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2023年紅葉まみれキャンプ旅 7泊目 七戸森林公園キャンプ場

高野崎から青森市へのR280は交通量も少ない上にバイパス化も進んでいるのでスムーズに距離を伸ばす。順調すぎてスピード違反の取り締まりを心配してるうちに青森市に着いてしまった。高野崎を出た時から細かい雨がずっと降り続いている。でも進む東の方角は明るい雲なので好天に向かっているのかも知れない。
青森市内で給油、ダイソーで飴ちゃんを購入。運転してるとついついタバコの本数が増えるので節煙対策だ。

今日の予定宿泊地は無料キャンプ場の「七戸町森林公園」下調べでは広い芝サイトと林間サイトの2つがあるらしい。どちらフリーサイトで車の乗り入れも可能、かなり広い敷地面積を有するらしい。
フリーサイトでは広さは正義だ。どこにテントを建てようか?悩めば悩むほど楽しいし、もし空いていれば大きくサイトを独占できて選択肢も増える。
運任せにサイトを指定される区画サイトよりもフリーサイトが好きなきな理由だ。

古いナビにもセットできたので安心しきって走っていたら「この先、料金所があります」ん?一般道優先にしたよな?戻ろうかとも思ったけど、指示された有料道路を使えば夏泊半島や野辺地を通らず山を突っ切って直線で行けるらしい。だいぶ時間短縮になりそうなので贅沢してみちのく有料道路(軽650円)に入る。

この有料道路の紅葉が素晴らしかった。紅葉タイミングはどんぴしゃ、停まってゆっくり眺めたいのだがパーキングエリアが設けられていないのが残念だった。
「この先Uターンしてください」聞き慣れない指示が出た。え、どーゆーこと?一般道と合流してすぐに並行している道路に入って進行方向と逆方向に進めということだった。この一般道が超悪路。採石場があり大型ダンプのせいだろうが、大きな水たまりがそこら中にできていて右に左に揺られながら微速で進んだ。
そして到着。

七戸町森林公園

まず芝サイトが見えたのだが、陸上競技場がすっぽり入るくらいの広さはある。その広いサイトにテントはぽつんとひと張りだけ。
道を挟んだ反対側は森林サイトになっている。裏を勢いよく清流が流れ、蓮池なんかもある。なにより紅葉が素晴らしい。今日より早くても遅くてもな感じ、紅葉ど真ん中、迷わず森林サイトに車を進めた。

車両侵入可になっているのだが、降り続いている雨で地面は柔らかい、落ち葉の下に穴が潜んでいるかも知れず、だいたいの場所をイメージしてから車を停めて徒歩で偵察。
こんなところでぬかるみにハマったら非力な軽2WD車では脱出不可能、ドツボにはまる。慎重に場所と進入経路を探った。先住者は誰もいないようだ。

水はけが良くて存分に紅葉にまみれる場所を探して一回り。希望に合致する場所が見つかった。
ここに入っていくのには...この木の手前で右に曲がって三個目の植え込みの隙間を通って...あの木のところで切り替えしてバックする。経路が決まったので車に戻る。車を動かす前に振り返って再確認。侵入の際は景色が逆になるのでこの確認作業はすごく大事だ。

七戸町森林公園

そして到着、ここをキャンプ地とする。
細かい雨は依然降り続いているけど、紅葉ど真ん中でいいキャンプが出来そうだ。雨も気にせず設営して荷物も全部テントの中に入れる。
テントの中を整理して引き籠もり。ラジオを聞きながらコーヒーを飲む。時間はまだ13時前、長い一日になりそうだ。
しばらくゴロゴロしていたが、どうにも時間が進まない。せっかく紅葉ど真ん中にいるのにテントの小さい出入り口からの景色だけじゃ、あまりにももったいない。意を決してタープを張って屋根を作ることにした。

私はめったにタープは張らない。過保護張りなんてのはもっての外、どうせ明日もキャンプするんだし濡れるものは少ないほうがいい、ポールを持ち運ぶのも面倒だ。陽射しがキツくて日陰を作りたいときぐらいにしか張らない、それも太陽の位置が変われば動かせる可変できるスタイルしでしか張らないし、陽が沈めば用無しになるから撤収する。
だけど今日は別、屋根を作って外にいられるスペースを作らなければ。

木の間にロープを渡してAフレーム、これだけなら0ポールで作れるけど視界を広く取れなきゃテントの中にいるのと同じ、奮発して2本のポールで開口部を大きく広げた。
椅子とテーブルと焚き火台をタープの下にセットして別荘完成。停めた車とテント、少し離れてタープ。贅沢に土地を使わせてもらう。

七戸町森林公園
七戸町森林公園

タープの下で一息ついていると、雲の隙間から陽射しも出ててきて雨も上がりそうな様子。まあ、わりとこの流れって多いよな。
「雨キャンプが好き」と言う人もいるけど、本心なんだろうか?私は雨よりも絶対に晴れキャンプの方が好きだ。雨を好んで出かけはしないし、雨だけどしょーがないという気持ちは消せない。「雨でも」ならわかるけど「雨が」とは言い切れない。「晴れてりゃもっと...」と思うのだ。

そうこうしてると籠を背負った老人登場。車のナンバーを見ながら「福島から来たの?」「俺も出は福島なんだ。嫁の家に婿に入ってこっちに住んでいる。」「あんた、きのこ食うか?」
きのこは大好き、ただ知識が乏しいから採って食う勇気がないだけだ。ナメコ・クリタケ・ムラサキシメジを喜んでいただく。ムラサキシメジはツツジの植え込みの中に生えてることが多いという知恵も授かった。
「クマ出るかも知れないから気をつけて」と去って行った。そりゃあ、この雰囲気じゃ出ても不思議はないでしょうね。
念の為にラジオはつけっぱなしで腰には熊鈴、気を付けてと言われてもこれくらいの対策しか出来ない。

もらったきのこ

薪にする木はいっぱい落ちているけど雨で湿って使えない。でも大丈夫、高野崎の流木がいっぱい残っている。流した汗は必ず報われるもんだ。
焚き火台に火を入れて湯を沸かしてインスタントラーメン。きのこも少し入れたのでいつも以上に出汁が効いてて旨い。残りのきのこは雑炊にするつもりだ。
きのこは種類を多く入れれば入れるほど旨味が出る不思議な食材だと思う。一種類よりは二種三種と種類が多くなればなるほど5倍10倍と相乗効果が増してくる。きのこの知識がもっとあればもっと楽しくキャンプできるのに。図鑑片手に山に入ったこともあったけど、図鑑のきのこはきれいすぎて実践には役立たない。天然のきのこは虫に食われてたり汚れてたりして図鑑の写真とはかなり違う。あのギャップはなんとかならんのかねー。

そしていつものように呑んで眠って朝が来る。
背後に流れる川音を効きながらぐっすり眠れた。散歩がてらに場内を回ってみたけど、やっぱり昨夜は芝サイトに一人と森林サイトの私の二人だけだったみたいだ。周囲に熊の足跡もなく穏やかな夜だったらしい。

芝サイト


朝食は多めに飯を炊いて、ヒガシマルうどんスープの素で薄く味付けをしたきのこ雑炊。優しい味で満腹。
七戸町森林公園は大当たりだった。紅葉真っ盛りというタイミングの良さと完ソロが評価をバク上げした大きな理由だとしても、新緑や盛夏の季節にも訪れてみたいキャンプ場だ。

今夜の宿泊地はどこにしよう?決まっていることは南に進むということだけだ。下北半島は次回に繰越だ。どこに泊まるにせよ14時くらいに到着が理想だ。R4をちんたら走って盛岡あたりかな?
急ぐことはない。片付け積み込みもゆっくりでいい。
せっかくの紅葉ど真ん中絶好のタイミングだ、ゲップが出るくらいまで紅葉にまみれてやろう。

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