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タイ旅行するなら「半月」を見よう

タイ観光ならぜひ半月の日に
日本に住んでいる皆さんが、タイ観光に行く場合、いつが一番いいでしょうか。
もしその日が選べるなら、ぜひ半月の日にタイに来てほしいと思います。 そして、半月の日は、ちょっと遅めの夕食にして、ゆっくりタイの月を見てほしいと思います。
できれば、バンコクのスカイラウンジとかではなく、ちょっと田舎の観光地がお勧めです。
タイの大きなお寺や遺跡のバックに、見たことがないような月が出ている風景は、まさに「なんなん」と思っていただけると思います。


えっあれなんなん?

タイの東北部(イサーン)の信号が2つしかない町に、たった一人の日本人として住み始めてから、数か月たったある日、それを見ました。
タイのど田舎に住む日本人は、当然、町の有名人になりました。それで、市長、警察署長(タイの田舎ではこの2人が一番偉い人です)などともすぐに知り合いになり、その夜もパーティーに呼ばれた帰り道でした。
夜の11時ぐらいに、家に帰ろうとバイクで走っていた私は、どうも風景に違和感を感じました。やがてわかったのは、どうも「月の向きが違う」ということでした。
そしてバイクを止めて、思わず、大阪弁で「あれなんなん?」とつぶやいてしまいました。

満月の上半分がない月

その時見た月は、間違いなく半月だったんです。日本で見る半月は、満月から左(右)半分を切り取ったイメージなんですが、タイの半月は、「満月の上の半分を切り取った形」をしています。そのせいで、周りの雰囲気まで、全然違うものに見えました。
正確に言うと、日本でもタイでも月の形自体は同じなんですが、日本の場合明るいとき(太陽が出ているとき)に下半分だけの月が見える位置関係になっているので、実際にはタイで見るような月は見えません。

異国を実感できる月

その月を見て、私は「あー別の国にいるんだな」と初めて実感しました。
月の向きがこんなに違うのだから、この国に住んでいる人は、日本と違って当たり前だとも思いました。
こんなに違う風景を見ている国なんだから、「違う文化や考え方があって当然、逆に住んでいる人たちの生活が、日本と同じわけがない」とも思いました。
それから、タイの人たちのことが、だんだん受け入れられるようになりました。