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1月に読んだ本

新年おめでとうございます。

社会人になり、冬休みは正月休みと名前を変え、期間は1週間と非常に短くなった。そんな心を慰めるため、今月はエッセイや小説を読んだ。(といっても休み中に。)

1/5 フランス人は10着しか服を持たない

私の3大好きな本は「思考の整理学」「お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人」「ノーブルチルドレンシリーズ」だ。読むと穏やかな気持ちになり、活力が生まれる。

去年以降、おうち時間が増えたことで「毎日の暮らしを豊かにすること」への関心が高まった。この本は、その心理にズバッとハマった。前述のフランス人の生きる知恵本は中学生の時から何度も読み直している。お金をかけずに楽しむマインドをメインテーマに据えており、特にお金のない若者の生活全般をとらえたものになっている。今回読んだ本はフランス人のマダムから筆者が学んだことをまとめられているので、より家事にフォーカスされており、読みごたえがあった。特に学びとなったのは「家事を曜日ごとで区切って行う」ということ。今までは気になったらやるというスタイルだったので、一切思考するスキを与えずに曜日で決めてしまえばいいのだと、単純なことではあったが目からうろこだった。あとは、毎朝レモンを絞った白湯を飲むこと。白湯文化は体に良いということはわかっていても、コップ1杯分飲みきれないという仲間にオススメ。

1/7 わたしたちは銀のフォークと薬を手にして

この本は正直、ジャケ買いした。私はよくタイトルと装丁を見て本を買う。しかも食事にフォーカスが当たった本。買わない理由がなかった。年の差がある大人の恋愛の本でしょ~なんて軽く読み始めたら、家族と折り合いのつかない女性と、HIVを患っている男性の葛藤を描いたものだった。取り扱っているテーマにしては、繊細な食事の描写等によって軽やかに読める本だった。また、相手を思いやる表現からは学ぶことが多かった。

1/30 窮鼠はチーズの夢を見る

昨年公開された映画の原作漫画だ。成田凌の表情管理に見事撃ち抜かれ、映画の終わり方に「まってくれよ!!!!!!」と叫んだ2秒後には電子書籍を購入して読み始めていた。(もちろん映画の終わり方はそれはそれでよかった。)初版は2006年。当時の創作物は「病んでいることが正義」みたいな時代だったと思う。(拡大解釈であることも認めている。当時は9歳なわけだし。)音楽にしろ、小説にしろ、ドラマにしろ、今のような健全な空気よりは、少しマイナーな香りが全体的に漂っているように感じる。浜崎あゆみとか、NANAとか。この作品も例外ではなく、成田凌の役柄はメンヘラもメンヘラ。情緒不安定なことを自他ともに認めて、あれやこれやと騒がしい。でも愛おしい。そんなキャラクターに惹かれた。そして、お互いに立場が違うからこそ完全に理解しあえないという前提とでもわかってほしいという葛藤。非常に読みごたえがありました。

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