学歴フィルターなるもの

初回からいきなりなテーマ。なぜこれを書くのかというと春先に新卒採用の手伝いをしたときに就活生からよく質問されたから。
その場では外向きな回答しか出来ないが、結論から言うと有るに決まっている。個人的にもある程度必要であるとの認識。以下にて見解を述べたいと思います。

1 令和時代の企業、会社員の現状
①バブル崩壊後の採用停止や抑制により会社全体の年齢構成が歪。45歳前後の人員が薄く、前時代的な人員(50代以降)と現代人員(35歳以下くらい)の考え方が大きく違う世代が混在。元来、考え方や思考は時代とともに少しずつ変わっていくもの。従ってどの世代も満遍なく存在すればベテラン、若手の考え方が中間年齢層をフィルターとして馴染んでいくのであるが、その仕組みが崩壊。少し難しい話になったが名門野球部を思い浮かべると理解は早いかも知れない。毎年伝統のユニフォームを着る人間がいて大昔から今に至るまで強豪でいる。しかし途中で野球部がなくなって再開したとしてももう一度強豪になれるかというと疑問。PLが野球部再開してもいきなり甲子園には行けないだろう。
つまり現代の会社員は様々な価値観の違いを受け入れられる素養が求められている。

2 努力の証
100人いたら100人が努力は大切だと口を揃えるでしょう。企業の採用担当者もそう考えています。学生のしてきた努力で分かりやすいものが学歴と運動。だから必然的に体育会系と高学歴が大手企業では採用されやすい。体育会系の世界については筆者は詳しくないため割愛するが、使える人材であるケースは経験上多い。
さて話を戻して学歴について。大概の人は高校と大学で受験をして進学したと思います。受験というのは『ここで努力して結果を出せば将来得になることが多いよ』というイベントである。難関高校大学を努力をして落ちるヤツもいるが受かったヤツで努力していないヤツは一人もいない。社会に出たらもっと結果主義である。つまり採用者は学歴を見ているのではなく努力できる人間なのかを学歴を使って判断しているのだ。もっと言わせてもらえば何千人という人間の中から100名を採用するとなると一人一人細かく見ることが物理的に無理。手っ取り早いのが学歴なのである。

3 地頭の良い確率が高い
企業にとって一番欲しい新卒人材は地頭が良く、様々なことに努力できる人間である。努力については上記2で述べたが次に地頭について。筆者はいわゆるmarchのどれか卒であるが、地頭が大したことないため必死に大学受験に取り組んでmarchである。だから旧帝大や早慶に行くような連中は地頭が良い人間が多いはずであるという考えがあります。採用担当者の多くも同じような考えだと思います。

以上三点が企業が学歴を重んじている理由だと思います。
ではこうして採用された人間が例外なく活躍するかというと答えはNOです。地頭が良くて努力できるだけでは社会ではまだ活躍できないんです。社会でもっとも重要な能力でこれからもAIに代替え出来ないこと、それは人間関係を構築していく力です。

ではまた。