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Design of Tea Ceremony

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【茶の湯のデザイン】茶道のもてなしの心は、デザインにも表れているはず。
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記事一覧

茶道|新しい生徒さんとご一緒しました

茶道|新しい生徒さんとご一緒しました

年の瀬ですね。
先日、今年最後のお稽古でした。

午前からのお稽古だったのですが、なんと居残り。
午後もお稽古していただきました。

きびしいでしょ?わたしの先生。

・・・というのではなく、新しい方が午後からおひとりでいらっしゃるということだったので、お点前をさしあげようと残ることにしました。
当日は、うずみ豆腐をいただいていたので、おなかもちょうどいい感じだったのでね。

うずみ豆腐、おいしい

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茶道のきもち|10月は後ろ髪ひかれたい

茶道のきもち|10月は後ろ髪ひかれたい

後ろ髪ひかれ隊、懐かしいですね。
私の場合はおニャン子というよりも、奇面組のエンディング曲として記憶に残っています。
かっこいい子でも運動のできる子でもなく面白い子がモテるという奇面組、好きだったなぁ。

さて、奇面組と茶道をからめた文章を書くスキルは私にはございませんで…

茶道では10月は名残の季節といわれます。
風炉だ炉だというお話を以前しました。

風炉の季節は、5月のはじめ立夏の頃(20

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我が仏、隣の宝、婿舅、天下の軍、人の善悪|茶席での会話のマナー

我が仏、隣の宝、婿舅、天下の軍、人の善悪|茶席での会話のマナー

我が仏、隣の宝、婿舅(むこしゅうと)、天下の軍(いくさ)、人の善悪(よしあし)

七五調でなんとも語呂がいいのは、もともと連歌師がつくったものが下敷きになっているから。
連歌の席で避けたほうが良い話題として並べられたものを、利休の弟子である山上宗二が茶席で避けるべき話題として応用しました。

我が仏宗教のことを指しているようです。しかし、これまでも指摘してきたように禅と茶の関りは深いので、無理があ

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茶道では客側にも作法がある|ルールがあるから安心できる

茶道では客側にも作法がある|ルールがあるから安心できる

茄子のとげが指に刺さりました。
とれなくてネットで調べたら、梅干を貼れ!とのこと。ほんとかしら?
梅干を貼って一晩寝たら、取れました。
梅干効果と断定できないけど、びっくり。

さて、話は全く変わりまして…
茶道において、お点前する亭主だけではなく、お茶を頂く客側にも作法があります。

茶道の稽古では、亭主としての稽古はもちろんのこと、お客さんとしての稽古も行われます。生徒さん同士で亭主と客を交代

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和の意匠06 《麻の葉》 | お茶を通じて学べること

和の意匠06 《麻の葉》 | お茶を通じて学べること

久しぶりの和の意匠です。

麻の葉

こちらはよくご覧になる意匠ではないでしょか?
和の雰囲気を出しつつ、モダンな印象もあるので、飲食店の内装、間仕切りなどにもよく使われていますし、和小物、和雑貨でもよく見かけます。

麻の葉は、三角形があつまった六角形の幾何学文様で、平安時代から仏像の装飾などに使われてきた柄です。
三角形の模様は、鱗文(うろこもん)といい、呪いや魔除けの力を持つとされています。

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ぶりぶり|思わず聞き返す茶道のことば

ぶりぶり|思わず聞き返す茶道のことば

先日は、「つぼつぼ」をご紹介しましたが、今回は「ぶりぶり」。

ぶりぶりといえば、多くの方は、人気アニメの主人公の持ちネタ(?)やそこから派生した豚のキャラクターを思い出すでしょうか?

でも、茶道で「ぶりぶり」といわれたら、別のものです。

というか、「ぶりぶり」って言われたら、聞き間違えたと感じて、「へっ!?なんですか?」と聞き返したくなりますよね。
でも、聞き間違えではなく、意匠のひとつです

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茶道をやれば、お花も上手に生けられるようになるの? ― 生け花との違い

茶道を通じて、日本文化のあれやこれやも学べるよ、ということはこれまでもお伝えしてきました。

では、生け花も?茶室の床の間にお花もあるし。

実は、茶道で床の間を飾る花と、生け花は別物です。

茶道では花を入れるといいます。生けるとはいいません。
なので、お花を上手に生けられるかといいうとNOとなります。
生けてないから。入れているから。

うわっ!めんどくさっ! と思われてたでしょうか。
もう少

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和の意匠06 取扱注意!《つぼつぼ》 | お茶を通じて学べること 番外編

和の意匠06 取扱注意!《つぼつぼ》 | お茶を通じて学べること 番外編

日本人は「もふもふ」とか「ふかふか」とか「ほわほわ」とか、繰り返しの擬態語が好きですよね。
「ぺこぺこ」 「ふわふわ」 「るんるん」 「しとしと」 などなどいくらでもでも。

ご先祖さまも同じようです。

つぼつぼ最初にみたときは、目が文字を正確に捉えられずに、「ぶつぶつ」と読んでしまい、仏像の螺髪のようなものかしらと想像しました。

つぼつぼ、こんな図柄です。

なんの意匠でしょう?
小さな食器

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和の意匠05 《唐草》 | お茶を通じて学べること

和の意匠05 《唐草》 | お茶を通じて学べること

先日は、血液検査で採血だったのですが、そういう類が苦手な私は、
気を紛らわすため、頭の中でお点前の手順を追っていました。
多少は効果があったかしら?

唐草(からくさ)

泥棒さんが背負っている風呂敷、緑に白の模様、あれも唐草模様です。

唐「草」とあるように、植物の葉や茎、蔓(つる)が伸びたり絡んだりした形が図案化されています。世界中に同様の模様があり、日本には、シルクロードを通じて伝わったそう

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Design of Tea Ceremony |《飲み口》から 茶道の合理性

「デザインされている」とは、美しさや、心地よさ、また使いやすさ、利便性、機能性、合理性などを意図し設計されていること。
今回は茶道の合理的な一面をご紹介。

まずは前提知識をふたつ。

ひとつ目は、お茶碗には正面があり、客は正面を避けて、お茶をいただくということ。
(ご興味のある方はコチラ(どうして、お茶碗をくるくる回すの?)をどうぞ)

ふたつ目は、お客様が複数いる場合も、同じお茶碗を利用するた

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和の意匠04 亀甲 | お茶を通じて学べること

和の意匠04 亀甲 | お茶を通じて学べること

今住んでいる家の近くの歩道脇には、アジサイが多く植えられています。
少しずつ色づいてきましたね。楽しみです。

亀甲(きっこう)

亀甲(きっこう)、読んで字のごとく、亀の甲羅がもととなっている意匠です。

『鶴は千年、亀は万年』。
亀といえば、長寿吉兆の象徴です。
亀甲文様の歴史は古く、正倉院宝物裂にも亀甲模様のものがあるそうですよ。

ページトップの画像も、亀甲の一種。三色の重ね亀甲です。

和の意匠03 網代 | お茶を通じて学べること

和の意匠03 網代 | お茶を通じて学べること

ゴールデンウイークも終盤ですね。
近所の回るお寿司屋さんに行ったら、青海波や千鳥、麻の葉など、和の文様がPOPに使われており、和の雰囲気づくりに一役買っていました。

白ベースにパステル調(薄い色のピンクとかブルーとか)で
文様が描かれていたので、明るい、現代的なかわいらしい和という印象でした。

網代(あじろ)

網代(あじろ)と聞いて、私がまず思い浮かぶのは天井の仕上げです。
お茶室でも使われ

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和の意匠02 七宝 | お茶を通じて学べること

和の意匠02 七宝 | お茶を通じて学べること

和の意匠には、願いが込められています。
前回の青海波では、海の恵みと、ずっと続く波の様子から、平穏や幸せが途切れることなく続くようにという願いが込められていると紹介しました。

模様や意匠に願いを込めることは、日本に限ったことではなく
あらゆる国で、ずっと行われてきたことなんでしょうね。
例えば、東欧の民族衣装に施されるカラフルな刺繍にも、魔除け等の意味があると聞いたことがあります。

七宝(しっ

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Design of Tea Ceremony |〈距離〉を変えずに〈距離感〉を変えるデザイン

Design of Tea Ceremony |〈距離〉を変えずに〈距離感〉を変えるデザイン

Design of Tea Ceremony |炉とか風炉とか 季節によって変わるお点前 で、季節により釜の位置が変わることをお伝えしました。

変わるのは釜の位置だけではありません。
亭主(お茶を点てる人)の座る向きも変わります。

風炉(夏の季節・右下図)では、亭主の目線は客を捉えないのに対し
炉(冬の季節・左下図)では、主客は炉を挟んでゆるやかに向かい合う。

(鼻と目で体の向きを表していま

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