おばあちゃんの浴衣

今年はおばあちゃんにゆずってもらった浴衣を着ている。

丈は足りないし、身幅は広すぎて、着付け初心者には着にくい。浴衣の丈は短くていいんだよという言葉を信じてだましだまし着ている。

丈の足りない分をおはしょりでなんとかしつつ、「おばあちゃんって、背が高いイメージはなかったけど、こんなに小柄だったんだ。」とか、身幅が余る分、余った布を脇に寄せながら、「こんなに身幅が違うなんて!太ってたっけ?」

記憶のなかの祖母は、細身でもないけど、さほど太ってた記憶もまたない。
それとも、これはわたしが持つ祖母の記憶より昔のものなのかしら?
いまとなってはわかりません。

浴衣を着ることで祖母のことを思い出しました。
洋服じゃなかなかこうはいかないね。
多少の体型の違いを飲み込める着物ならではよね。

おはしょり:
女性の和服で、それぞれの着丈(きたけ)に合わせて余った部分を腰の上で揚げ折り、腰紐で結んでとめること。その部位。丈の調節機能。
…おはしょりって漢字あるかなとおもっていたけど、ひらがな表記が一般的なようです。「女性の和服」とわざわざあるのは、男性の和服にはないから。このあたりのこともそのうち書きたい。

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