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中小企業の社風は社長で決まる

社風について思うことを書きます。

中小企業だろうが、大企業だろうが、それぞれの会社に社風というものがあります。

これが不思議なもので、その会社に長くいるとその会社の人っぽくなっていくものなのです。

例えば自動車業界。就職活動する学生は、トヨタ自動車も日産自動車もホンダも就職試験を受ける人が多いと思います。あるひとはトヨタに行き、ある人は日産に行き、あるひとはホンダに行きます。入社前まではみんな自動車業界に就職を希望する学生だったわけですが、入社して数年経つといかにもその会社っぽい人になっているのです。不思議なものです。

例に挙げたような大企業の場合は、歴史が生み出す脈々とした社風が存在していますが、創業社長がまだ経営トップをやっているような新興の中小企業はそうした歴史はありません。

では何が社風を生み出すかといえば、経営者そのものです。

経営者が数値管理にずさんだと。。。

私は財務のコンサルタントをしていたので、何人もの社長と財務数値を見ながら話をする機会に恵まれたのですが、社長が数字にずさんだとやはり従業員もずさんです。

例えば顕著に出るのが現金の管理。現金勘定はどの大抵の会社でもあるでしょうが、実際の現金残高と帳簿上の現金残高があっていない会社は、中小企業では多いものです。その原因のほとんどは、経営者の姿勢だと思っています。

常に残高を確認する姿勢があると、従業員も引き締まります。当然ながら横領などの可能性も減るでしょう。逆に経営者自体がずさんで、引き出した現金と使用した現金の額が合わないような状態だと、帳簿の残高と実際の残高がどんどんずれていくわけです。

また一番重要な売り上げの把握についても同様です。損益計算書は大抵売り上げに対する比率を見ていくものです。だからその売り上げの把握にズレがあると全てがずれていくわけです。

経営者がITに弱いと。。。

会社の経営管理において、ITの利用は欠かせません。ITの利用いかんで効率性が圧倒的に変わってきます。効率よく管理できるようになると、数値の把握が正確になりますし、管理以外の業務にエネルギーを向けることもできます。

不思議なもので、経営者がITに弱いと会社自体のITレベルも低くなる傾向があります。中小企業の場合はIT専任者を置くことができない場合がほとんどですから、なおさら社長の姿勢で会社のITレベルが決まってしまうのです。

年配経営者でITに疎いと思われる方は、早晩に若い方をIT担当として置くことをお勧めします。その担当者は業務を理解している必要がありません。業務を理解させながら、その業務そのものをIT化させていくのが役割なのです。

まとめると

あくまでも私の体験をベースにしてはいますが、中小企業では経営者の姿勢で社風が決まり、その社風で会社の業績にも影響を与えていくのです。

皆様のお役に立てるよう日々邁進してまいります!