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ハワイで酸素吸引するには

酸素ボンベ無しでは行動が取れない私。

1月上旬に結婚式でハワイに行く事は決まっていましたが、12月から日常生活の労作時には酸素ボンベを使用することとなり、アメリカで酸素吸引するための手配に四苦八苦しました。

酸素濃縮器はバッテリーを搭載しており、そのバッテリー電池が損傷などによって自然に熱を持ち、発火や爆発を引き起こす必要があるため、持ち込みや預け荷物に制約が発生するのです。

本日は酸素濃縮器をアメリカに持ち込む方法について、まとめます。
酸素吸引を使用している方の海外旅行の参考にして頂けたら嬉しいです。


日本製の酸素濃縮器を持ち込めるか確認した

始めは普段使っているTEIJINの酸素濃縮器を持って行けば済むと思ってました。機内持ち込み許可を取るためデルタ航空に問い合わせたところ、アメリカに限っては、アメリカ連邦航空局(FAA)で認可されているものしか航空機に持ち込めない。私が使っている酸素濃縮器は日本製でFAAで認可されておらず持ち込めませんでした。

サイトを翻訳したものを掲載します。
https://www.faa.gov/about/initiatives/cabin_safety/portable_oxygen

FAAが公開している酸素濃縮器(POC)の受け入れ基準



アメリカで酸素吸引する方法は?

アメリカで酸素吸引するための方法は2つです。
1.アメリカ現地で酸素ボンベor酸素濃縮器(POC)を借りる。
2.FAAで認可されているものを日本でレンタルして持っていく。


FAAで認可された酸素濃縮器をレンタルすることに

必要な手続きとしては下記の流れでした。

・リース会社に酸素濃縮器のレンタル手続き
 https://tokyopoc.com/ のものをお借りしました。

・リース会社に申込書を郵送
 借用期間や労作時の使用方法などを記載して申込みます。

・医師の診断書を手配、リース会社に郵送
 お借りする機器を使用することを医師が診断したという証拠が必要でした。

・酸素濃縮器が自宅に送られてくる
 受け取り、動作確認。ありがたいことに、旅行前日より余裕を持って到着しました。

・デルタ航空のOxygen To GOに申請書を提出
 航空会社に確認をとるプロセスは自分で行う必要があります。
 info@oxygentogo.com 宛に申請書を送り、数日で「Approved」のメールがきました。
 申請書の内容以外にバッテリーの機種(model)を聞かれ、BTO34-1S x.と回答しました。
 申請書は下記サイトからPDFでダウンロードできます。


お借りした機器

・CAIRE社 コンフォート(バッテリー1個内臓)
 本体重量2㎏ (長時間肩に掛けてると重く感じてくる…)
・バッテリー予備3個 (フライト中、機内電気を使って充電するのはNGのため)
・充電器
・ケースと肩ひも
・取り扱い説明書

上側から。電源マークを押して吸引開始
正面。本体下部にカセット式のバッテリーを装着
肩掛けのようす

費用感

・保証料として250,000円
 返却後、故障がなければ全額返金されます。
・リース代金として148,000円
 4泊6日の旅行で、前日到着翌日返却として借用期間は8日として算出。
  8日×12,000円=96,000円
 バッテリーを予備として3つ借用したので、
  8日×1,000円×3個=24,000円
 手配手数料
  15,000円
 消費税
  13,500円


取扱方法と使用方法

取り扱い方法は、TEIJINの機種と同じくバッテリーを本体に付け、本体に付いている充電用口にコードを差し込み、充電器とコンセントをつなぎ充電します。
機内では座って居るだけなので苦しい事が無く、使用せず済みました。
観光で出歩くときのみ使いました。長時間外出すると、予備のバッテリーをバックに入れて出掛けるので多少重いです。


酸素濃縮器を日本から借りていくことができ、安心できる旅となりました。
皆さんの参考になれば幸いです。


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