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2023オリックスドラフト総括

先日10/26に行われたドラフト会議でオリックス・バファローズは育成合わせて12人の選手の交渉権を獲得しました。今回はその振り返りを書いていこうと思います

今回のドラフト一言感想を言わせてもらうと"いい意味で裏切られた"です!

まず驚いたのが、12球団中8球団が大学生投手をとる中でオリックスは高校No.1ショートと言われる横山選手を指名したこと。牧田さんが高く評価しているコメントがあるので、2巡目くらいでいくのかななんて思っていたのですが、まさかの1巡目指名!名前が読み上げられた時変な声が出てしまいました笑。YouTubeの動画で確認しましたが、いい選手なのは間違いないです。181cm82kgと体格の良さもそうですし、個人的に守備がいいと感じました。捕ってから投げるまでが速く、少し送球に不安な部分を感じましたが、遠投120mで投げれば球速149キロと肩は折り紙付き。紅林や野口と身長180cm以上の体格のいいショートがいるオリックスでどう成長していくのか楽しみです。

オリックスが2巡目3巡目に指名した河内康介、東松快征。このふたりは投手が育ちやすい今のチーム環境にとてもマッチした選択だったと思います。河内はMAX150キロの質の高いストレートが持ち味の投手。180cm72kgとまだ細身な選手ですが、ドラフト時の斎藤響介177cm72kgだったこともあり、上手くいけば1年目から斎藤響介ほどの2軍成績も期待できるのではないでしょうか。3巡目の東松選手はソフトバンク1位の前田悠伍選手と並んで注目されていた左腕。迫力のあるフォームから放たれるMAX152キロの直球で奪三振を積み重ねるドクターK。支配下での高卒左腕指名は2019年の宮城以来というのもあり、先輩の宮城大弥のようなローテで投げる投手になるか期待したいところです。

4巡目で指名したのは報徳学園の堀柊那。個人的に一番獲得して欲しかった選手です。彼の持ち味はなんといってもセカンド送球。最速1秒81を叩き出し、正確性もある。捕手としてチームを引っ張るキャプテンシーも備わっています。個人的に推したいところが打撃面での勝負強さですね。De松尾やヤクルト内山のような身体能力の高いキャッチャーはチームとして喉から手が出るほど欲しかったと思いますので、将来正捕手として活躍して欲しいですね。

5~7巡目は4巡目までと打って変わって即戦力の社会人投手を獲得しました。5巡目で指名したのが王子の高島泰都投手。チェンジアップが決め球の先発型投手で、映像を見ると椋木選手のようなストレートの軌道に似ていると個人的に感じました。1年目からローテの谷間を任せられるような投手になって欲しいですね。

6巡目では日本通運の古田島成龍投手を指名しました。175cmと身体は大きくないものの上から投げる威力のあるストレートと途中までストレートと同じ軌道から落ちるチェンジアップが魅力の投手。ランナーを抱えてからのピッチングが少し不安な気もしますが、先発もリリーフもできそうな雰囲気があるので、1年目からどう起用されるか楽しみです。

7巡目でTDKの権田琉成投手を指名しました。ストレートが持ち味のリリーフタイプの投手で、2022年のU-23ワールドカップでは大会MVPにもなった実力者。高校ではドラ1の横山選手の先輩、社会人では小木田選手の後輩ということもあり、彼らに負けないような活躍に期待したいです。

育成では高校生投手2人、独立リーグから投手2人と野手1人を指名しました。去年育成で西濱才木入山と投手中心の指名を行いましたが、今年は去年よりも多い5人の投手を指名。二軍の運用も考えてかキャッチャーもこなせるユーティリティの河野選手というのはいい選択だったと思います。個人的には育成3位の東邦高校の宮國選手に期待しています

今年のドラフトでとったのが高卒選手、社会人投手、独立リーグ投手で、大学生を一人もとらなかったことも予想外で、全体的なバランスに偏りが出たドラフトでした。実際Xを見てみると若手育成に振り切りすぎだという意見も見られました。しかし、山本由伸がメジャーで、山﨑福也がFAで抜ける可能性がある中で素材型の高卒投手2人と社会人投手3人を取れたことは未来への投資と即戦力の確保を両立できたと言える良いドラフトだったのではないかと考えています。

また、今年の大学生達は宮城紅林と同世代の選手達です。2019年ドラフトは育成含めて8人が選ばれており、宮城紅林の他、前佑囲斗、佐藤一磨、中田惟斗、平野大和の6人が現在も残っています。左打ちの野手はいないですが、投手は右も左も揃ってますし、内野手も外野手もいます。そう考えると今年大学生をとらなかったことは当然の結果だったと感じます。今年は大学生にドラフトの枠を使うよりは将来性のある高校生に使う方がチームの為になるとフロントが考えたのだと自分は考えています。来年のドラフトも明大の宗山選手や大商大渡部選手、関大金丸選手など大学生の候補が多いので、そこで大学生を指名する可能性は高いかもしれないですね。

まとめとしては今年のドラフトは将来性のある素材と即戦力の両立ができたドラフトだったと思います。ドラフトは5年経たないと成功かどうか分からないということもあるので、高校生がどれだけ成長できるか期待したいですね。

ここまで読んでいただきありがとうございました!




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