見出し画像

治験を提案されたことを振り返る

特発性間質性肺炎の進行を遅らせるため、オフェブ(抗線維化薬)を飲み始めて2年半が経った2022年秋頃に、先生から治験を受けてみないか?と打診されました。

結論としては治験をお断りするに至りました。
本日は、治験とは何なのかをまとめ、決断した経緯を振り返ります。


治験とは

薬が多くの患者さんの治療に使われる様になるためには、薬の候補となる物質を選び出し、動物や人で作用、効果、安全性等調べます。この「薬の候補」を健康な成人や患者に使用して、効果や安全性、治療法等確認する目的で行われる「臨床実験」(健康な人や患者など人における試験)の事を治験と言います。


治験を行う病院

治験は病院で行われます。行う病院は、「医療品の臨床試験の実施の基準に関する省令」規定に定められた要件を満たす病院だけが選ばれます。


治験に参加する患者

医師は治験の候補となる患者さんに、治験への参加を尋ねます。患者さんの自由意思に基づく同意無しには治験は始められません。この「説明、同意」を「インフォーム・コンセント」と言います。


治験参加メリット

治療の選択肢が増え、新しい薬で治療が受けられます。
通常の診療より詳しい検査が受けられるので、自分の症状をより詳しく知ることができます。


治験参加のデメリット

治験中は体調変化を慎重に検査する為、来院回数、検査回数が増えます。
薬の飲み方や生活の仕方など、守らなくてはいけない事が増えます。
また、今まで知られてない副作用が出る可能性があります。
あと、昨日触れましたプラセボ効果によって体調がよくなる人が一定数いるため、効用のない薬を飲まされる人もいるようです(↓)


未来の医療のためには、、、

治験は新しい医療品や医療法を開発する為に、必要な臨床試験です。
全ての薬、治療法、医療機器、はどこかの時点で必ず治験が行われ、国の承認が下りて市場に出ます。
未来の医療の為、誰かの協力が必要なのです。


私の決断について

治験を打診されましたが、私はお断りしました。
メリットよりデメリットの方が嫌だと思ったからです。
本当は薬を飲みたく無い。ひとつの薬を飲むと、その副作用のために他の薬が増えていく一方だから。今は常時飲む薬が7種類、その他状況に応じた薬もあります。これで病気の進行が、確実に抑えられているなら良いですが、こればかりは誰も解りません。
信じるものが救われる。ここに行き着くのでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?