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【基本無料】青黒サカズキ解説【有料動画付き】

割引あり

 こんにちは。ばんちきです。

 今回は、【青黒サカズキ】の紹介です。

 調整メンバーで基盤をシェアして大阪エリア予選に持ち込み、メンバーが決勝大会出場権利を獲得したリストです。

 本記事は、解説記事の文面部分は全て無料で読むことができます。
 それに加えて、追加コンテンツとして投げ銭方式で視聴できる限定公開の解説動画を有料部分に置く形とさせていただきました。

 動画の内容は、【青黒サカズキ】のミラーマッチを先攻後攻それぞれ3試合ずつ、計6試合を解説しながらプレイしているというものです。

 普段メンバーシップで公開している動画がどのようなものかをお試しで観られるので、メンバーシップへの加入をお悩みになられている方は是非ご活用いただければ幸いです。

『注意』
 本記事で公開している限定動画は、メンバーシップの方でも公開しています。
 既にメンバーシップに加入していただいている方は有料部分をご購入いただく必要はありませんので、ご留意ください。

 ぜひ最後までお付き合いください!


【青黒サカズキ】デッキリスト

 今回はこれらのリストを基に解説を進めていきます。

 1枚採用されている《氷河時代》や《三千世界》を除く49枚がこの構築の基盤で、ミラーマッチで有効なカードを採用しながらその他の対面も幅広く見られるよう意識しています。

 4枚採用されているカードは、いたずらに枚数配分を変えてしまうとデッキパワーが落ちてしまう場合が多いため、ほぼ固定に近い枠という認識です。


【青黒サカズキ】特徴

圧倒的除去性能

 黒《ヒナ》+《ロブ・ルッチ》or《犬噛紅蓮》のセットによる除去が非常に強力で、相手のキャラを残すことなく消し炭にすることができます。

 盤面を横に強くすると《ロブ・ルッチ》が厳しく、上級キャラによって盤面を縦に強くしても《大噴火》や黒《ヒナ》などのコストマイナスを複数枚掛け合わせることで各除去札によって無力化できることから、盤面のキャラを軸に戦ってくるデッキに対して滅法強いです。

 といってもワンピースカードゲーム、というよりカードゲームは盤面のキャラでアドバンテージを取るのが最も基本的な戦略であるため、それに対して強いというのはこのデッキがいかに強力であるかを伝えるために充分すぎる要素だと思います。

 また、リーダーの起動メイン効果によって、なぜか毎ターンデッキを無料で回転させることができるため、除去札を集める再現性が非常に高いのもポイントです。


除去+展開

 相手の盤面を処理するだけでなく、同時にキャラを展開する能力が長けています。

 例えば、ただ相手のキャラを処理し続けるというだけであれば、除去イベントを多く有する【赤エース】も除去性能という面では引けを取りません。

 しかし、【赤エース】は基本的にイベントによって相手のキャラを処理するため、盤面にアタッカーを用意していない限りは大きなアドバンテージに繋げづらく、「相手のキャラを処理するターン」と「アタッカーを展開するターン」がそれぞれ別になってしまいがちです。

 しかし、【青黒サカズキ】は黒《ヒナ》や《ロブ・ルッチ》を展開しながら相手のキャラを処理していくため、「キャラの処理」と「アタッカーの展開」を同時に行うことができます。

 そのため、除去によってテンポを取っている間にそれらのアタッカーが細かく追撃していく形となり、どんどん状況が有利になります。

 《ロブ・ルッチ》に関しては多面処理+多面展開を行うことができ、《レベッカ》が絡むとそこにブロッカーまでおまけで付いてくるため、「除去+展開」という点で【青黒サカズキ】の右に出るデッキはいないと思います。


【青黒サカズキ】カード解説

採用カード

《マンシェリー》2枚

 初期段階では4枚採用していましたが、今回の構築においてはミラーマッチでそこまで有効なカードではなかったため、2枚まで採用枚数を落としました。

 このカードへのサーチが利かないにも拘わらず控えめな採用枚数ではありますが、ゲームに絡むターンがかなり後半であることから、リーダーのルーティング効果を考慮すると終盤必要なタイミングで手札にあることは少なくありません。

 《レベッカ》,黒《ヒナ》,《ロブ・ルッチ》などこのデッキのキーパーツとなる部分の実質5枚目以降になれるカードであるため、0枚や1枚では心もとなく、2枚が採用枚数の下限値という認識です。


《ヒナ》(青) 2~4枚

 ぱっと見の第一印象ではとても5弾ブースターパックのカードの効果とは思えませんでした。
 しかし、ミラーマッチや【黄カタクリ】に対して強力で、手札が減らないパワー4000のキャラ,かつ特徴《海軍》で1000カウンター持ちというのがポイントです。

 ミラーマッチでは先攻2ターン目に登場させることで、後攻2ターン目に相手が出してきたキャラにコストマイナス+《犬噛紅蓮》を当てて青《ヒナ》のパワーを上げ、リーダーに2ドンを付与することで7000リーダーを2発押し込む展開が狙えます。

 ミラーマッチは基本的に後攻有利とされていますが、先攻側がこの展開を通して後攻のライフを削り、ライフが3対1になった場合は先攻側が有利な状況になります。

 研究が進み、最近はこの展開を警戒して後攻側が1枚目のライフを守る進行も流行し始めていますが、ミラーマッチにおける後攻側の利点である「手札が多いことを活かしてリソースで圧倒する」というものを妨害しやすくなるため、青《ヒナ》というカードがミラーマッチに及ぼしている影響はかなり大きいです。

 その他にも、黒《ヒナ》+《ロブ・ルッチ》の投げ合いになった際、10ドン使えるターンで「黒《ヒナ》+《ロブ・ルッチ》+青《ヒナ》」とくっつけることで、おおよそ相手から青《ヒナ》への除去が届かず処理漏れとなり、次のターン以降で打点として運用することで手札枚数の差を付ける起点となります。


《クザン》4枚

 ミラーマッチ以外のほぼ全ての対面で強力なカードです。
 相手の盤面展開の直前に登場させることで、このキャラを処理するのであれば理想の展開ができなくなり、無視するのであれば攻撃時効果を使って盤面を全て処理するという強烈な2択を押し付けることができます。

 ミラーマッチでも、7コスト《ボルサリーノ》が出てくる直前の後攻3ターン目に登場させるキャラとして最有力候補です。

 【黄エネル】など2枚以上使う対面があるため、最大枚数の採用としています。
 仮にこのカードを減らすのであれば、入れ替え先は《氷河時代》や強めのドローソースでないとやや安定性を欠くという印象です。


《ボルサリーノ》(4コスト) 4枚

 非カウンターのカードが多く採用されているこのデッキにおいてパワー6000のブロッカーは非常に重要で、カウンターを節約しながら受けを成立させることができるカードです。

 効果でKOされないという点がミラーマッチや【黄カタクリ】【黄エネル】対面で強力で、確実にゲームに絡んで欲しいことから最大枚数採用しています。


《ボルサリーノ》(7コスト) 4枚

 ロングゲームを行うデッキすべてに対して有効なカードです。

 パワーが8000あるのがかなり強力で、【紫ルフィ】特有の6000というパワーラインも悠々と超えられます。

 また、攻撃してこないいわゆる「引きこもり型」の【黄エネル】に対しては、このカードと黒《ヒナ》を序中盤でかき集めることで、相手の《シャーロット・カタクリ》や《ヤマト》を山札の下に送り続けて上級キャラを定着させない立ち回りが有力で、いかにこのカードを溜め込むかが重要なポイントとなるため、個人的には最大枚数の採用を推奨しています。


採用候補カード

《氷河時代》

 ミラーマッチ以外の対面で強力なカードで、意外と処理漏れを起こしがちな【紫ルフィ】対面や、除去に使うドンをコンパクトに済ませたい【黄カタクリ】対面などでは特に有効です。

 ミラーマッチでも、先攻4ターン目7コスト《ボルサリーノ》を後攻4ターン目《大噴火》+7コスト《ボルサリーノ》で返された際、先攻5ターン目に《氷河時代》+《ロブ・ルッチ》+4コスト《ボルサリーノ》のセットプレーで盤面を処理しつつ4コスト《ボルサリーノ》を含んだ2面展開など要所で使いどころがあるため、「無理にキープすることはないものの引いたら引いたなりに使えるカード」として運用できます。

 いらない場合はリーダー効果で捨てることができるため必ず腐るわけではなく、なおかつミラーマッチでも強く使えるターンがあるという点を評価して、自分は1枚採用する形としています。


《三千世界》

 単純に除去札そのものを増やすことで、処理漏れによる負け筋を減らすためのカードです。

 サーチには引っかからないものの、あくまで《犬噛紅蓮》のカサ増しという感覚で採用するカードであるため、そこまで悪影響が出るわけでもないという認識です。

 主にミラーマッチの4コスト《ボルサリーノ》の処理や、【紫ルフィ】対面での《マゼラン》の処理に重宝します。


《サンジのピラフ》

 よく青《ヒナ》と比較されるカードで、単純に手札の枚数を増やすことでリソースゲームで優位に立つことができるのが明確な利点です。

 トリガーで踏む期待値も馬鹿にならず、特にミラーマッチでトリガーした際には一気にリソース差を突き放すことができます。

 ただ、このカードを打っているターンはキャラが展開できていないというのが難しいところで、例えばミラーマッチの後攻3ターン目などに発動すると先攻側が4ターン目に4コストキャラ+3コストキャラの2面展開を行い、後攻側から先に《ロブ・ルッチ》を吐き出させるという進行を強制させられてしまう場合があります。

 自分の周りの調整環境では、ミラーマッチは青《ヒナ》に軍配が上がると判断したため青《ヒナ》を採用していますが、他の対面ではトリガーの期待値も含めて《サンジのピラフ》の方が有効である場合ももちろんあるため、環境次第で入れ替わる枠になるという認識です。

 ミラーマッチをみて青《ヒナ》を採用しつつ《クザン》で他対面をみるか、他対面をみて《サンジのピラフ》を採用しつつ《マンシェリー》の3~4枚目でミラーマッチをみるか、というような配分のバランス感覚の話で、個人的にはそこまで大きな差はなさそうだなと思っています。


【青黒サカズキ】回し方

【青黒サカズキ】ミラー

 大局観として、先攻側は押し切るゲーム,後攻側は捌くゲームという認識です。

 先攻は青《ヒナ》や《犬噛紅蓮》を駆使して積極的にライフを詰め、後攻側のライフを順調に残り1まで詰め切ることができれば形勢良しです。

 ミラーマッチでは、ライフが残り2枚以上ある場合は「相手の盤面を捌く除去札」を手札に作りこめばいいものの、残り1枚になると「相手の盤面を捌く除去札」と「相手の攻撃を守るカウンター」の両方を求められるようになるため、手札の要求値が上がって少しゲームが変わります。

 ライフが残り1の状況になり、相手の《犬噛紅蓮》を割り切るしかない状況を経験したことがある方も多いと思います。

 そのため、後攻側は青《ヒナ》から7000連打の頓死ルートを避けるように意識するなど、簡単にライフが残り1枚になってしまわないように立ち回ります。

 ゲームが長引いて《レベッカ》+黒《ヒナ》+《ロブ・ルッチ》を投げ合う展開になれば、基本的には手札が1枚多い後攻側が有利であるため、まずは相手の展開を綺麗に捌く意識で進めるのが無難だと思います。

 また、ミラーマッチでは「相手の《ロブ・ルッチ》や黒《ヒナ》をKO以外で処理する」というのもポイントとなる場合があります。

 例えば、相手のトラッシュに2枚目以降の《ロブ・ルッチ》や黒《ヒナ》が無い場合、盤面の《ロブ・ルッチ》,黒《ヒナ》を山札の下に送ってしまえば、《レベッカ》による使い回しが利かなくなります。

 それを可能にするのが《犬噛紅蓮》と7コスト《ボルサリーノ》で、黒《ヒナ》+《ロブ・ルッチ》の盤面をその2枚+リーダー効果ですべて山札の下に封じ込めることができます。

 そこまで綺麗に決めなくとも、相手が中盤の盤面処理で《ロブ・ルッチ》を消費してきたところに7コスト《ボルサリーノ》を当てるのも非常に効果的であるため、中盤域では「《ロブ・ルッチ》を誘うプレイ」というのも重要です。

 有料部分の限定公開動画では実際の盤面になぞらえて話しながらプレイしているため、よろしければ是非。


【黄エネル】対面

 相手が引きこもり型の場合、とにかく黒《ヒナ》と7コスト《ボルサリーノ》をサーチでかき集めます。

 また、《クザン》は4ドンや6ドンのターンには出さずに、8ドンや9ドンのターンに2体一気に展開することで、相手の《ヤマト》をプレイを妨害することができます。

 相手が《ヤマト》や《シャーロット・カタクリ》を展開し始めたら、それに合わせてこちらも溜め込んだ黒《ヒナ》と7コスト《ボルサリーノ》をセットでプレイし、相手の上級キャラを処理し続けます。

 これによって相手はおおよそ打点が足りなくなるため「負けない状況」を作りやすく、ゆっくり詰めていける展開となります。
相手の上級キャラ連打が途切れたらおおよそ勝ちという認識です。

 《オーム》+《ホーリー》でビートダウンを仕掛けてくる形の場合は、後攻選択かつ《オーム》《ホーリー》2連打でもされない限りはおおよそ盤面処理が追いつく場合が多いので、特に変わったことはせずシンプルなゲーム進行でいいと思います。


【黄カタクリ】対面

 後攻を選択します。

 一時は【黄カタクリ】側の攻撃を全受けして10コスト《シャーロット・リンリン》をケアすると小耳に挟んだこともあるのですが、個人的にはライフは適度に守った方が良いと思います。

 そのためにも4コスト《ボルサリーノ》のプレイは重要で、【黄カタクリ】の十八番である7000リーダーを2000カウンター1枚でキャッチできるようになり、カウンター値の節約になります。

 横展開+5000や6000での連撃が非常に有効であるため、黒《ヒナ》や《ロブ・ルッチ》だけでなく、《ブランニュー》や《たしぎ》、青《ヒナ》までも余裕があればドンを振って積極的に5000で刻みにいきます。

 個人的には【黄エネル】よりも若干やりづらい対面で、ミラー以外でおそらく最も五分に近い相性だと思います。
 強めのトリガーを3枚ほど踏ん付けると結構きっちり負かされてしまうこともあるという認識です。


おわりに

 いかがだったでしょうか。

 正直、《モビー・ディック号》が使えた時の【赤ニューゲート】と同程度のパワーを有しているデッキだと思います。

 ここまで強いデッキは「使えるうちに使っとけ」がモットーです。
 是非皆さんも触ってみていただければと思います。

 この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
 よろしければ有料部分の動画も見ていただければ嬉しいです。
 限定動画でご満足いただけた方は、メンバーシップの方も是非!
 それでは!

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