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資本主義経済のループを逃れて、その先にある自由を手に入れる。

過去に何度か、断捨離の様子を『note』に更新したけど
最近また、手持ちのモノを積極的に手放し始めている。

押し入れの中に眠っているアーティストグッズ。
Tシャツ。購入した当時は「とても欲しい」と思ったはずだったが、実際に着たのは数回ほど。
いざ着てみると「自分には合わないな」と思えて、着回す頻度が減っていた。
カレンダー。1年間飾って、また次の年には新しいものを買って…を繰り返していたら、どんどん溜まっていた。
過去のものもまた見返す機会があると思っていたが、一度綺麗にしまってしまうとなかなか取り出せずにいた。

他にも、映画を観に行ったときに売っていたパンフレット・グッズ、ライブの入場特典、デザインが可愛いと思って買ったお菓子のパッケージ、などなど…枚挙に暇がない。
手にした当時はすごく大切なモノだと感じたはずだが、いざ振り返ってみると、ここ1~2年以上は何も使わずにいるモノが多かった。

自分には、それらの価値を十分に引き出せていないと認めざるを得なかった。
そんな気持ちもまた、一緒に押し入れに仕舞い込んでいたのかもしれない。

ならばきっと、自分よりもっと大切にしてくれる、価値を引き出してくれる人の手に渡ったほうが良い。
そんな想いもあり、フリマサイトに出品したり、中古ショップに売りに行ったりした。
仮面ライダーの変身ベルトも3本ほど持っていたが、1本を残して他は全部手放すことにした。幼い頃に秘かに抱いていた『仮面ライダーになりたい』という夢を叶えるために手にしたはずだが、当時の想いを呼び起こすには、手にするのが少し遅かったようだ。
今でもまだ、自分と同じような夢を、自分以上の熱量で持っている人の手に渡ってほしいと思う。

モノは集めると増える。
幼い頃からコレクションが好きだった自分が身に沁みて感じていること。
食玩のフィギュアは、ひとつ並べ始めるともっとたくさん並べたくなる。アクリルキーホルダーなどもその類だろう。
実際、以前住んでいた自分の家がそんな感じだった。モノを飾れそうな棚がデフォルトでついていて、引っ越した当時に持っていた食玩やアクキーを並べてみたら、まんまと『もっと増やしたい』という思考に陥ってしまった。
小説やCD/DVDも同じ気持ちで集めていたのかもしれない。本を読みたい、音楽を聴きたい、映像を観たい…そんな想いよりも、『棚に収めた他作品と並べたい』想いのほうが強かったことを、未読未視聴の作品で溢れ返っている我が家の本棚が証明していた。

今までは、そうやってモノで溢れた生活も賑やかで楽しいかなと思えていたが、社員寮を出て一人暮らしが始まり、家賃や光熱費といった生活費のことを真面目に考える中で、『本当に今の生活のままでいいの?』という自分への問いが浮かんだ。
結論、『今の生活のままじゃダメ。もっとお金の使い方を考えないとダメ。』という答えになった。
先に述べた、自分が価値を活かしきれていないモノたち―特にアーティストのグッズなど―は、買った当時を思い出してみると、その場のノリや勢いで手にしたものがほとんどだと気がついた。
スマホのアルバムを遡っていると、そうしたグッズの写真が出てきて、『注文していたモノが自宅にも届きました!』なんてツイートとともに載せていたことも思い出した。
きっと、そのモノ自体が心から欲しい気持ちよりも、『みんなが買っているから自分も欲しい』気持ちのほうが強かったのだろう。
そんな一瞬の気持ちを満たした後は、折角生み出されたモノたちを押し入れの深くに仕舞い込んで”買い殺し”にしていたことを反省した。
他にも、買い物しようと出先に行ったときは、手ぶらで帰るのが勿体ないという理由だけでCDやら服やら買っていたことも思い出した。
払ったお金以上の価値を引き出せていないモノが、数年かけてそんな過ごし方をする中でだいぶ蓄積されてしまっていたようだ。

今の日本は資本主義経済。
モノの大量生産・大量消費を行うことで回る経済。それで一人ひとりの生活が成り立つ社会。
全ての行動が『モノを売る』『お金を払う』このどちらかへと終着していく。

そんな社会だからこそ、自分がお金を出して手元に留めておきたいと心から思えるモノは何か?他の人に譲りたくないと思えるものは何か?
そんなことを見極められるスキルが、今後我々が生きていくうえで要されている気がする。
モノは集めると増える。ならば手放せば減る。一度手放したのと似たモノを再度買い集めようとは思わないから。
資本主義経済が生み出すループから脱出するには、きっとこの方法しか無いのだと思う。

そして、そのぶんお金が浮いて手元に残せれば、きっと今この先にある自由へと繋がる気がする。
「FIRE」という言葉を最近知った。『Financial Independence, Retire Early』の略で、訳すと「経済的自立」「早期退職(リタイア)」のことらしい。
貯蓄や投資を通じてしっかり資産形成をしておけば、会社からの収入だけに依存せずとも生活できるようになるらしい。
どうせお金のことを考えるなら、ここまで突き詰めてやってみるのも面白いかもしれない。今はまだ生活費を下げるために努力している段階だが、そのうち本腰を入れて取り組んでみるのも良い気がする。

・お金の使い所は厳選する
・浮かせたお金は資産形成に回す
・そのことで『自分の人生にとって大切なこと』を見出せる
・ひいては、自由な人生を手に入れるにも繋がるかもしれない

まとめると、単に↑こんなことが言いたかっただけなのかもしれない。
今年度、ひいては今後を生きる上での指標にしておこうと思う。


早く自由になりたい。

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