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『旅』を好きになったことがない私

新しいモノや珍しい場所は好きだ。

相方は旅行好きなので、子供がいなかった頃とかは、ひょいひょい旅行に行ったりはしていた。タイトルに反するようだけれど、行けば普通に楽しい。
おいしいものは好きだし、自分で掃除しなくてもいいとか最高。日々のストレスから解放されて羽を伸ばす心地よさ。あとは、行ったことがある場所が増えることもやはり楽しさの一つだろうか。そういった、旅行が好きな人が言う『旅行の楽しさ』自体は、それなりにわかっているつもりだ。

ただ「気の合う人と遊びに行く」、という行為は、行く場所や内容にかかわらず楽しいもの。だから、『旅行』それ自体を楽しんでいるのかは正直わからないところがある。

……いや、わからないというか、わかっているというか。

なにせ私が自発的に「旅行に行こう!」と思い立ったことは、覚えている限り一度もないのだから、やはり答えはわかっているのだろう。私は、結局のところ『旅が好きである』、と胸を張っては言えないのだ。

『もっと旅行を好きでもいいのに』
とは良く思うし、原因を色々考えてみたことはある。

最近は、アジア圏などであれば、かなり安くいけるわけだし、金銭面の問題とは言えないだろう。今でもフェスにはいくわけだし、準備をしてどこかに出かけること自体は嫌いではないはず。むしろ私は家に居るのはあまり好きではない。

にもかかわらず、『旅行』という行動に食指が動いたことがない。

いや、まったくないとは言わない。「屋久島行ってみたいなぁ」とか、「軍艦島、気になるなぁ」とか、そういう人並みに行ってみたいという欲求を抱くことはある。でも、それは「人並み」というには、かなり小さいものなのかもしれない。何せ、思い当たる限り自発的に行動に移したことがないのだから。

果たして、「旅行が好きな人」というのはどういう心持なのだろう。

別に旅行好きを馬鹿にしているつもりはない。世の中には旅行が好きな人が沢山いるわけだし、機会があれば、純粋に自分のこの気持ちとのズレを可視化してみたい。

全然関係ないかもしれないけれど、そういえば「ロードオブザリング」があんまり好きじゃない。

映像はとてもきれいだなぁという思うものの、知らない間に急に場面が変わって、良くわからない人が急に出てきて、いつの間にかケンカして終わり。みたいな、ものすごくざっくりとした印象しか残っていない。あとはやたらと長い。
あれだってロードと付くからには、言ってみればロードムービー。もしかして旅行が好きな人からすると、こんな映画一つとっても、私が見ている光景とは全然違うものが広がっているのかも知れない。

そんなことを思うたびに、「もうちょっと『旅』を好きになってみたい」そう思う私。

ちなみに、ドライブの楽しさもわからない。運転するのも運転される(助手席等)のも、「移動」という以外の特段の感情を抱いたことがない。誰か教えてください。旅行(もしくはドライブ)の、ここは外せないお楽しみポイント。

プレゼンに感化されて私が旅行に目覚めたあかつきには、必ずお土産を持ってお礼させていただきますので、どうぞよろしくお願いします(笑


#エッセイ #コラム #旅行 #旅とわたし #指輪物語

「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)