「大浦天主堂」について/阿加井秀樹

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。


今回で第3回になります長崎天草の潜伏キリシタンの遺産群についてご紹介していきたいと思います。

今回最後に紹介する建造物は「大浦天主堂」についてです。大浦天主堂はゴシック調の教会で現存する中では日本最古と言われています。

この大浦天主堂は大きな事件は二つあります。一つは日本二十六聖人で、二つ目は前回のブログでもご紹介した信徒発見です。

日本二十六聖人はここでは深く掘り下げませんがまた気になるようでしたら調べてみてください。当時の日本がいかに閉鎖的であったか感じることができます。

さて、信徒発見とは、1865年3月17日の正午過ぎに、大浦天主堂を訪れた一団が自分たちはキリシタンであると信仰を告白した出来事で、日本の、そして世界のキリスト教の歴史においても奇跡と称されています。

豊臣秀吉とそれに続く徳川幕府のキリスト教禁教令、そしてついには1639年の鎖国令により、宣教師たちは既に追放されていました。

幕府のキリシタンに対する迫害や拷問は続き、残酷さが増すばかりの中で、宣教師たちは来日することができなくなっていました。その間、実に7世代、250年もの長い間、表面は仏教徒を装いながら、しかし内にはキリストへの熱い信仰心をもって、代々伝え聞いた信仰を守り通してきた、潜伏キリシタンと呼ばれる信徒たちがいたことが明らかになったのです。

そのためこの建物はその歴史を物語る証としてみることが出来ます。


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