、新型コロナだけでなく、インフ

          有料
          500

          謹賀新年 世にも奇妙な真実

          いつかはすべて古典になる

          今年も暮れようとしておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。早いものですね、1年って。年をとればとるほど、時間がはやく過ぎていくものらしいですが、実にそんな気分です。 私は11月に2度目のコロナに罹り、去年とまったく同じ時期に同じ疫病にかかったので、11月は鬼門だと認識しました。来年こそは気をつけようと肝に銘じています。11月は自己治癒と家族の看病と娘の病院で過ぎていきましたた(二女の右手首の骨にヒビが入って大変でした)。 最近ハマっているのは漫画です。 なかでも、

          有料
          300

          いつかはすべて古典になる