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キャンプ場の不思議 峠の森自然公園キャンプ場(福島県・無料)

昨年まで粗末な炊事場とボットントイレだったのが今年から炊事棟とトイレが新築された。途端に激混み。日没風景には定評のあるキャンプ場だったけど、トイレが新しくなったことで県外ナンバーの車も多く見られるようになった。
GWに行ってみたらメインの芝生広場はグループ・ファミリー・ソロキャンプが入り乱れて20張り以上のテントが建ち乱れてる初めての光景だった。

大繁盛な芝生広場

でも全然大丈夫、このキャンプ場には隠しサイト的な場所があるのだ。駐車場から先端の東屋の横を通って尾根伝いに100m、高低差10mほど下ると桜と松に囲まれた広い区画がある。そこまで行けば上の広場の喧騒は微かに聴こえるくらいだし、誰もいない完ソロ環境が得られるのだ。上がどんなに混んで入ろうとも人っ子一人いない静けさがあるのだ。
樹木に囲まれているから日陰はたっぷりあるし、専用の水道蛇口も4ヶ所立っているしカマドもある。トイレは上まで行かなくちゃならないけど、水回りが手近な場所にあるのはすごく便利だ。薪だって全て現地調達で賄える。なぜこんな良いサイトを誰も使わないのかが不思議でならない。

①が芝生広場、②が隠しサイト
△が私がテントを建てた場所
------は歩行経路

100m荷物を運ぶと言うのが最大のネックなんだと思うけど、テント周りに並べている装備ってみんな使ってるの?私は駐車場で車の中から使うものだけを選んでリュックに積み替えてサイトへ運ぶんだけど、1泊の装備なんて一回の片道だけで余裕なんだけどな。

ちなみにこの日運んだ装備は、テント・アルミVペグ・焚き火台セット・ロープ・山クッカー・フライパン・アルストセット・LEDランタン1個・ヘッドランプ・箸とスプーン・米1合・豚小間肉・豆腐・麻婆豆腐の素・マグカップ・芋焼酎・銀マット・寝袋・インスタントコーヒー・トランジスタラジオ・椅子で全部。椅子の他は全部リュックに入れて椅子を片手に持てば1回で運べた。

そして何よりこのサイトの良いところは、光害が無いこと。
混んでいるキャンプ場で私が気になって仕方ないのは、騒ぐ子供でもないし、それを諌めるお母さんの大声でもないし、人の気配でもない。必要以上に明るくする光なのだ。
少し歩くだけで暗い空間を独り占めできるのならば、多少足腰に負担がかかろうとも歩くことを選ぶけど、大多数の人たちは楽してしまうのが自分的には不思議でならない。

だけどこの隠れサイトは真夏になると使いづらくなってくる。何しろ使う人が少ないから草は伸び放題、芝もニラのようになり、蕨や茅も伸び放題になってしまう。もっとみんな使ってくれれば草刈りもしてくれるんだろうけど、シーズン初めに草刈りを一回するだけだから自然に戻ってしまうのである。
それでも私はこのサイトを使い続けるけどね。

上は混んでいるけど、ちょっと歩けばこの広さを独り占めできる。
この日のテントはティピーテントの頂上を木からロープで吊ってゼロポールテントで建てた。
夕陽も独占
眼下の街の光も独占
星空も独占
朝の眺望も独占
朝のコーヒーは専用テラス席で
ゼロポールテント
ゼロポールテント(撤収中)
ペグを全部外すと風にそよぐ
帰る前にチェックアウトチェック
忘れ物なし!


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