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2022年 秋の小冒険③ 札幌2日目 日帰り観光バスツアー

バスガイド付きの観光バスは高校の修学旅行で奈良・京都を巡った時以来。一人旅は大好きでいろんなところへ行ったけど、いつも現地でレンタカーを借りて自分が作ったコースを回っていた。
決められたコースを回るだけで満足できるのだろうか?団体旅行もしたことがないし、じーさんばーさんの集まりじゃないの?不安はあったけど、気がつけば自分も立派にじーさんになっている。
よく考えてみれば、効率的に、おかつリーズナブルにに名所を回るには良い手段かも知れない。プロが練り上げた観光コースだ、無駄があるはずはない。自分の中に隠しアイテムを見つけたみたいな気持ちだった。
運転は他人任せだし、ということはお酒もOK、昼食も付いてるし、ロープウェイにも乗れる。そのうえたぶん美人バスガイド付き。8000円で1日中楽しめるとあればアリに違いない。

一日を共にした中央バス

旅程は、08:15観光バス入口集合→08:30出発→支笏湖(自由見学約/30分)→11:35きのこ王国・大滝店(休憩/約25分)→洞爺湖畔亭(昼食/休憩・洞爺湖自由散策/約45分)→ 13:40有珠山ロープウェイ/約60分)→15:35サイロ展望台 (休憩/約20分)→16:55中山峠 (休憩/約1分)→18:15すすきの降車の10時間。

コロナ禍の観光バスは予想通り空いていた。乗客は20名足らず。私のような一人参加の隣席は空けて配置されているので居心地は良い。
毎回乗車時にはドア前でガイドが両手のひらに殺菌スプレーを吹きかける。車内はマスク着用。バスガイドはガイドはしない。ヘッドホンを渡され座席のジャックに繋いで録音のガイドを聞く。車内はWi-Fiも使えるし充電用USBポートもあるのでスマホも思う存分使える。

定員の半数も乗ってない

まずは支笏湖。車内は軽く暖房が入れられ暖かかったが、外は寒かった。遠くの山には冠雪も見られ山の紅葉は終わった感じだが、湖畔の色づきはきれいだった。
自由散策の30分は短いと思って降りたけど、実際に歩いてみるとちょうどいい時間。上手く練られてるなーと思った。

支笏湖
キャンプ場もあった
支笏湖

洞爺湖へ向かう車窓風景もまったく飽きず、川床が岩肌の温泉地の紅葉は見事だった。

バスの車窓から
川床から温泉が湧いているそうだ


休憩のきのこ王国。「さあ皆さん、土産物買って散財してください。」が見え見えだけど、熱々のきのこ汁の魔力からは逃れられず大盛り220円を注文。とびきり美味かった。きのこ汁は雑多なきのこが混じるほど旨さも増加する。大満足の一杯だった。

220円のきのこ汁(大盛り)

そして洞爺湖畔のホテルでお待ちかねの昼食。
量的には不満はあったが、品数は豊富。オプションの瓶ビールを頼んでオカズをツマミに昼呑み。噴火湾産帆立貝焼きでご飯を2杯。タコの柔らか煮がいちばん美味かったかな。
昼食会場のホテルも宿泊客のチェックアウトとインの間の空いた時間に団体客を入れる空き時間の有効活用、さすがだなーと感心した。
昼食を終えて出発までの短い時間は湖畔の足湯で時間を潰していたけど、同乗していた皆さんは誰も外に出てこない。皆さん何をしてるんだろう?

昼食
洞爺湖

次は有珠山ロープウェイ。有珠山はいちばん楽しみにしてたポイントだったけど、有珠山以上に昭和新山の存在感に目を奪われた。オプションでクマ牧場にも入れるようで牧場に流れる人も多かった。
クマ牧場にはまったく興味はないし、飼われたヒグマの哀愁は一瞬とも見たくない。クマ牧場はスルーしてロープウェイで有珠山山頂へ一目散。
強風に煽られ寒さに耐える厳しい天候だったけど、山頂からの展望は素晴らしかった。噴火湾がすぐ足元にあり「有珠山ってこんなに海に近かったの?」位置関係の勉強不足が露呈した。
時間があればカルデラを一周したかったけど、「山頂発14:15の便に乗らないと出発時刻に間に合いません」と念を推されていたので未練を残して山を降りた。
次に来ることがあれば、気温天候を調べてちゃんとした服装でカルデラ一周をしたいものだ。観光バスツアーは次の訪問のために「お気に入りの地を探す」カタログ的に使うのもいいと思う。

昭和新山
有珠山山頂からの噴火湾
Mt.USUからの洞爺湖と昭和新山
ロープウェイからの昭和新山

次は洞爺湖沿いに位置するサイロ展望台。洞爺湖に浮かぶ島と有珠山・昭和新山がいっぺんに見渡せる絶景ポイントなのだが、中学生のバス旅行と到着のタイミングが一緒だった。トイレは大行列だし、わーわーきゃーきゃーうるさいし、ちょっと残念だったな。

サイロ展望台

あとは札幌に戻るだけ。
トイレ休憩で降りた中山峠は5cmくらいの積雪。道路が真っ白になっているのに驚いた。タイヤ点検中の運転手さんも「今年最初の積雪走行ですよ」と緊張気味だったけど、それをほろ酔いで眺められる。雪の季節の観光バスは大いにアリだ。

ちょっと残念な羊蹄山

すっかり暮れた中をバスは走り、定山渓温泉からは降車もできるようになる。いくつかの有名高級ホテルとすすきの・時計台前が降車場所になる。私はすすきので降りて一日バスツアー無事終了。良かったわー。

本音を言えばこの日帰りバスツアーにはそれほど期待はしてなかった。安く一日を過ごせればいいくらいの気持ちだった。
でも実際乗ってみると、よく練り込まれたスケジュールだったし、絶景ポイントもしっかり押さえてるし、体が冷えたところにきのこ汁のニクイ演出も効果満点、まんまとやられた気持ちがするくらい楽しく一日が過ごせた。
日帰りバスツアーは事前予約が必要な分天候には左右されるだろうが、個人旅行でも十分使えるツールだ。
これからは、「旅行は自分の力だけで」の考えは改めなくてはならない。有効に使えるものは全部使ってこそ、楽しい旅行が完成するのかも知れない。

すすきのからホテルに戻る途中で安いワインをもう一本買った。なんでか知らないけど、今回は芋焼酎の気分じゃないんだよなー。
これで札幌2日目終了。
明日は終日Freeの日。
早起きの日が続いたので明日は怠惰な午前を過ごそう。それだけしか決まってない。


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