赤澤岳人(アートの会社「株式会社OVER ALLs」代表取締役社長)

アートで「楽しい国、日本」を目指す株式会社OVER ALLsの代表取締役社長。 前職は…

赤澤岳人(アートの会社「株式会社OVER ALLs」代表取締役社長)

アートで「楽しい国、日本」を目指す株式会社OVER ALLsの代表取締役社長。 前職は大手人材会社の営業、新規事業責任者。OVER ALLs Web page→http://www.overalls.jp

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ひろゆきさんブームから考える「めくる時代」と”WOW”時代

 今、ものすごく人気者になっているひろゆきさん。  彼の特徴っていうのは一つあって、それは本音を言う、本音というか本当のことを言ってしまう。それを言ったら元も子もないということまで。  ですのでPRとか広告分野の人からは彼は相当嫌われてると思うんですね。ひろゆきさんの発言って広告とかPRとかによって作られてきた様式とか美辞麗句みたいなものをどんどんめくってしまっているわけですから。  そんな今の時代のキーワードっていうのが一つあるとしましたら「めくる」っていうことだと思うんで

    • 新しい資本主義と僕の失敗。

       最近の東京は遅れているなという話を。  いきなり何を言うのかというどこなんですけども、先日ちょっと京都に行く機会がありまして。  泊まったのはエースホテルっていうホテルで。ポートランド発祥の、なんて言うんすかね、今のコミュニティホテルみたいなものの走りというか、ラグジュアリーでもないがビジネスホテルとかバジェットホテルでもないホテルを最初に始められたホテルブランドなんです。  値段的にも2万円ぐらいからなのかな。スタッフは基本的に服装もみんなバラバラで。バラバラなんだけど実

      • 年末年始を経て今の会社を辞めたくなっている若者たちへ

         成人の日ってことで未来の話を。  個人的に少子化っていうのは非常に大問題だと思ってまして。その理由っていうのはもちろん国の競争力が落ちるだなんだっていうところはあると思うんですけど、なんか最近の若い人は〜とか言いたくないんですが、やっぱり少子化の影響でライバルが少なくて競争をしてないなっていうふうに感じることってのが結構増えてきてまして。  自分たちの若い頃はって言うのもちょっと嫌なんですけど、だけど僕が学生でバイトしてた頃、25年ぐらい前ってまだバイトでも競争っていうのが

        • 売れるアーティストの特徴はひとつ。それはモテるビジネスパーソンにも共通のアレ。

          OVER ALLsのメインアーティストである山本勇気が、過去に一度だけ珍しく絵の描き方を教えているところを見たことがあって。それがすごく面白かったんだよね。 その時に伝えていた彼のアドバイスは「よく見なさい」なんだよ。このセリフはね、デッサンをしてる人はみんな口を揃えて言いますよね。 ただ、その山本の言う「よく見なさい」の意味は、少し違うなと感じて。 例えば、手を描くとする。そこで、文字通り「よく見なさい」だと色がどうとか、シワがここにあるとかっていう細部まで観察するこ

        ひろゆきさんブームから考える「めくる時代」と”WOW”時代

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          「正しい服」を着ている人へ。自分も周りの人も”ハッピー”になれる服を着ていますか?

          僕は、洋服に関してはみんなから派手だとか、どこに行ってもすぐわかるとか色々言われたりするのですが、それをあえて意識しているということもありますし、派手さゆえに得をしていることも絶対あるなと。 たとえば、イベント会場に行っても真っ先に見つけてもらえたりとか、後日お仕事の話をしに行ったら「あの時、あそこにいましたよね。ずっと話しかけたかったんですよ。」と言っていただくこともあるんですよね。 それに加えて大事だなと思っているのは、うちはアートの会社って言ってるんですけど、実はア

          「正しい服」を着ている人へ。自分も周りの人も”ハッピー”になれる服を着ていますか?

          子供に関わる、すべての大人たちへ。日本に必要な「真のアート教育」とは

          僕がOVER ALLsを立ち上げた当時もだし、今もずっと言い続けているんだけど、正直アートに対して特に思い入れがあるわけではなくて。 ただ一つだけ、小学校の時にアートとの印象的な出会いがあって。ピカソのゲルニカっていう絵。 ピカソの絵って何も知らない小学生からすると、変な絵を描く人に見えると思うんだよね。だからぐちゃぐちゃな絵を描いている子を見たら「あなたの絵、ピカソみたいだね。」なんて会話をしたりしてね。 ある時、先生が「みんな、ピカソの絵をどう思う?」って質問したん

          子供に関わる、すべての大人たちへ。日本に必要な「真のアート教育」とは

          「遊び」を忘れた大人たちへ。遊びに必要なのは子供時代のような「真剣さ」。

          「遊び」って、基本的にはものすごく面倒くさいものなんですよね。 例えば、みんなが好きなスノボ。スノボをしたいと思ったら、寒い冬のなかわざわざもっと寒い所に移動しなければならない。その際に、車のタイヤも履き替えてスリップに気をつけながら安全運転で山に登って。山の麓に着いたら、さらにお金を払ってリフトに乗って山のてっぺんに行き、スノボを足にはめて滑って降りてくる。 僕は正直、その工程が面倒くさいし無駄だなって(笑)。どうせ降りてくるなら、行かなくていいじゃんって思ってしまうん

          「遊び」を忘れた大人たちへ。遊びに必要なのは子供時代のような「真剣さ」。

          「山手線を美術館に」〜ART LOOP構想 働く人にエールを〜

          実はJR山手線の新橋駅にも、大きな絵を描かせていただいたことがあって。 以前、東日本旅客鉄道さんの方とあるイベントで出会って、僕が「アートの会社をやってます」と伝えたら、駅にアートを描くということを少し考えてらっしゃるという話が出てきたので、そこから堰を切ったように僕がしゃべり続けてしまって(笑)。 僕は「楽しんだって、いい」という企業理念を掲げている中で、駅という場所は非常に大切な場所だと思っていて。 というのも、「通勤」って決して楽なものではないですよね。例えば

          「山手線を美術館に」〜ART LOOP構想 働く人にエールを〜

          「この人を信じる」と、心に決めた人へ。まずは100回失敗するまで伴走してみよう。

          僕が、弊社のアーティスト山本 勇気に対してすごいなと思う才能があって。 それは、「人を信じる」こと。 僕と組んでOVER ALLsとして5年ほど走ってきたけれど、僕は基本的に「この企画どう?」って仕掛ける側にいる。 アート事業はどれも新規事業のようなものだから、こういう企画って10本中3本ヒットが出れば良い方かなと思っていて。ホームランとなれば、100本中1本くらいかな。 大阪にいた頃の話だけど、とある良い企画を見つけて「ここでやれば絶対に売れる。これにかけよう!」と

          「この人を信じる」と、心に決めた人へ。まずは100回失敗するまで伴走してみよう。

          愛するために働く〜オフィスの中心に愛を描く〜

          僕たちのオフィスアートは、ただ会社の壁に絵を描くだけではなくて、社員さん達と「御社の企業理念って・・・」と、とことん話し合って、ヒアリングして、気分を盛り上げたところで、最後に壁画をドーンってお見せする。 実はこれ、やっていることは”一つ”だと思っていて。 それは「一生懸命働く人を肯定する」ということ。 僕自身、無職の時期が20代の時にあって、社会から認められないという事実を目の前に鬱状態になったこともあったんだよね。 けれど、それくらい落ち込んでた僕が人材会社で働き

          愛するために働く〜オフィスの中心に愛を描く〜

          一生懸命働く人に対して「ブラック」と言うのではなく、僕は応援する存在でありたい。

          20代のあなたが、今持っている資産のなかで一番大切なものは何だと思いますか? ひとつ、絶対的に価値があるものがあって。 それは「若さ」。つまり、「体力」。 僕は、若いうちに体力を何に投資するかが重要だと思っていて。 30代、40代と年齢を重ねていくうちに体力は落ちていくけど、それに伴って必要になるのは「経験値」。経験で体力を補っていくことで、仕事がだんだん楽しくなってくる。 ところが、20代の間に「残業はしません」、飲み会にも行かず「年齢が離れている人や異職業の人と

          一生懸命働く人に対して「ブラック」と言うのではなく、僕は応援する存在でありたい。

          美術の話をすると、「アートってよく分からなくて…」と言う人が多いワケ

          僕は、アートは基本的に楽しいものだと思っている。 ただ、悔しいのは「ミュージック」は福沢諭吉先生によって「音を楽しむ」、つまり「音楽」って訳された。 音は「学ぶ」ものではなく、「楽しむ」ものだという意図があったんだろうね。 その一方で、残念ながら「アート」は美の「術(すべ)」、つまり「美術」って訳されている。「術」ってことはHOW TOだよね。 だから、アートに対して「理解しなきゃいけない」「知識がないといけない」といった風に感じてしまう人が多い。その一方、音楽の「楽

          美術の話をすると、「アートってよく分からなくて…」と言う人が多いワケ

          超セクシーな再開発の手法「Arts District」のおはなし

          以前、出張でアメリカに訪れた際に、ロサンゼルスとラスベガスで目にした光景が忘れられなくて。 それは、「Arts District(アート・ディストリクト)」っていうアメリカ各地にあるエリアの光景。 地域特性でいうと、元々治安がよくないといわれていたような地域で、不景気で閉鎖した工場が並んでいるようなところ。 アメリカでいう「治安が悪い」は日本のレベルとは全く違って、ギャングの巣窟になっていたりするような場所で。 そこに行政がお金を投じて再開発をすることを「Arts D

          超セクシーな再開発の手法「Arts District」のおはなし

          クリエイターなら「東京」で勝負をすべき2つの理由

          OVER ALLsは起業してから2、3年ほどは本拠地を大阪に構えていたけれど、2年ほど前に東京に移転したんだよね。 なぜ移転したかというと、東京は大阪と比べて人も情報も、お金が動く量も多いから。 例えば、東京と地方に拠点を構える企業さんをイメージすると、東京では部長クラスの人たちの部署が複数あったりする一方で、地方では少人数で回す場合もある。 どの企業でも部長クラスの方の年収は高めに設定してると思うから、お給料が高い人の数が多くなる東京と地方ではお金が動く量に差が出るの

          クリエイターなら「東京」で勝負をすべき2つの理由

          オフィスアートは禁断とされてきた「個人のエゴ」を出すきっかけになる

          正直、僕たちはオフィスアートの世界ではトップランナーだと思う。 なぜかというと、これまでの案件数以上に「質」が伴っていると思っていて。 お客様のなかには、オフィスをおしゃれにするために絵を入れたいという人や、「企業理念をアートにする」ということに面白さを感じてお願いしてみようかなという人もいる。 だけど、僕たちがやってることはそうではなくて。極端な話、別にオフィスに絵を入れなくてもいいと思っている。 普段、どのように企業理念をアートにしているかというと、有志の何名かと

          オフィスアートは禁断とされてきた「個人のエゴ」を出すきっかけになる

          アーティストこそ、時代のリーダーであるべき理由とは

          目黒のOVER ALLs STOREがオープンしたのは昨年・2020年の2月です。 もともと、僕自身アートって売れないものだと思っていたけれど、オープン以来思っていた以上に売れていて。 うちは若手のアーティストの作品が中心なので、高くても50〜70万円くらい。その高めのアートなんかも、1日に1枚売れたりしていて、「日本でもアート売れるじゃん!」なんて言っていた矢先に、3月26日の小池都知事の記者会見を受けて、OVER ALLsストアはいち早く休業しました。 ※現在は

          アーティストこそ、時代のリーダーであるべき理由とは