タイトルで全てを書ききった感があるのですが、それ以上でもそれ以下でもなく、普通に通報しました。

　まず言っておかねばならないことは、私は画像生成AIについて全否定するつもりはないけれど、だからといって現状の画像生成AIに全く問題が無いとは決して思っていないということです。
　権利者の権利が十分に守られることと、AIの健全な発展を心から望んでいます。

　私見ですが、現状では画像生成AIに一度学習された版権キャラクターはデータセットからオプトアウトし、その情報を取り除くことをしないかぎり無秩序で無尽蔵に生成できてしまいます。マナーの悪い人間が一人いればそれだけでもう収拾がつかなくなるのです。
　具体的にはプロンプトでキャラ名を入れるだけでそのキャラクターが生成できる状況であり、悪用をしようと思えばすぐに悪用できてしまいます。
　よって現状の画像生成AIによる成人向け二次創作を防ぐには、画像生成AIが用いているデータセットを公開させ、個別に版権キャラクターのデータを消去させるか、それが不可能ならば現状使われているデータセット全体を破棄させることしかありません。
(個人による追加学習による版権キャラクターの学習はどうあがいても止めれないのも問題です)
　最低でも現行法の改正か、もしくはステークホルダーとなっている企業が日本及び海外の著作権・意匠権・商標権をフル活用し、版権違反者に対する監視と対応を強化したり、AI開発企業に対して実効性のある法的手段を取るしか無く、もはや個人レベルではどうこうできる状況ではありません。
　
　現状Patreonをはじめとした支援サイトで成人向け画像を公開したり、ヤフオクで違法に版権グッズを売って金銭を稼いでいる画像生成AI利用者も多く存在しています。また音声生成AIを利用して非公式の成人向け動画を作成している人も存在します。

今回私が取り扱ったウマ娘の版権元であるCygamesは、いままでも個別の通報に応じては対処しているのでしょうが、それですらこの件数のAIウマエロ(成人向け二次創作)が存在しているのです。十分に対応できていると言えないのではないでしょうか。
　この状況では公式のガイドラインを遵守し、清く正しくコンテンツを愛している人たちを裏切り続けることになります。
　またウマ娘では実在する競走馬のイメージを損なうことにもなりかねません。
　私が今回集めたデータはすべてGoogleの検索エンジンで簡単に探せるものばかりです。
　その気が無くても馬の名前を検索しただけの子供達が無修正の成人向け画像を目にする可能性すらあります。
　ガイドラインをいくら制定していても今のままでは有名無実です。抜本的な対策を打つ必要があるでしょう。

　今回の通報に使用したデータはGoogleスプレッドシートでまとめてあり、必要ならばSNSでの公開や別のステークホルダーへの提供も考えております。
　また、通報には非常に労力がかかった(下記参照)ため、Cygamesが対応を変えないのなら、もう公式に通報するのはやりたくないです。
　Cygamesには諸々の実行力のある行動を期待します。

　※今回の通報は公式の通報フォームから行ったのですが、文字数制限が400文字、連投規制で1分ずつの投稿しかできませんでした。
　URLとか40～80文字とか普通にあるわけで一度に通報できるのはせいぜい4～8通です。そのため通報を1507通に分割して行う必要がありました。
　その上で連投規制で1分ごとにしか通報を受け入れていないので、最低でも25時間以上かかったのです。
　自分でもよくやったと思います。ほんと。